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宮古島の御嶽(うたき)を訪れる。押さえたい心得とは

宮古島の御嶽(うたき)を訪れる。押さえたい心得とは
宮古島には多くの御嶽(うたき)がありますよね。ただ宮古だけではなく御嶽は沖縄本島でも、昔から御願の対象となる神聖な場所、観光で来たからといって、むやみに入ることはできません。

 

これは宮古島で御嶽を巡りたいならば大前提の礼儀として、場所によっては地元の人々でも立ち入ることのできない聖域を持つ宮古の御嶽が多くあります。

 

絶対に入ることができない場所や、男子禁制、ユタさんなどと一緒なら廻ることができる拝所もあるなど、違いもあります。

 

そんななかでも宮古の御嶽で唯一、(沖縄の御願を司る神人(かみんちゅ)やユタさんによると)入ることができる、宮古の御嶽が「漲水御嶽」となり、反対にここはぜひとも挨拶したい場所です。

 

神の島とも言われる宮古島、聖なる御嶽を訪れたいなら、最大限の敬意を払いたいですよね。そこで今回は、観光客が宮古の御嶽(うたき)を訪ねるなら事前に心得たい事柄をお伝えします。



 

宮古島の御嶽(うたき)を訪れる。
押さえたい心得とは

 

御嶽(うたき)とは


全国的には神様へお参りする(拝む)と言えば神社ですが、沖縄本島や宮古では御嶽で神様を拝みます。集落(村)があれば、ひとつは御嶽があるとされ、沖縄県では400以上もの御嶽があります。

 

【 宮古の御嶽、拝みの聖地 】

 

★ 御嶽は神様が下りてくる場所です。昔からの沖縄の慣わしでは、神様と対話できるのはユタやノロに代表する女性であったため、御嶽には女性しか入ることはできません

 

・ 現在でも男子禁制の御嶽は多く存在し、その昔は男性が御嶽に立ち入ると、罰が当たったと言われています。

 

現在でもユタやノロ、神人(かみんちゅ)が存在し、沖縄の神事を行っていますし、宮古をはじめとする御嶽では、地元の人々が拝む姿を見かけます。

 

 

宮古島の御嶽(うたき)は「出会う時」がある


冒頭でもお伝えしていますが、宮古島では御嶽は神聖な場所、むやみに立ち入ることはできません。

 

【 宮古の御嶽を訪れるには、「時」がある 】

 

★ そして、訪れてみたい宮古の御嶽があったとしても、「御嶽から許しを得て」からその地へ訪れることができる、とも言われています。

 

・ 無理やり訪れようとしても、台風であったりと何らかの理由で、その地へ行けなかった、と言う体験談も多いのです。

 

そんな宮古の御嶽ですから、立ち入ることができるとされる漲水御嶽でも、しっかりと作法を守って拝んでください。

 

 

観光客が入れる、宮古の御嶽


冒頭でもお伝えしましたが、本島や宮古の御嶽は地元の人々でも簡単に入れる訳ではありません。御嶽はそれぞれに特徴があり、なかには観光客も受け入れてくれる拝所が、前述した漲水御嶽なのです。

 

【 宮古の御嶽、漲水御嶽 】

 

★ 観光客も訪れることができるうえ、宮古港すぐ近くにあるため、カジュアルなイメージを持つ方も多いのですが、宮古や八重山諸島含めた数多くある御嶽の中でも、格別に格式の高い拝所です。

 

・ 宮古島の創設の神となる、コイツヌ(恋角・古意角)とコイタマ(恋玉・姑依玉)を祀っているのが、宮古の漲水御嶽なのです。

 

 

宮古の御嶽に入る作法


漲水御嶽は本州の神社のように、鳥居の奥に拝所があります。基本的には神社と同じように、鳥居の前で一礼してから入り、出る時には鳥居の手前で一礼してください。

 

【 宮古の御嶽、御嶽の拝み方 】

 

★ 鳥居をくぐったら、神様の通り道である真ん中を避け、端っこを通り拝所まで進みます。拝所の門前まで来たら、また一礼をしてください。

 

・ ただ、拝所では神社と違い手を合わせて「拝み」を捧げます。

 

神社で柏手を打つ行為は、自分が来たことを知らせる意味合いがありますが、宮古の御嶽では神様の目をコチラの都合で覚まさせるとも解釈されているので、手を合わせて拝めば問題ありません。 

 

 

宮古の御嶽で拝む事柄


宮古の御嶽に限らず、本州の神社などでも言えることですが、神様へ拝む際に「お願い事」をしに来る方々も多いのではないでしょうか。

 

確かに宮古や本島の御嶽には、子授けの神様や商売繁盛の神様などなど、目的に合わせた神々がいて、地元の人々も拝みに訪れます。けれども、宮古の御嶽に拝むことはそういう事柄だけでもありません。

 

【 宮古の御嶽、まず拝みたい事柄 】

 

★ 観光客として宮古へ来たら、最初に漲水御嶽を訪れ、挨拶をしてください。

 

① 自己紹介(○○からきました、○○と申します。)
② 宮古に訪れることを許していただいたお礼をしてください。
③ 観光に訪れたことと、観光の目的を伝えます。
④ この旅をお守りいただけるよう、祈ってください。

 

「私は○○からきました、○○と申します。この度は宮古の地に私を受け入れていただき、ありがとうございます。」

 

「今回は○○を訪れに宮古に来ました。どうぞこの旅をお見守りいただけますよう、よろしくお願いいたします。この旅へのお守り、心より感謝いたします。」

 

…そして、帰る時にはもう一度、漲水御嶽を訪れて、感謝をお伝えしてください。

 

 

 

いかがでしたでしょうか、今回は宮古の御嶽(うたき)を訪れる時には理解しておきたい、沖縄の御嶽の基礎知識と、訪れる際の心得やマナーをお伝えしました。

 

観光客として宮古を訪れた時には、宮古の地や人々に受け入れていただいた旅人であることを自覚して、彼らの聖地である宮古の御嶽を訪れる際にも、充分な配慮をすることが何よりの心得です。

 

本文中でお伝えしたように、沖縄や宮古の御嶽では、今でも地元の方々が拝みに訪れています。

 

もしも漲水御嶽などで拝みを捧げている方がいたら、初詣の神社のように並んで待つことなく、拝みを捧げる邪魔にならないよう、そっと門の外で待つようにしてください。

 

沖縄や宮古の方々にとっての「拝み」や「御嶽」の意味合いを、よく理解して敬い、決して邪魔にならぬように意識することが、何よりの心得ではないでしょうか。

 

 

まとめ

宮古の御嶽を拝む時の心得

・御嶽は神々が降りる場所
・御嶽との出会いは必然
・観光客も受け入れてくださる、漲水御嶽
・鳥居をくぐる前に一礼、出る前に一礼
・宮古の御嶽では柏手はいらない
・漲水御嶽にまず訪れて挨拶をする
・帰りも漲水御嶽で感謝を伝える
・拝んでいる方がいれば、邪魔しない

 



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