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納骨式を執り行う。施主が押さえるべき手順とは

納骨式を執り行う。施主が押さえるべき手順とは
納骨式のタイミングは全国的には四十九日前後ですよね。沖縄ではもともとある門中墓に納骨する場合には、葬儀当日の納骨式も多いですが、最近では四十九日を目途にするケースも増えてきました。

 

全国的にも、四十九日法要と同時に納骨式まで行うことをせず、後々落ち着いてから、一周忌や三回忌頃に納骨する選択も多くなり、しばらく手元供養を行う光景も珍しくはなくなりつつあります。

 

その背景には、昔からある先祖代々墓が老朽化して、建て替えや修繕が必要であったり、子ども世代が都心部などへ移り住み、なかなかお墓参りなどができなくなったことも理由にあります。

 

一度遺骨を手元供養にして、後々のお墓を検討するにしても、せっかく納骨をするのであれば、納骨式単体でも丁寧な供養がしたいですよね。

 

そこで今回は、納骨式を単体で執り行いたい時、施主が進めたい手順や段取りをお伝えします。

 



 

納骨式を執り行う。
施主が押さえるべき手順とは

 

もともとあるお墓に納骨する費用


新しくお墓を建てないとは言え、納骨をするとなると、やはり費用が最も気に掛かるところではないでしょうか。やはり数万円でできるものではありません。

 

「遺骨を納骨してあげたい!」と考えたなら、安いものではないので、まずは予算を組んで、必要があれば貯蓄する必要も出てきます。

 

【 納骨のみを行う費用相場と内訳 】

 

■ 納骨式まで考慮して、納骨の費用相場は15万円前後は予算を持っていると安心です。

 

○ 内訳 ○

 

・ 石材業者の作業料 … 3万円前後
・ お坊さんへのお布施 … 5万円前後
・ 墓石の戒名彫刻料金 … 3万円前後
・ 納骨式後の会食手配 … 1.5万円前後
・ 塔婆費用 … 1本5千円前後
・ 納骨式時の供え花 … 5千円前後

 

…少し高めに見積もっていますので、小規模にしたり、地域によっては10万円前後の予算でも進められるかもしれません。

 

ここで、最も大きな金額となるのは、納骨式時に読経をお願いするお坊さんへのお布施と戒名の彫刻料金ですが、こちらも地域や業者によって幅はあるので、ぜひ確認してください。

 

そこで、事項ではお坊さんのお布施についてより詳しくお伝えしていきます。

 

 

お坊さんへ渡すお布施の準備


納骨式では多くの場合、お坊さんへ読経を依頼して供養を行うのが一般的です。沖縄の納骨式ではお坊さんを呼ばずに、自分達で御願をしたり、ユタさんを呼ぶ場合もあります。

 

【 納骨式でのお坊さんへのお布施 】

 

■ この時、お坊さんへお布施を準備するのが礼儀です。お布施は全国的な平均では3万円~6万円と言われていますが、地域によっても大きな違いがあるので、周囲や寺院に聞いてみると確実かもしれません。

 

・ また、寺院が民間霊園などで、お坊さんに出張していただいた場合には「御車代」をお渡ししてください。このお車代はタクシー代金を目安に包むのが作法です。

 

さらに納骨式後の会食には、お坊さんもお誘いし、断られた場合には「御膳代」も支払う習わしがあります。目安としては5千円、お布施とお車代、御膳代はそれぞれ別々の封筒に準備してください。

 

【 納骨式でお坊さんへ渡す、お布施の準備 】

 

■ 四十九日まではご霊前は薄墨で表書きを書くのがマナーなので、ここで間違えやすいのですが、お布施は黒墨で書くのが正しい作法です。

 

・ 封筒は不祝儀袋ではなく、白い封筒を用意し、お車代や御膳代も別々に白い封筒を用意して入れます。この時、弔事の席でお渡しするお金は、新札ではなく、折り目のあるお札を入れてください。

 

ただし、使っているお札の場合、あまりにもボロボロなお札も場に合っていないので、新札を準備して一折りしてから、封筒に入れる方が増えてきました。

 

 

納骨式を行うために必要な業者へ連絡


納骨式を執り行う時期を決めたら、一か月以上は余裕を持って、関係する業者へ連絡、相談していきます。特に石材業者への連絡は、戒名の彫刻を依頼することになるので、早め早めの相談が安心です。

 

納骨式のご案内は、できれば一か月前までに郵送したいですし、お坊さんのスケジュール調整もありますから、やはり二か月前から動き出せれば、安心ではあります。

 

【 業者へ連絡 】

 

■ お墓が寺院や民間霊園であれば、施設管理者へまず連絡すると、石材業者まで紹介してもらえてスムーズです。

 

・ 霊園の場合には、提携している石材業者がある場合がほとんどなので、後々のトラブルも回避できます。

 

さらに寺院霊園であれば、その寺院で供養も行うはずですし、民間霊園であっても、紹介してもらえる寺院やお坊さんがいることが多いので、相談することでその後の手続きが楽になることが多いです。

 

 

会食会場、会食の手配


霊園施設に納骨の相談をする時、同時に納骨式後の会食会場も聞いておくと、よりスムーズに手続きが進みます。寺院霊園でも民間霊園でも、貸し会場を持っている施設は多いので、一緒に予約まで進めてしまうと便利です。

 

【 納骨式後の会食の手配 】

 

■ 会場で食事まで準備してくれるなら、そのままお任せして大丈夫ですが、会場のみの貸し出しであれば、この時に仕出し弁当も手配しなければなりません。

 

・ 霊園での貸し会場がなかったり、予約で埋まっていれば、近隣の公民館やレストランなどに当たることになります。

 

沖縄では納骨式の後、墓前でウサンデーが行われることも多いので、この場合にも仕出し弁当を準備しておくのが、現代では一般的です。(お供え物から取り分ける、昔ながらの方法もあります。)

 

 

 

いかがでしたでしょうか、今回は納骨式のみを行う際に、施主が進めたい段取りやスムーズに進むステップをお伝えしました。ある程度の年齢になるまで、自分が施主となって法事を進める機会はなかなかありません。

 

そんななかで、突然喪主や施主になってしまうと、周囲に「どのように」協力を求めていいのかも分からず、ただ右往左往してしまうこともあるのではないでしょうか。

 

ひと昔前までは「隣組」などがあり、葬儀や法事の場では手伝ってくれる地域の人々が便りになったものですが、今はそんな隣組もすたれ、ほとんどの地域で活動していません。

 

そんな現代、やはり頼りになるのが霊園業者や石材業者、寺院などなど…、専門的に経験豊富な方々です。

 

最初に納骨の相談をしながら、「みなさま、どのように進めているでしょうか…。」と相談してみると、いろいろサポートしてくれることも多いので、賢く周囲に助けを求めて、納骨まで終えてください。

 

 

まとめ

施主が進める納骨式の手順

・納骨式の予算を作る
・お布施、お車代、御膳代まで確認
・まずは墓地管理者に連絡する
・納骨をしたい日程、2か月前から動く
・会食会場、料理を手配する

 



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