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初清明祭、基本の流れ。初めてのお墓参り5つの手順

初清明祭、基本の流れ。初めてのお墓参り5つの手順
初清明祭(ハチシーミー)は、故人が亡くなってからの喪中のために、一時期お休みしていた清明祭(シーミー)を再開する時を差します。
 
ただ、この時期や流れなどは、地域はもちろん、人によってもさまざまな見解があるため、取りまとめる墓主としては「どのようにしたら良いものか…。」と、迷うこともありますよね。

 

一方で故人が亡くなってから通夜や葬儀、四十九日に一年忌(イヌイ)…と、悲しむ間もなく何かと慌しく執り行う、一連の法要がひとまず落ち着き、ホッとするきっかけになった、との体験談も多い、節目のひとつが初清明祭(ハチシーミー)です。

 

清明祭はそもそも、お墓事ではありますが「お祭り」の意味合いが強く、楽しく迎えられるお祝い行事ですから、基本を押さえながら気持ち良く、故人やご先祖様とともに楽しみたいですよね。
 
そこで今回は、知っておくと安心して初清明祭(ハチシーミー)を迎えることができる、基本の流れと手順をお伝えします。

 


遺骨・位牌の年間預り


 

初清明祭、基本の流れ。
初めてのお墓参り5つの手順

 

初清明祭(初シーミー)はいつから?


お盆などの他の行事とは違い、清明祭(シーミー)はお祝いとしての意味合いを持っているお墓行事であるのが特徴です(十六日などは供養行事になります)。ただ現代では、沖縄でも「お墓参り」ですから、「知らなかった!」との感想も多くなりました。
 
例えばヒジャイガミ(左神=お墓の神様)や墓前へ捧げるウサギムン(お供え物)として用意する重箱料理(ウサンミ)などを見ると、お祝い事用であることが分かります。

 

【 身内に不幸があったら、行わない清明祭(シーミー) 】

 

★ このようにお正月などと同じように「お祝い事」とされる清水祭(シーミー)では、身内に不幸があった喪中期間は、お墓参りに行きません。
 
※ 一方で、「初十六日(ミージュウルクニチ)」と言って、日ごろ十六日(ジュウルクニチ)のお墓参りをしない地域でも、故人を亡くして初めての十六日(ジュウルクニチ)は親族集まり執り行う家も多いです。

 

・ そのために喪中の清明祭(シーミー)は行わない、もしくは家族のみでお墓掃除だけを行う家が多いのですが、現代迷う方が多いのが、清明祭(シーミー)を再開するタイミングとなります。
 
※ 例えば、一年忌(イヌイ=一周忌)以降なのか、三年忌(サンニンチ=三回忌)以降なのか…、などですね。

 

多くの地域では、喪が明ける一年忌(イヌイ)が過ぎた初めての清明祭(シーミー)からとの見解が多いのですが、一部地域では「三年忌後から」とする家庭もあります。
 
一年忌(イヌイ)後が浸透していますので問題はありませんが、念のため家族や周囲に相談して進めると安心です。

 

 

清明祭のお供え物


前述したように清明祭(シーミー)はお祝いの意味合いがありますから、墓前に供える御三味(ウサンミ=御馳走を意味し、沖縄では主にお重料理を差します)も、お祝い用として紅白混じるおかずを詰めた、チュクン(二セット=おもち重2重+おかず重2重)を準備します。
 
地域によってさまざまではありますが、十六日(ジュウルクニチ)や弔事用のジューバク(重箱)の御三味(ウサンミ)と、清明祭(シーミー)などで用意する、お祝い用のジューバク(重箱)の御三味(ウサンミ)との、主な違いはコチラです。

 

【 清明祭(シーミー)の御三味(ウサンミ)は祝事用 】

 

・ もち重は弔事用になるとアンコなしの白もちですが、お祝いとなる清水祭(シーミー)では、白もちの他、アンコ入りの白もちや、色付きの黒糖もち、赤いもちなどが詰められます。

 

・ 白かまぼこだった弔事用のかまぼこは、清明祭(シーミー)では赤い背のかまぼこを乗せてください。

 

