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沖縄でお盆を先祖へ知らせる儀式、「七夕」の基礎知識

沖縄でお盆を先祖へ知らせる儀式、「七夕」の基礎知識
沖縄のお盆は旧暦の七月十三日からの三日間のうち、「ウークイ」から始まると考える方がほとんどですよね。けれども実際には、同じ旧暦の七月七日の「七夕(タナバタ)」から、沖縄のお盆は始まっています。

 

…と言うのも、本格的な沖縄のお盆が始まる前の七夕(タナバタ)には、家族だけで行うものの、お墓参りをして沖縄のお盆がもうすぐ始まること、そしておもてなしをするので、ご先祖様に来ていただきたい旨を、御願で伝える風習があるからです。

 

ただこの七夕(タナバタ)行事は親族や知人友人を呼ぶような、大掛かりなお墓参りではないだけに、経験したことがなければ内容も分かりませんよね。そこで今回は、沖縄でお盆を知らせるお墓参り行事、七夕(タナバタ)についてお伝えします。

 


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沖縄でお盆を先祖へ知らせる儀式、
「七夕」の基礎知識

 

沖縄の三大お墓参りのひとつ、七夕


沖縄のお墓参りと言えば清明祭(シーミー)が有名ですが、年間行事としてはその他にも十六日(ジュウルクニチー)と、この七夕があります。

 

ただ、清明祭や正月明け早々に行われる十六日は、賑やかに墓前でウサンデーを楽しむイメージがありますが、七夕だけはごく内々で行うのが特徴。

 

【 ごく少数で参る、七夕のお墓参り 】

 

★ 人数が少ないなどの理由から、お墓に供えるお供え物も、ほとんどの地域でウサンミ(重箱料理)はなく、基本的な供え花やウチャトゥ(お茶)などで済ませるケースがほとんど。

 

・ どちらかと言えばお墓の掃除を目的としていることも多いのですが、ヒジャイヌガミ様へのお供え物は準備して出向くケースが多いです。

 

 

沖縄のお盆を知らせる七夕の、「ウサギムン」


前項でお伝えしたように、七夕では墓前に簡単なお供え物を並べるだけの家庭が多いものの、ヒジャイヌガミ様へのお供え物、「ウサギムン」は準備する…、と言うケースも見受けられます。

 

【 ヒジャイヌガミ様へ供える「ウサギムン」 】

 

★ 盆にお酒を乗せた後、「シルカビ」と呼ばれる、習字に使う和紙三枚を重ねて縦半分に折り、その後四等分に切った(はさみではなく手で切るのが慣わし。)ものを、その右側に敷きます。

 

・ そしてシルカビの上に沖縄のお線香である、「ヒラウコー」を置いて、ヒジャイヌガミ様へのお供えを準備してください。

 

ヒラウコーは六本がひとつにくっ付いていて、これを「一ヒラ」と呼びますが、このヒラウコーを二ヒラ(タヒラ=二枚)、シルカビの上に置いてください。シルカビを手で切る際には、折り目を良く付けて、ビリビリと裂くのがコツ。

 

ヒラウコーは本来、火をつけて焚いた後、お墓に拝するものですが、七夕では火を付けずにシルカビの上に二ヒラ並べて、お供えする家庭が増えています。

 

 

沖縄のお盆を知らせる七夕、もうひとつの役割


七夕は沖縄ではお盆を知らせるためのお墓参り行事であり、お盆を前にお墓の掃除をして、キレイに整える目的があるものですが、実はもうひとつ、お墓事には欠かせない日でもあるのです。

 

【 「日無し」と言われる七夕 】

 

★ 沖縄ではお墓を建てたり、改葬や修繕などを行う時、難しいのがその日取り。「お墓をむやみに開ける事ができないため、改葬が進まない。」などの問題も頻発しています。

 

・ けれどもこの「日無し」は、神様の目が下界であるこの世まで届かない日とされ、それ故にお墓事には適した日取り。この「日無し」はユンヂチを除けば、一年に一度、この七夕の日だけなのです。

 

ちなみにユンヂチは旧暦で一年に月が十三ヶ月ある、閏年ならぬ「閏月(ユンヂチ)」。だいたい三十三ヶ月に一度の割合で訪れ、2017年、2020年がユンヂチの年回り。この時期か七夕に合わせて進めて行く家庭が多いのではないでしょうか。

 

 

ヒジャイヌガミ様への御願


先ほど、ヒジャイヌガミ様へのお供え物をお伝えしましたが、お掃除がメインとなる七夕のお墓参りでは、このヒジャイヌガミ様への御願を丁寧に行い、お掃除をすることをお伝えしたいもの…。

 

【 ヒジャイヌガミ様への拝み方 】

 

★ お供え物を供えたら、お墓を守ってくれていることへお礼を伝え、これから掃除をすること、掃除をする者が怪我などのないように見守っていただきたいこと、を伝えてください。

 

・ お供えした「シルカビ」は神様へのお金。そのため墓前で焚いて煙にし、あの世へ届けます。御願が終わったらシルカビをボールで燃やしてから、お酒を掛けるのが基本の流れ。

 

御願では例えば「本日まで変わらずお墓をお守りいただいて、ありがとうございます。」などの文言で伝えてください。

 

 

沖縄のお盆を知らせる七夕、お仏壇


以上が七夕で神様ご先祖様へ、沖縄のお盆を知らせる七夕のお墓参り行事は終わりますが、仏壇にもお供えをして御願(うーとーとー)を行うのが基本的な作法。ただ、今ではお墓のお掃除という意味合いが強く、お仏壇での御願をしない家庭も増えました。

 

【 沖縄のお盆を知らせる、お仏壇 】

 

★ ごく簡単なお供え物…、供え花とウチャトゥー(お茶)、お酒を供えるとともに、仏壇には煮物料理を盛り付けた「ウチャワキ」も、お供えしてください。

 

七夕で拝するヒラウコー(沖縄のお線香)は、二ヒラ(タヒラ=二枚の12本)を拝するのが決まりごと。御願では、七夕の日であることと、「お供え物の煮物であるウチャワキをいただいてください。」と伝えるのが一般的です。

 

 

いかがでしたでしょうか、沖縄のお盆は七夕から始まるもの。ただ、確かに昔ながらの流れと手順で七夕のお墓参りを進める家庭も多いのですが、一方で現代では、本文中でも何度もお伝えしているように、「七夕=お墓掃除」と捉える家庭も少なくありません。

 

そのため、お仏壇での御願を省略する家庭も増え、七夕のお墓参りもヒジャイヌガミ様へ簡単な御願を済ませて、丁寧にお墓参りを掃除するケースも見受けられます。

 

また、本州で広く行われている新暦七月七日、織姫と彦星の年中行事は、沖縄のお盆前に行う七夕とはあまり関係がありません。(そもそも旧暦と新暦の違いがあるため、時期的にも違うものです。)

沖縄のお盆前の準備として、この
七夕のお墓参りをぜひ、丁寧に進めてみてください。

 

 

まとめ

沖縄のお盆の始まり、七夕の拝み方

・七夕のお墓参りは、ごく内輪で行くのが特徴
・ヒジャイヌガミ様へのお供え物、ウサギムンを用意
・七夕はお墓事をするのに適した日取り
・御願後、シルカビを燃やしてお酒を掛ける
・お仏壇にも基本のお供えとウチャワキを供える


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