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ハチナンカの拝み方②。霊前での供養、5つの手順とは

ハチナンカの拝み方②。霊前での供養、5つの手順とは
ハチナンカ(初七日)は葬儀後初めてのスーコー(焼香=法要)ですから、丁寧に執り行い、故人の魂を弔いたいですよね。

 

沖縄ではハチナンカ以降も四十九日まで、七日毎のスーコーがあります。なかでも奇数週のウフナンカ(大七日)は、焼香客も訪れますが、そのなかでも、最初と最後のハチナンカとシジュウクニチは大切なスーコーです。

 

ただ、沖縄の昔ながらの方法で弔いたいと思っても、日ごろ意識しないだけにその方法は曖昧ですよね。そこで今日は、沖縄でのウフスーコー、施主の手順と流れをお伝えします。

 



 

ハチナンカの拝み方②。
霊前での供養、5つの手順とは

 

お供え物の準備


ハチナンカは焼香客も訪れる大きなスーコーですので、お供え物もさまざまに用意しなければなりません。また、後ほどお伝えしますが、焼香客へのふるまいも事前に準備をしておきます。

 

【 ハチナンカのお供え物 】

 

① 重箱 … チュクン(四段)、弔事用

 

② 基本のお供え物 … お茶・水・供え花

 

③ 果物の盛り合わせ 一対(二皿)

 

④ ハーガー(ミーフガーグァーシ・ヒーグァーシ)とダーグ(団子)を一皿に7個盛りつけ、それぞれ一対(二皿)

 

⑤ ムィグァーシ … お菓子の盛り合わせ一対(二皿)

 

⑥ 精進料理のお膳

 

…以上です。

 

もちろん、香炉とヒラウコー、対のロウソクを手前に置いてください。また、重箱の上にはウチカビを五枚添えます。家族の子どもや孫は、それぞれにお菓子などをお供えし、そこにウチカビを三枚添えます。

 

★ 沖縄ではスーコー用のお菓子店も多くあるので、そこで注文をすると準備をしてくれます。

 

 

霊前でのハチナンカの拝み


まず、家長(施主)が故人への拝みを捧げます。霊前ですので、ヒラウコーはタヒラ(2枚)、日本線香であれば12本です。沖縄言葉でのグイスもありますが、ここでは現代語での言葉をお伝えします。

 

【 ハチナンカ、施主の拝み 】

 

「本日は〇〇のハチナンカ(初七日)の日でございます。

 

海の幸・山の幸・ウサンミを詰めた重箱・上納金をお供えし、家族や子や孫が皆揃ってスーコーを執り行っております。どうぞお受け取りください。

 

残念な思いや気掛かりもあるかもしれませんが、いつまでも気にすることなく、どうぞ安心して成仏してください。

 

また、スーコーに不足や間違えがあるかもしれませんが、どうぞ大目にみてください

 

そしてどうぞ、今後も子孫をお見守りくださいますよう、お願いします。」

 

…このような内容であれば、現代語でも、施主の言葉でも大丈夫です。

 

 

ウチカビを燃やして、ウハチを供える


家長の拝みが終わったら、焼香客のお焼香の前に、ウチカビを焚いてあの世へ送ります。

 

【 ハチナンカ、ウチカビを焚く 】

 

★ まず家長がウチカビを5枚焚き、その後家族(子や孫)がそれぞれ3枚ずつ焚いて行きます。家族がウチカビを焚く時は、姓名を名乗り「誰からのウチカビか」が分かるようにしてください。

 

・ 全て焚いたら、お酒を掛けて火を消します。残された灰は一度そのままにして、焼香客が皆帰宅した後、門前の人の踏まない場所に捨ててください。

 

ウチカビを焚いた後、重箱料理からそれぞれのおかずを抜き出し、重箱の上に乗せます。この時「ウハチデービル(お初です。)」の言葉が必要です。

 

この「ウハチ」は、別皿に取り分けてお皿をお供えし、重箱は下げて、早速ウサンデー(お下がりをいただくこと)する家や地域もあります。

 

 

焼香客のお焼香


ここで焼香客のお焼香が始まります。

 

【 ハチナンカ、焼香客のお焼香 】

 

★ ハチナンカではお線香が多いです。沖縄線香のヒラウコーであれば、焼香客一人に付き半分を拝します。日本線香は1本でも構いません。

 

・ 焼香客が多い場合には、ヒラウコーが拝しやすいよう、「今日は焼香をしにお客様が来てくれているので、ウコールを移しますね。」とお断りをして、移動しても大丈夫です。

 

 

焼香客へのおもてなし


ハチナンカでは焼香客への振舞い料理も用意をして、おもてなしをします。昔のハチナンカでは重箱料理をウサンデーして振舞ったのですが、今では昔のように御馳走でななくなったため、別に準備をする家が多くなりました。

 

【 ハチナンカ、焼香客へのおもてなし 】

 

★ そのため多くは折詰弁当を準備しています。仕出し料理店なら「スーコー用」と注文すれば、見合ったおかずで準備をしてくれるので便利です。

 

・ さらに香典返しも帰りにお渡しします。内容は誰もが助かる生活用品が多く、タオルやお米券などがおすすめです。

 

振舞い料理は折詰弁当が多いですが、今ではより簡易的なお茶とお菓子、などのおもてなしも多くなりました。集まる人や規模によって、柔軟に決めてください。

 

 

 

いかがでしたでしょうか、今日はハチナンカでの霊前の拝み方についてお伝えしました。焼香客も集まる、昔ながらのハチナンカの流れでお伝えしましたが、最近では葬儀でハチナンカまで済ませる事例も増えてきました。

 

この場合でも、四十九日までは故人の魂はお墓と家を行き来している時期なので、ぜひ、家族だけでも供養をできると、より安心です。

 

家族だけであれば、ここまで大掛かりな準備をする必要もありません。追善供養として、家族が手を合わせるだけでも、故人の魂はもちろん、家族の気持ちも落ち着くことが多いので、ぜひ、拝んでください。

 

 

まとめ

ハチナンカの霊前での拝み方

・重箱と精進料理をお供えする
・まず施主(家長)が拝む
・続いて家族が拝む
・ウチカビを焚いてウハチを供える
・焼香客の焼香
・焼香客へおもてなしをする
・帰りに香典返しをお渡しする



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