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おひとりさまの老後で役立つネットワーク。支えあいの現場

おひとりさまの老後で役立つネットワーク。支えあいの現場
おひとりさまの老後暮らしは、他人事ではありませんよね。現在結婚をしている夫婦や子供がいる家庭でも、いつかは夫婦の片方が先立つことになりますし、子供も独立して遠方に住めば、おひとりさまの老後に向き合うことになります。

 

平成26年度版の高齢社会白書を調べてみると、何と高齢者の約25%がおひとりさまの老後世帯でした。つまり、4人に1人はおひとりさま世帯と言うことになります。

 

そんななか、終活現場などでアンケートを取ると、おひとりさまの老後で感じる不安要素は病気とお金、そして孤独(孤独死も含む)でした。そのため今では、自治体や地域であらゆる活動を見ることができます。

 

そこで今回は、おひとりさまの老後生活を送る方々の現状と、不安を少しでも軽減できる、地域ネットワークをお伝えします。



 

おひとりさまの老後で役立つネットワーク。
支えあいの現場

 

介護保険サービスの厳しい現状


おひとりさまの老後世帯が、より不安を抱えるようになった背景には、げんざい粛々と削減されている介護保険サービスの現状がありました。

 

ひと昔前までの老後生活では、元気な内は家で過ごし、病気になったら病院で看護を受けることが当たり前として受けられましたが、今の介護保険サービスを見ると、国は病院での治療→在宅治療に移行しつつあるようです。

 

【 おひとりさまの老後、介護保険サービスの現状 】

 

★ 例えば、要介護1や2の軽度の要支援、要介護状態の方々へ生活援助サービスが、介護保険適用外になるなど、軽度の方々への介護保険サービスが減少しています。

 

・ 医療面では、かつては75歳以上の医療費負担が1割だったものが2割負担となり、75歳以上の高額療養費制度も引き上げされました。

 

十分にお金があれば病院や老人ホームなどに頼ることができるものの、一般世帯では金銭面の負担を考えて、通院+在宅治療の選択をするおひとりさまの老後世帯は少なくありません。

 

 

家族の介護も厳しい現実


では「家族と同居しているから安心か…」と言えば、そうとも限らない現実があります。ひと昔前であれば、専業主婦の奥さんがいたり、年功序列で子供世帯の収入も安定している家庭が多くありました。

 

【 おひとりさまの老後、在宅介護の現状 】

 

★ けれども現在では夫婦共働き家庭が多く、年収もかつてのように安定していません。息子世代となる30代の平均年収は約45O万円、40代でも570万円のデータも出ていて、40代の年収300万円・400万円世帯も多くなりました。

 

・ そのため、息子世帯も低い収入でも長い勤務時間を強いられることも多く、時間やお金に余裕がなく在宅介護ができない状態です。

 

子供夫婦が仕方なく介護施設への入所を相談するケースもありますが、今では介護を受ける本人も、子供夫婦の様子を見て「できるだけ子供に迷惑を掛けたくない」と考える事例が増えています。

 

 

民間サービスは充実するも…


そのため今では、おひとりさまの老後世帯を見守る、民間の介護サービスは充実しています。大手警備会社では、センサーで住人の安否を判断でき、緊急時には呼び出しができるサービスもありました。

 

【 おひとりさまの老後、民間サービス 】

 

★ 上記のサービス例では、一戸建てで機器をレンタルした場合、月々家全体の警備費用6,800円+高齢者の見守りサービス3,OOO円のものがあります。

 

・ この他、日々の夕食の宅配サービスや掃除、買い物代行など、民間にはさまざまなサービスがありますが、民間だけに介護保険サービスよりも料金が割高になる点は、問題のひとつです。 

 

遠方に暮らす子供世帯がおひとりさまの老後生活を送る両親のために、見守りサービスを導入する事例はありますが、年金のみで暮らす世帯の場合には、導入は難しい家庭もあります。

 

このような時に役立つのが、地域の交流、支えあいの力です。

 

 

自分の住む「地域ネットワーク」を調べる


そこでぜひ、元気なうちに地域の活動状況を調べておいてください。実は地域によっては、おひとりさまの老後世帯に機器を導入した見守りを実施しているエリアもあるほどです。

 

【 おひとりさまの老後、地域の活動 】

 

★ 多くの自治体で見受けられる活動に、毎月定期的に集まる「老人会」があります。地域の医師や看護師も参加し、血圧などの基本的な健康診断を毎月定期的に行われていました。

 

・ さらに認知症の方々を地域で見守るネットワークを持つ自治体もあります。(静岡県富士宮市などで実施されています。)

 

その他、自治体では定期的におひとりさまの老後世帯を回り、安否確認をする活動や、毎朝電話確認をする活動、おひとりさまの老後世帯に訪問して、傾聴(話を聴く)活動なども見られるので、これらの活動を積極的に利用してみてはいかがでしょうか。

 

 

NPO法人などの活動もチェック


さらに地域を超えたNPO法人やサークルなどの団体も調べてみると、何かと助かります。例えば、入院時に困ることが多い「保証人」などを請け負ってくれるNPO法人もあります。

 

【 おひとりさまの老後、SNSで集まるネットワーク 】

 

★ さらに最近ではSNSで高齢者を見守る・見守られるネットワークに興味を持つ方々を集めて活動するサークルも増えてきました。

 

・ 特に「認知症カフェ」である「ケアラーズカフェ」は有名です。自治体や社会福祉法人など、NPO法人以外にもあらゆる団体で運営されていて、認知症家族の会や地域包括支援センターで紹介されることもあります。

 

 

 

いかがでしたでしょうか、今回はおひとりさまの老後生活に不安を抱えている方々へ向けて、おひとりさまの老後世帯の現状と、地域コミュニティについてお伝えしました。

 

おひとりさまの老後では健康や孤独と同じく「お金」の不安もあるように、ひと昔前のように余裕のある老後生活とは限りません。

 

理想としては生活にムリのない範囲で、安心できる民間の見守りサービスを受けながら、上手に地域の活動を利用し「地域の人ネットワーク」を築きあげつつ、介護保険サービスの範囲内のサービスは受けておく方法ではないでしょうか。

 

最後に今は高齢者医療では、病院から在宅に変わりつつある過渡期、との考え方もあります。そのため元気なうちに訪問診療を受け付けてくれる掛かりつけ医を見つけることも、心強い対策です。

 

漠然と不安なままでいるおひとりさまの老後生活よりも、不安要素を調べて動くことで、スッキリと日々を過ごしてみてはいかがでしょうか。

 

 

まとめ

おひとりさまに地域力が役立つ理由

・軽度者の介護保険が縮小されてきた
・家族がいても昔のような介護は期待できない
・民間サービスは充実しているか割高
・まずは自治体の活動を把握しておく
・地域を超えた活動も調べる
・インターネットを拠点とした集まりも増えた
・訪問診療を行っている病院に掛かっておく

 



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