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ヒヌカンを迎える「下天の拝み」☆旧暦1月4日の迎え方

ヒヌカンを迎える「下天の拝み」☆旧暦1月4日の迎え方
ヒヌカンを迎える「下天の拝み」は、旧暦1月4日(令和2年1月28日)に行うご家庭が多いですよね。昨年の旧暦12月24日にウティン(天)へと「里帰り」をしていた、ヒヌカン(火の神)様がお帰りになる日です。

 

旧暦1月4日のヒヌカンのお迎えは、(現代は家族の役割も多様になっていますが)台所を守る女性が行ってきました。(ヒヌカン自体、「男性は触ってはいけない」とする地域もありますよね。)

 

旧暦1月4日は新暦2020年(令和2年)は1月28日の火曜日です♪旧正月明けですし、厄払いのウフトゥシビー(厄年の拝み)やマドゥトゥシビー(旧正月明け最初の干支の拝み)と、御願が多き時期ですが、ぜひ、天から戻ってくるヒヌカンをお迎えしたいですよね。

 

そこで今日は、旧暦1月4日(令和2年1月28日)に行うヒヌカンのお迎え「下天の拝み」の進め方をお伝えします。

 



 

ヒヌカンを迎える「下天の拝み」☆
旧暦1月4日の迎え方

 

ヒヌカンをお迎えする前に


年末にもヒヌカン廻りは掃除をしましたが、お迎え前にも簡単な掃除ができると丁寧です。

 

【 ヒヌカンを迎える前の掃除 】

 

★ 別記事「【沖縄の御願】旧暦12月24日(令和2年1月18日)ヒヌカンの掃除と御願解ち」でお伝えした手順でウコール(香炉)の灰を掃除してください。

 

・ その際、灰を外に出した状態のまま、ウコール(香炉)やその他のヒヌカン用具を、潮水(塩水)で洗い清めます

 

穢れを取る意味合いもあるので、海の潮水は難しくても、塩を入れたお水でヒヌカン用具を清めることは大切です。

 

ただ、ヤシチヌウグァン(屋敷の御願)を行う訳ではないので、年末のヒヌカンのお見送りとは違い、ヒヌカンまわりの掃除のみで問題はありません。

 

 

ヒヌカンを迎えるウサギムン(お供え物)


ウサギムン(お供え物)と言っても、こちらもチィタチ・ジュウグニチの御願とあまり変わりなく、手順は簡単です。

 

【 ヒヌカンを迎えるウサギムン(お供え物) 】

 

① 基本のお供え物 … ミジトゥ(水)・塩・お酒・供え葉

 

② 赤ウブク(赤飯)を小椀に三膳

 

…これだけです。供え葉は緑葉樹の葉など、クロトンやチャーギが定番ですよね。沖縄では花屋さんなどでも見られます。

 

赤ウブクはいつもお伝えするように、全国的な「赤飯」の他、古米などと炊いて赤くしたご飯や、食紅で赤くする家庭もあるので、「赤いご飯」だと思ってください。

 

 

ヒヌカンを迎える時の、ヒラウコー(沖縄線香)


多くの地域では他の御願と同じく、ヒヌカンを迎える時のヒラウコー(沖縄線香)はタヒラ半…、一本ずつの日本線香では12本と3本です。

 

ただ一部では、御願の際に以上のヒラウコーを拝した後に、新たにヒヌカンのお迎え独特の拝し方をする地域もあります。

 

【 ヒヌカンを迎えるヒラウコー 】

 

★ 一般的にはタヒラ半(二枚半)を拝して拝みますが、その後に半ヒラ(ヒラウコーを半分に割った状態=日本線香3本)を五回、並べて拝する地域があります。

 

・ 半ヒラを横一列に並べ順番に拝していくので、(先に拝したヒラウコーが短くなり)、最後にはヒラウコーが階段のようになるのですが、これが「下天の階段」です。

 

…この「下天の階段」を行う地域では、旧暦12月24日(令和2年1月18日)に行う「ヒヌカンのお見送り」の「昇天の階段」と反対となります。

 

最も多い家庭で見られる慣習が、ヒヌカンのお見送りでは左→右へ拝して行き(右側が高くなります。)、ヒヌカンのお迎えでは右→左の順番(左側が高くなります。)です。

 

※ 通常通り、タヒラ半を供え拝んだ後に、半ヒラ×五回のヒラウコーを拝する地域や、最初から半ヒラ×五回のヒラウコーを拝して拝む地域があります。

 

 

ヒヌカンを迎える時の言葉


ヒヌカンを迎える時の言葉(グイス)ですが、ウチナーグチ(沖縄言葉)で語られる「クチムンナラーシ(言葉の習わし=グイスのようなもの)」はあるものの、一般家庭では現代の言葉で問題はありません。

 

【 ヒヌカンを迎える時の言葉 】

 

★ ウティン(天)から「福徳」と共に下りてきて、この一年も家族の円満と安全を見守ってくださいますよう、祈ります。

 

「アリサーサーウートゥートゥー、ヒヌカンガナシー(あな尊きヒヌカンの神様)

 

本日は、ウティンヌカミの元へ戻られております、ヒヌカンガナシーをお迎えする日です。

 

どうぞ、福徳と共にお戻りくださいませ

 

そして、この家に住みます家族が皆、穏やかに健やかに、安全に過ごすことができますよう、お見守りください。

 

ヒヌカンガナシーを通しまして、ここにお祈りいたします。」

 

…以上でヒヌカンをお迎えする「下天の拝み」は終了です。

 

 

いかがでしたでしょうか、今日は旧暦1月4日(令和2年1月28日)に行うヒヌカンのお迎えの御願をお伝えしました。ただし、ヒヌカンがウティン(天)へお里帰りしない地域もあります。

 

この場合には、この下天の拝みは行う必要はありません。(そのため、旧暦12月24日(令和2年1月18日)のヒヌカンのお見送り、「昇天の拝み」もないです。)

 

このヒヌカンへの昇天の拝みで、ヒラウコーの階段を拝する場合には、火事になることのないよう、最後まで注意をして行ってください。特に最初にタヒラ半を拝して拝む場合には、二回目のヒラウコーには注意します。

 

ウサギムン(お供え物)も簡単なものですし、女性が一人で行うこともできる御願です。ぜひ年始に神様を迎え、御加護多き一年を過ごしてください。

 

 

まとめ

ヒヌカンを迎える御願とは

・旧暦1月4日、新暦では令和2年1月28日がお迎え日
・日ごろのお供えに赤ウブク三膳を供える
・通常、ヒラウコーはタヒラ半(二枚半)
・地域によっては半ヒラ×五本で階段を作る
・お迎えの階段は、通常右→左に点ける
・福徳と共にお戻りになるよう、祈る

 



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