・ 御三味(ウサンミ)の定番である豚の三枚肉は、お重に詰める時に弔事用なら皮部分が上となり、反対にお祝い用の清明祭(シーミー)では皮部分を下に盛り付ける習わしがあります。

 

・ よく準備される昆布の煮付けも、弔事用では「返し昆布」がほとんどですが、お祝い用の清明祭(シーミー)になると結び昆布を用意します。

 

…などなどが弔事用・お祝い用の御三味(ウサンミ)の違いです。
 

御三味(ウサンミ)以外に供えるもの


御三味(ウサンミ)以外には、他のお墓参りでもお供えする定番のものを、揃えます。果物は丸いりんごやオレンジなどがおすすめですが、果物であれば何でも大丈夫!
 
沖縄では清明祭(シーミー)は一大行事ですから、この時期になるとスーパーで盛り合わせた果物を販売していますよね。
 
そしてお菓子もお祝い用として、色のついたものを選びます。

 

【 清明祭(シーミー)、基本のお供え物(ウサギムン) 】

 

★ 供え花(供え葉)・ウチャトゥ(お茶)・水、そしてお酒、が、家庭のヒヌカンなどにもお供えをする、基本の4点です。ここに、果物の盛り合わせ、菓子(ムィグワーシ)の盛り合わせも供えます。

 

・ さらにお盆をはじめとした行事になると欠かせないアイテムが、ヒラウコー(平線香=沖縄の板状のお線香)とウチカビ(打ち紙)です。
 
※ ウチカビ(打ち紙)は黄色く丸い押し印がある紙で、コチラも沖縄のスーパーで気軽に手に入れることができます。(どちらも100円前後の価格帯からあります。)

 

移住者で新しくお墓を建てたなど、全くの「初清明祭(ハチシーミー)」の場合には、ウチカビを燃やすためのアルミボールと火箸のセットを用意すると、より便利です。
 
沖縄ではこれを「カビバーチ」「カニバーキ」「ヒバーチ」などと呼び、沖縄の品数豊富なスーパーやホームセンターなどでも販売されています。
 
多くはヒヌカンセットなどが販売されているコーナーの下段にあることが多いので、ぜひ、チェックしてみてください。

 

 

清明祭の流れ、墓前へのお供え


これらのお供え物を準備したら、ヒヌカン→お仏壇にもお供えをしてウートゥートゥー(合掌)をしてから、お墓へ出向き、墓前では準備した御三味(ウサンミ)やお茶(ウチャトゥ)などを供え、まずはお墓左側(向かって右側)にある、「ヒジャイカミ」様への報告から始まります。

 

【 清明祭(シーミー)、お供え物(ウサギムン)と御願の流れ 】

 

① まずはヒジャイカミ(左神=土地神様)様へ今日の日が清明祭(シーミー)であることをご報告し御願をした後、ジューバク(重箱)から準備した御三味(ウサンミ=おかず)を、それぞれ二品ずつ、取り出して、お重の上にひっくり返すように乗せてください。
 
※若しくは、取り出したおかずをお皿に盛り付けて墓前に供えます。(これを「御初(ウハチ)」と言います。)

 

② 御三味(ウサンミ)のお重には、空いた部分に継ぎ足しをしてから、墓前に改めてお供えをして拝みます。そのため、事前に補充するための御三味(ウサンミ)のおかずを準備してください。(これを「ウチジヘイジ」と言います。)

 

④ ウチジヘイジで補充をしたジューバク(重箱)の御三味(ウサンミ)を、おかず重→もち重→おかず重→もち重の順番で墓前にお供えをしてください。
 
※ 今ではざっくばらんになりましたが、中央列の上段(墓前側)に結び昆布、中央列下段(拝み主側)に豚の三枚肉がくるように捧げる、昔ながらの習わしもあります。
 
⑤ ジューバク(重箱)の御三味(ウサンミ)の手前(拝み主側)に墓前を中心にして左右対称になるように、菓子(ムィグワーシ)の盛り合わせと果物の盛り合わせを、ウチカビ(打ち紙)・ヒラウコー(平線香=沖縄線香)と共に供えてください。(ヒラウコーとウチカビの枚数などについては、後にお伝えします。)
 
