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沖縄のお墓参りの風習。知っておきたい6つの常識

沖縄のお墓参りの風習。知っておきたい6つの常識
沖縄のお墓参りは独特の風習があり、全国的な常識とは大きく掛け離れていますよね。沖縄のお墓参りの風景のひとつ、墓前でお供え物を皆で食べるウサンデーは、沖縄好きな方なら有名な光景ではないでしょうか。

 

もちろんこのウサンデーも、沖縄らしい風習のひとつなのですが、他の地域出身の方が沖縄のお墓参りに参加すると、「これは何?」「何をしているの?」と、戸惑うことばかり…。それもそのはず、そもそも準備する用具が初めて見る物ばかりです。

 

初めての沖縄のお墓参りであれば、戸惑って当然!ただ、せっかくなら事前に調べて理解し、沖縄のお墓参りを地域の方々と共に楽しみたいですよね。

 

そこで今回は、初めての沖縄のお墓参りの際に知っておきたい、沖縄のお墓参りに欠かせない用具とその扱い方などをお伝えします。

 


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沖縄のお墓参りの風習。
知っておきたい6つの常識

 

沖縄のお墓参りに持参する「ビンシー」


沖縄のお墓参りと言えば、墓前で親族一同が集まって、お供え物を分け合い食べるウサンデーが有名ですよね。4月5日前後に行われる(旧暦で数えるため、その年によって正確な日にちが違います。)清明祭(シーミー)では、お馴染みの風景。

 

そんな沖縄のお墓参りだからなのか、御願(ウガン=供養や拝み)のための道具が詰められた「ビンシー」なる携帯できる木箱があるのです。昔ながらの家なら、皆が持っているとも言える物…。

 

【 沖縄のお墓参りに欠かせない「ビンシー」 】

★ ビンシー自体は22cm(横幅)前後の木箱で、仏具店へ行くと手に入るもの。職人さんが丁寧に作ったものもあり、6千円前後のものなどが売られています。

 

ビンシーには中央に盃、その両側にお酒を入れる仕切りがあり、その前にはお米が入る仕切りが三つ…、洗っているお米と洗っていないお米をそれぞれ入れます。

 

 

「ビンシー」を準備する


前項でお伝えしたビンシーには、お酒やお米の他にも、御願(ウガン)に必要なウチカビやヒラウコー、賽銭などが納められた、清明祭などの沖縄のお墓参りの必須道具。お盆などでも玄関先に用意するのがビンシー。

 

【 ビンシーは携帯しやすいだけではない 】

★ このビンシー、実は「あの世とこの世を繋げる実印」と言われており、「実印」と言う表現でも分かるように、他の家に貸し出すことはできません。それぞれの家にそれぞれの「ビンシー」があるのです。

 

・ そのため、ビンシーを準備していない場合には、周囲の家から借りることはご法度。同じ用具を揃えた「仮ビンシー」で対応してください。

 

また、ビンシーに入れるお米やお酒は、どちらも新しいものを準備します。ちなみに、後々の手入れがしやすいため、お米の仕切りにラップを敷いてお米を入れる家庭や、お酒をワンカップなどにする家庭も…。とても馴染みのあるものなのです。

 

 

定番!「ウチカビ」


次に他の地域の方々が「なにこれ!」と驚く、沖縄のお墓参りでの定番御願(ウガン)用具が、「ウチカビ」。旧正月やお盆、清明祭(シーミー)の時期になると、沖縄のスーパーではお店にたくさん積まれているのも新鮮!

 

【 沖縄のお墓参りの定番、ウチカビ 】

★ ウチカビは漢字で書くと「打ち紙」。茶色い紙に丸い印のようなものが刻印されていて、束になって販売されていますが、これは天国のお金。ウチカビを燃やして煙にすることで、天国へ届けます。

 

沖縄のお墓参りやお盆では、ご先祖様が次にお会いするまでに暮らしに困ることがないよう、最後にウチカビを焚いて届けるのが慣わし。

 

 

ウチカビの燃やし方


このウチカビですが、実は枚数は地域や家庭によってかなりの違いがあります。一人につき三枚が最も有力ですが、一枚・二枚と言う事も…。あまり多くウチカビを燃やしていたら「お坊さんに怒られた!」なんて話も時々あるのです。

