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親の延命治療への意思確認。家族の3つの注意点

親の延命治療への意思確認。家族の3つの注意点

親へ延命治療の意思確認をするのは、どこか気が引けますよね。ただ親の世代は、終末期医療は医師の判断に委ねるところが多かった時代です。

 

そのため人によっては、「死に際について話し合うことはタブー」と考える方も少なくありません。だからこそ気が引けるのですが、延命治療は本人にとって苦痛を伴うものもあります。そう思うと、親の延命治療の意思確認はしておきたいですよね。

 

そこで今日は、気になる親の延命治療の意思確認、家族が進める時の基礎知識や注意点をお伝えします。

 



 

親の延命治療への意思確認。
家族の3つの注意点

 

意思確認前の基礎知識


親に延命治療の意思確認をする前に、延命治療や終末期医療について、家族はある程度の理解は不可欠です。

 

親の延命治療の意思表示を行う書類は、施設や団体によってさまざまな形式がありますが、「どこまでの延命治療を望むのか」など、細かく提示されているものが多いからです。

 

【 事前の準備 】

 

① 延命治療の種類を理解する

 

…延命治療には人工呼吸での延命や、終末期に起きる嚥下障害(食べ物を食べられなくなる)時の栄養補給による延命などがあります。

 

「人工呼吸での延命は望まないが、鼻からの栄養補給はして欲しい。」など、「どの程度までの延命治療は受け付けるか」も重要です。

 

② 終末期医療への理解

 

…親の延命治療の拒否は、「死の迎え方」への希望でもありますよね。ですから同時に「どこで死にたいか」まで意思表示をするケースもあります。

 

在宅医療、病院、介護施設などがありますが、特に在宅医療の場合には、親の症状に合わせて、どのような環境を整える必要があるのかを、確認しなければなりません。

 

…このように、細やかな部分まで検討していくと、現実的に親の希望を叶えられるのかどうか…、どの部分から「延命治療とするのか」と言う問題に当たります。

 

これはそれぞれの家庭での判断なので、まずは家族が理解を深め、親と共に延命治療について、一緒に考えていくようにしてください。

 

 

親の世代で考える「延命治療」


冒頭でもお伝えしたように、親の世代では終活も見受けられない年代…、日ごろ「死に方」について語る機会も、今よりもずっと少ない時代でした。

 

地域や親によっては「延命治療の相談を、まだ生きているうちから持ち出すなんて!」と捉え兼ねません。

 

【 親に延命治療の意思を確認する 】

 

☆ ですから、何気なく切り出すことができれば、それに越したことはありません。今では終末期医療についての番組も多いので、皆でテレビを見ながら切り出すのも一案です。

 

・ また親が延命治療の話を嫌がる時には、家族の気持ちが先立っていることも少なくありません。そうなると、拒否反応は出ますよね。

 

親に延命治療について切り出す時には、家族の気持ちを押し付けないよう、常に「一緒に話し合い」「サポートをする」つもりで寄り添うことがポイントです。

 

 

老人ホームの入所時や入院時


親がまだ元気な内に延命治療の可否について、明確な意思表示を示したい場合には、「尊厳死」について研究をしている団体「日本尊厳死協会」などの「私の希望証明書」などがあります。

 

ただ今では、その他にも老人ホームや病院などの施設でも、入所時(入院時)に交わされる書類のなかで、親の延命治療の可否を問われるケースが増えました。

 

この書類は、施設によって「事前要望書」や「尊厳死宣言書」など名称や形式はさまざまです。

 

【 入院時の「事前指示書」 】

 

☆ なかでも入院時の事前指示書は、回復の見込みがない終末期を見据えたものが多いです。例えば…、

 

・ 心配蘇生
・ 人工呼吸器
・ 昇圧剤や強心剤
・ 抗生物質
・ 酸素吸入
・ 輸血

 

…などなどの延命治療に対して、意思表示を求める書類も見受けられます。「できるだけ痛みなく、死に臨みたい。」などの希望を伝えながら、医師の意見も確認して、書類を作成してください。

 

☆ この時、親への延命治療の確認は「最期まで家族と話す時間を持ちたいか」「薬を使っても痛みをなくしたいか」…などの確認をして、医師と相談をしながら、親の希望を叶えるように進めるケースが多いです。

 

 

 

 

いかがでしたでしょうか、今日は躊躇することも多い、親の延命治療の意思確認について、家族が進める時の注意点を3つお伝えしました。

 

親が延命治療の意思表示に対して積極的になっても、家族のサポートはそれで終わりではありません。

 

親の希望を叶えるためには、家族にも(家族こそ)覚悟が必要とも言えます。

 

なかには親の希望を叶えることができる老人ホームへ引っ越したと言う体験談などもありますし、本文でも触れたように在宅医療を望むのであれば、家族は現実的に環境を整えられるか…、検討しなければなりません。

 

それでも、親の延命治療の意思を家族が理解することが、第一歩です。今では相談できる施設や機関も多いので、抱え込まずに皆で一緒に進めてみてください。

 

まとめ

親の延命治療の意思確認での注意点

・事前に終末期医療について理解を深める
・親の時代の価値観を理解する
・親と一緒に考えるつもりで確認する
・入院時は医師にも相談する
・親の希望を叶える方法を模索する
・抱え込まずに関わる人々で話し合う

 



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