⑤ 家長を中心にして手を合わせ(合掌)、御先祖様(ウヤグァンス)へ感謝の御願をします。
 
※ 清明祭(シーミー)の御願言葉(グイス・クチムンナラーシ)では、「ミーマントゥーティー サケェーラチィ ウタビミスーリー(ウタビミソーリー)」との言葉があります。
 
(意味合いは「繁盛できるよう、見守っていてください。」です。)
 
⑥ 皆で先ほどお供え物の傍らに添えたウチカビ(打ち紙)をカビバーチで燃やして、天へ「あの世のお金(=ウチカビ)」を届けてください。
 
⑦ 最後に墓前にゴザやビニールシートなどを広げて、御先祖様と共に集まった親族皆で共食し、楽しみます。(これを「ウサンデー(=「お供え物を下ろす」の意味合い)と言います。)

 

清明祭(シーミー)の流れ、ヒラウコー(平線香)とウチカビ(打ち紙)


…前項で流れをお伝えしているように、お供え物(ウサギムン)を供えたら、ヒラウコー(平線香=沖縄線香)を墓前に拝しますが、この時の本数にも基本の慣習があります。
 
ただし地域によっては違うこともあるので、もしも違いがあれば、その土地土地に倣ってください。

 

【 清明祭(シーミー)の流れ、ヒラウコー(平線香)とウチカビ(打ち紙) 】

 

① ヒラウコー(平線香)は一人につき、半分に割った半ヒラ(日本線香で言えば3本)を拝します。※ヒラウコー(平線香)は通常、6本がくっ付いた状態での販売です。ですから、溝に沿って半分に割ります。

 

② 御願後はウチカビ(打ち紙)を墓前で焚きますが、この枚数は意見が分かれるため、家長となれば迷う方々も多いのではないでしょうか。
 
昔ながらの習わしとして、最も多いのは家長(中心で拝む者)が五枚・その他の集まった人々は一人につき三枚ですが、家庭によって自由に焚いても問題ありません。

 

ちなみに沖縄ではヒラウコー(平線香)を「ヒラ」と数えるので、一枚(日本線香で六本)なら「一ヒラ」、半分に割ったなら(日本線香で三本)半ヒラ(若しく二分の一ヒラ)、と数えるのが一般的です。

 

 

 

いかがでしたでしょうか、清明祭(シーミー)の墓前での言葉を述べて御願をしてから、御三味(ウサンミ)料理を、集まった人々で取り分けて食べるウサンデーをして終了…、と言う流れが基本ですが、現代ではより簡略化して行う門中や家庭も多いです。
 
例えばウサンデー(お供え物を下ろして共食すること)では仕出し弁当を別に手配するなど、柔軟に変化していますよね。
 
今でもおばぁがテキパキとこなす家庭や門中が多い一方、仕事に家庭にと日々追われている現代の家庭では、なかなか大変な準備ですので、ここは沖縄の法事や年中行事専門の仕出し料理店に依頼してしまうのも、ひとつのアイデアです。
 

故人が亡くなってから喪が明けた後の、初清明祭(ハチシーミー)では、時々ユタさんの御願やお坊さんを呼んで読経をお願いし、供養をすることもあります。ただ、その前には一年忌(イヌイ=一周忌)もありますので(三年後からの初清明祭(ハチシーミー)なら、三年忌(サンニンチ=三年忌)、しなければならない事ではありません

 

本記事を参考にしながら、「お祝い」である清明祭、集まった方々で楽しく過ごしてください。

 

 

まとめ

清明祭の基本の流れ

・初清明祭は、喪が明ける一年忌以降からOK
・ウサンミはお祝い用のおかずを準備する
・供え花やウチャトゥなどの基本の供え物も用意
・墓前にはウサンミからおかずを出し、新しく入れ直す
・ヒラウコーは一人3本、ウチカビは3枚が目安


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