 

ただ天国のお金だけに「多いほど良い。」とされていて、沖縄のお墓参りやお盆では、「多めに奮発しようね~。」なんて燃やす光景もしばしば。一説ではウチカビ一枚に付き一万円!なんて見解もあるのが面白いですよね。

 

【 沖縄のお墓参り、ウチカビの燃やし方 】

★ 燃やすための金属のボールも必須の沖縄のお墓参り道具で、「カニバーキ」と呼ばれています。この底に網を敷くなどして燃やすのが一般的。火箸も準備しておくと便利です。沖縄では「ウチカビセット」なるものがホームセンターなどで販売されています。

 

最近ではお墓参りでウチカビを燃やすための、おしゃれなものも販売され始めました。御影石などの墓石の石材が用いられたものなどが見られます。

 

 

沖縄のお線香、「ヒラウコー」


ウチカビと共に、他の地域で暮らす方々が観光などで来ると新鮮に映る、御願(ウガン)用具がヒラウコー。ヒラウコーを漢字にすると「平御香」。他の地域でのお線香の役割そのものです。

 

【 沖縄のお線香、ヒラウコーとは 】

★ ただ全国的に扱われているお線香とは違い、平たい形状になっているのが独特。お線香をくっ付けたような板の形をしているのです。ひとつのヒラウコーに6本が「くっ付け」られていて、この6本一対を「一平(ひとひら)」と数えます。

 

・ 必ず6本一平(ひとひら)を焚く訳ではなく、半分の3本を1人が焚くことがほとんど。これは調和を表した数字として重んじられているのです。

 

一方で御願(ウガン)で進行役が焚く事の多い本数が、二平(ふたひら)の12本。これは一年12ヶ月を差しています。

 

 

沖縄のお墓参りはまず「ヒジャイガミ様」


沖縄のお墓参りをする際には、ご先祖様の前にお墓の左側にいらっしゃる「ヒジャイガミ様」にお供えをして御願(ウガン)をするのが作法。ヒジャイガミ様はその土地の神様、お墓の神様で参拝する側からは、向かって右側となります。

 

【 沖縄のお墓参り、ヒジャイガミ様 】

★ ヒジャイガミ様へまずお供え物をして、御願(ウガン)をしてから、中央のご先祖様を拝むのが作法。沖縄のお墓参りの定番料理、ウサンミもこの時供え、ご先祖様にはそこから二切れずつ取り分けて、お墓の中央へお供えしてください。

 

この時、二切れずつ取り分けると、ウサンミ(お重料理)がその分空きますが、ここに補充をするのが沖縄のお墓参り。この分のおかずを多めに持ってきて、補充をしますが、これを「ウチジヘイジ」と言うのです。

 

 

 

いかがでしたでしょうか、これだけでも沖縄のお墓参りが、いかに独特の文化を持っているかが窺い知れるのではないでしょうか。けれども他にも多くの沖縄らしい、独自の風習を持っています。

 

沖縄のお墓参りにはジュウルクニチ(十六日)やタナバタ(七夕)などもありますが、何と言っても春先に行われる清明祭(シーミー)が有名!沖縄のお墓参りは大きなお墓に納得できるほど、大勢で賑やか、盛大に行われます。

 

お酒や食べ物も持ち寄り、まるで花見かピクニックのよう…。この時期に訪れた観光客のなかには、「たまたま出向いた場所で参加させたもらった!」などの報告もあるほどなのです。

 

せっかく参加するのなら、本記事を参考に沖縄の文化を理解して、沖縄のお墓参りを丁寧にこなしながら、楽しんでしまいましょう!

 

 

まとめ

沖縄のお墓参りでの「常識」とは

・御願の道具を一式揃えた「ビンシー」
・ビンシーは言わば実印。貸し借りはご法度
・天国で使うお金、「ウチカビ」
・ウチカビを燃やすボール、「カニバーキ」
・線香が6本くっ付いている板状の「ヒラウコー」
・お墓参りではまずヒジャイガミ様を拝む


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