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介護者のストレスを撃退!家族で進めるレスパイトケア

介護者のストレスを撃退!家族で進めるレスパイトケア
介護者のストレスは、社会的にも問題になっていますよね。人生100年時代の今、夫婦間の老々介護だけではなく、両親を介護する子ども世代もまたシニア世代になっている「老々介護」も増えてきました。

 

勤勉な人が多い日本では、介護者自身が自分のストレスを自覚できないまま、介護者のストレスばかりが蓄積し、気づいた時にはすでに簡単には回復できない「介護うつ」状態になっていることも多い点が問題です。

 

超高齢化社会に伴い、介護保険サービスも制度変更が進み、今では在宅介護へとシフトしようとしています。在宅になると、介護者のストレスは孤独と共に見えにくくなってしまうため、自分で早い段階で自覚して、こまめに介護うつの芽を摘み取らなくてはなりません。

 

そこで今回は、長い介護生活に潰れてしまわないよう、介護者のストレスをケアする方法を、注目されているレスパイトケアを中心にお伝えします。

 



 

介護者のストレスを撃退!
家族で進めるレスパイトケア

 

レスパイトケアとは


レスパイトケアとは、介護者がストレスの芽を感じた時に、一定期間介護から離れて過ごす時間を作ることを差しています。

 

介護保険サービスでは「ショートスティ」などがそれに当たります。地域包括センター(ホウカツ)で相談をしてみてください。

 

【 介護者のストレス軽減:ショートステイ 】

 

★ ショートステイの魅力は要支援1~要介護5まで、全ての段階で利用できる点です。もちろんずっとではありませんが、短期間だけ泊まりで被介護者のケアを受け入れてくれます。

 

・ そのため、数時間ではリフレッシュできないほどに介護者のストレスが溜まった時に、大変役立つ介護保険サービスです。

 

ショートステイは介護者のストレスケアの他、冠婚葬祭や突然の病気などで介護ができない事情があった…など、急な場合にも利用できます。

 

 

レスパイトケアの詳細


ショートステイは介護保険サービスのひとつですから、介護者が「定期的にストレスケアをしたい!」と考えるならば、事前にケアマネージャーに相談をしておけば、介護プランにショートステイを取り入れて提案してくれるはずです。

 

【 介護者のストレス軽減:ショートステイの条件 】

 

① ショートステイでは、被介護者は連続30日を超えての利用はできません。

 

② 要介護認定には「有効期限」があります。ショートステイはこの有効期限の半数以内で利用することが条件です。

 

③ 続けて4日以上の利用をしたい場合には、ケアマネージャーによるケアプランを提出しなければなりません。(反対に言えば、続けて4日以内であれば自由に利用できます。)

 

…ショートステイとひと口に言っても、施設はさまざまにあり料金も変わります。要介護認定の段階によっても個人が負担する金額は変化するので、ケアマネージャーと相談をしながら進めてください。

 

 

介護者のストレスを見極める「信号」


このようなレスパイトケアの方法があっても、日本では介護者が病気でもないのにリフレッシュのために預けること自体が、非難されることもあります。相談に来た一例では、介護に関わっていない親族がレスパイトケアを反対するなどがありました。

 

そのため、ついついムリをして介護を続けがちですが、介護は長期戦ですから、介護者は自分自身でストレスを見極め、積極的にケアをする必要があります。

 

【 介護者のストレス軽減:赤信号の見極め方 】

 

★ 介護者のストレスがマックスになると、心身の病気を患うことが多いですが、そのひとつである「介護うつ」では、下記のような兆候があります。

 

① 睡眠障害 … 常に不安や焦りが伴うため、夜中に何度も起きてしまったり、やたらと早起きしてしまうようになります。夢も見やすく、強迫観念を感じるようなものが多いです。

 

② 倦怠感 … 睡眠障害の影響もありますが、眠っても常に疲れている、だるくて何もやる気が起きません。なかには心身の症状として現る方も多く、頭痛や肩こりで悩む方もいます。

 

③ 思考停止 … 人と話をしても頭に入ってこない、外への興味を失う方も多いです。この思考停止がネガティブに転ぶと、自殺願望なども起こりかねません。注意をしてください。

 

④ 不安と焦り … 常に「何かをしなくちゃ!」と焦ったり、不安に駆られる症状もあります。この場合、常にお金のことを心配するケースも症状にあるので、本当の悩みか、うつ症状なのかを見極めてください。

 

⑤ 味覚障害・食欲不振 … 何を食べても美味しく感じられず、食欲が落ちることもあります。「食べても砂のように感じる。」と言う方も多く、結果体重も落ち、体力もなくなるので注意が必要です。

 

…介護ストレスによってこのような症状がだんだんと重くなり、取り返しのつかない「介護うつ」に陥りやすい人は、本来真面目で情が厚く、介護を完璧にこなそうとする頑張り屋さんが多く見られます。

 

介護者は一歩引いて冷静に現状を見つめ、周囲に頼ったり、さぼったりする気持ちも時には必要なのかもしれません。

 

 

 

いかがでしたでしょうか、今回は介護者のストレスを少しでもケアできる対策、レスパイトケアについてお伝えしました。レスパイトケアを利用するにしても、ケアマネージャーに相談するにしても、最初は介護者本人のストレスへの自覚が重要です。

 

特に日本では、介護者自身がストレスに気づかないばかりではなく、介護者が孤独になりがちで、周囲も介護者のストレスをいち早く察知できない傾向にあります。

 

そのために、最後にお伝えした介護うつの兆候のひとつ、自殺願望が現れても対処できず、介護者の自殺によってうつ状態が明るみになった事例も少なくはありません。

 

介護者のストレスは、芽が小さい内に早め早めに対処して解消することがポイントです。自分を守るためにも、介護者自身がストレスをケアし、日ごろから「ムリをしない」「周囲を頼る」介護を意識してみてはいかがでしょうか。

 

 

まとめ

介護者のストレスを軽減する方法とは

・介護から一定期間離れる「レスパイトケア」
・ケアマネージャーに相談する
・30日以上続くショートステイは利用できない
・有効期限の半数以上の利用は不可
・4日以上続く利用はケアプランが必要
・介護うつの症状をチェックする
・小さいストレスからこまめに解消する

 



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