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年神様を迎えるお正月☆全国的な「新正月」の過ごし方①

年神様を迎えるお正月☆全国的な「新正月」の過ごし方①

年神様を迎えるお正月…、沖縄にはヒヌカン(火の神)様がウティン(天)へと「里帰り」される旧正月がありますが、今では新暦のお正月も全国的な慣習に倣い、行われますよね。

 

全国的には年神様をお迎えするのがお正月の由来で、そのために12月13日の「すす払い」から、大掃除を始めて「門松」の目印を付け、おせち料理をこしらえて準備をします。

 

今では年神様を迎えるお正月と言うよりは、「初詣」のイメージが強い方々も多いかもしれません。

 

そこで今日は、昭和の時代から今に残る、年神様を迎えるためのお正月の過ごし方や、言い伝え、習わしをお伝えします。

 



 

年神様を迎えるお正月☆
全国的な「新正月」の過ごし方①

 

新正月は年神様を迎えるお正月


新暦1月1日は、全国的な「新正月」ですよね。ただ、実は「正月」自体はその昔は1月全体を表しました。

 

ただいつの頃からか、正月行事が行われる期間を指すようになり、一般的には「松の内」と呼ばれる元旦~七日までを言います。

 

ただし、この「正月期間」にも地域性があり、沖縄の旧正月にも小正月などがあるように、全国的にも1月15日や20日の「小正月」までを「正月」とする地域もあります。

 

※ ちなみに1月15日~20日と日にちに開きがあるのは、「小正月」の日付自体が全国的にさまざまだからです。

 

【 年神様を迎えるお正月☆「年神様」 】

 

★ 「年神様」は各地でさまざまな名前を持っています。例えば子どもたちはその昔、「お正月さま」などとも言いましたし、「歳徳神(としとくじん)」などの呼び名もあります。けれども、どの神様も年神様です。

 

→ その年の干支神様を年神様とする地域もありますが、どちらにしても、多くは子孫繁栄・五穀豊穣の神様で、海・山・田から健康と幸福、糧を運び、それぞれの家庭に降臨します。

 

そんな年神様が降臨するお正月に、神様をお迎えする準備をして、おせちや福笑いなどの催し物でおもてなしをして、年神様と共に楽しむ期間が、今の「お正月」です。

 

ですから大掃除も、今ではどちらかと言えば、新年を気持ちよく過ごすため…、住んでいる家族のために行うイメージがありますが、本来は年神様をお正月に迎えるために行います。

 

その昔、江戸時代には冒頭でお伝えしたように「すす払い」と呼ばれる12月13日から大掃除が始まり、この日を「正月事始め」と言いました。

 

今でも全国の寺院仏閣で、この日を境に「すす払い」を行います。

 

 

飾り物の準備


沖縄の旧正月でもヒヌカン様へミカンや炭巻の昆布などを飾りますが、全国的にも年神様を迎えるのに、お正月飾りの数々を準備しました。

 

主には「しめ飾り」「鏡餅」「門松」ですよね。今でもしめ飾りや鏡餅を準備する家庭は、日本では一般的なのではないでしょうか。

 

【 年神様を迎えるお正月☆飾り物 】

 

① しめ飾り(沖縄ではしめ縄)

 

… 多くは「注連飾り(しめ飾り)」と呼ばれる、しめ縄プラスみかんなどの縁起物の飾りを付けたお飾りをしますよね。これは、その家が「神様を迎える神聖な場所」であることを示しています。

 

→ 大掃除が終わってから飾る家が一般的ですが、29日は「二重に苦しむ」と語呂が悪いので避けてください。

 

② 鏡餅

 

… 鏡餅はそもそも年神様が宿る「依り代」として供えられます。その昔は年末に餅つきを行い、できたお餅を供えました。ですから30日~31日頃に飾る家が多いです。

 

→ 「鏡開き」までは供えるのですが、この時、鏡餅は神様が宿っていますので、包丁で切ると神様も「切られてしまう」とされ、神事用のトンカチで割ります。

 

③ 門松

 

… 門松は年神様がお正月にいらっしゃる際に、道を迷わぬよう、印として飾りました。ですから玄関に飾るのですが、特に松は神様の依り代として好まれました。

 

→ こちらも年神様が家にいるお正月期間は飾るため、前項でお伝えしたように一般的には、松の内の1月7日まで飾ります。

 

 

正月飾りを飾る期間


飾る期間ですが、鏡餅は鏡開きの1月11日(関西では1月15日・一部京都などでは1月4日)、もしくは1月20日が一般的です。門松も1月7日ですが、沖縄ではしめ縄の飾る期間が、全国的なものと違いますよね。

 

ちなみに、そもそもしめ飾りを飾る期間は昔であれば、12月13日のすす払いの「正月事始め」から正月準備として飾り始めました。ただ今ではクリスマスもあるので…、少なくとも26日以降の家が多いです。

 

【 年神様を迎えるお正月☆しめ飾りを飾る期間 】

 

★ 全国的にしめ飾りを片付けるのは、松の内の終わりの1月7日、もしくは1月15日で、地域によっては前日の6日や14日です。

 

→ けれども旧暦行事が盛んな沖縄の場合、新正月の後に旧正月を迎えますから、旧正月までしめ飾りを飾り続ける家庭も多くあります。

 

いまでは移住者も多い那覇市など都市部では、全国的な風習に倣い、新暦1月7日前後で片づける家も増えましたが、地方へ行くと、旧正月まで飾り続ける様子を見受けることができます。

 

 

 

いかがでしたでしょうか、このコラムでは多くが沖縄の旧正月の過ごし方についてお伝えしてきましたが、今回は全国的な年神様をお迎えするお正月の準備についてお伝えしました。

 

続いて、大晦日にいただく年越しそばのいただき方やその由来、おせちや「おとそ」、若水などについてもお伝えして参ります。

 

続く「年神様を迎えるお正月☆全国的な「新正月」の過ごし方②」も楽しみに、併せて立ち寄ってみてください♪

 

沖縄では新正月も旧正月も、同じように進める家も多いのですが、せっかく「チャンプルー文化」を持つ、文化に寛容な沖縄に住んでいるのなら、全国的なお正月も沖縄の旧正月も楽しみたいですよね。

 

どうぞ本記事も参考にしながら、今年の新正月は年神様と共に過ごしてみてはいかがでしょうか。

 

 

まとめ

全国的な新正月の準備とは

・元旦~7日の松の内まで年神様と過ごす
・大掃除の後、鏡餅・しめ縄・門松を飾る
・飾り物は29日は「二重に苦しむ」として避ける
・鏡餅は年神様の依り代
・しめ縄はその家が神聖な場所であることを指す
・門松は年神様への目印
・門松は松の内まで飾り、片付ける
・鏡餅は鏡開きにトンカチで割る
・沖縄ではしめ縄は旧正月まで飾る



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