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マドゥトゥシビーで一年の厄祓い☆家族を想う旧正月の御願

マドゥトゥシビーで一年の厄祓い☆家族を想う旧正月の御願

マドゥトゥシビーは家族が厄年に当たらない家庭で行う、通年の厄払いの御願です。旧正月を祝う沖縄ですから、毎年の家族の厄払いの御願まで済ませると、一年を安心して過ごせますよね。

 

厄年の厄払い、「ウフトゥシビー」は長寿や十三祝いなど、年齢によっては親族中集まって宴を催すような、お祝いの色が濃くなりますが、通年のマドゥトゥシビーは違います

 

多くの地域で家庭の女性、妻・母が家族のために拝みを捧げてきました。

 

そこで今日は、旧暦1月2日(新暦2020年では1月26日)から12日間、それぞれの干支日に行う、マドゥトゥシビーの御願をお伝えします。



 

マドゥトゥシビーで一年の厄祓い☆

家族を想う旧正月の御願

 

マドゥトゥシビーの御願日とは


現代、全国的にはあまり知られなくなりましたが、暦には日それぞれに干支が繰り返し割り当てられています。

 

沖縄のカレンダーではこの「干支日」が御願においてしばしば必要になるので、旧暦と共に干支日も書かれているものが多いですよね。マドゥトゥシビーの御願日もこの「干支日」に準じます。

 

【 マドゥトゥシビーの御願をする日 】

 

★ 旧正月明け旧暦1月2日から数えて、家族それぞれの生まれ干支が初めて訪れる日が御願日です。そのため旧暦1月2日(新暦2020年では1月26日)から十二支一回りの12日間に渡ります。

 

・ …とは言っても、家族の干支日のみの御願ですから、五人家族であれば五日、三人家族であれば三日のみです。

 

新暦2020年では旧正月が1月25日、翌旧暦1月2日からがマドゥトゥシビーの御願に当たりますから、1月26日~2月6日までの12日間が御願の期間です。新暦2020年の干支日は下記を参考にしてください。

 

【 マドゥトゥシビー、新暦2020年の干支日 】

 

新暦2020年1月26日 … 辰(たつ)
・新暦2020年1月27日 … 巳(み=へび)
新暦2020年1月28日 … 午(うま)
・新暦2020年1月29日 … 未(ひつじ)
新暦2020年1月30日 … 申(さる)
・新暦2020年1月31日 … 酉(とり)
新暦2020年2月1日 … 戌(いぬ)
・新暦2020年2月2日 … 亥(ゐ)
新暦2020年2月3日 … 子(ね=ねずみ)※ここはウフトゥシビーです。
・新暦2020年2月4日 … 丑(うし)
新暦2020年2月5日 … 寅(とら)
・新暦2020年2月6日 … 卯(う)

 

 

新暦2020年2月3日の子(ね・ねずみ)年は、2020年の干支…、つまり沖縄では厄年に当たりますので、マドゥトゥシビーの御願ではなく、「ウフトゥシビー」(厄年の年日)の御願を行います。

 

ウフトゥシビーの御願の詳細は別記事「ウフトゥシビーは厄年のお祓い☆災難を避ける旧正月の御願」を参考にしてください。

 

 

マドゥトゥシビーの御願方法


「御願方法」と言っても、ウサギムン(お供え物)をヒヌカンとお仏壇に供えて、その干支日に当たる家族の氏名をお伝えし、今年の一年の厄災を避け、御加護を祈願するだけです。

 

「ウートゥートゥー、ヒヌカンガナシー(ヒヌカン)」、「ウートゥートゥ、ウヤフジガナシー(御先祖様)」と、それぞれの場所に唱え、氏名をお伝えしたら、現代の言葉で祈願をしてください。

 

マドゥトシビーのウサギムン(お供え物)は以下です。

 

【 マドゥトシビーのウサギムン(お供え物) 】

 

★ヒヌカン(火の神)

 

・日ごろのお供え物である、塩・水・お酒・供え葉はそのまま、別に「赤ウブク(赤飯)」を小さいお椀に三膳並べます。

 

※ヒヌカンへのヒラウコーはタヒラ半(二枚半)を拝してください。

 

★お仏壇(御先祖様)

 

・日ごろのお供え物である、お茶(左右一対)・お酒・供え花の他、左右一対の赤ウブク(赤飯)ウチャワキ(お茶脇=おかずを盛り付けたお皿)をお箸と共に供えます。

 

※お仏壇へのヒラウコーはタヒラ(二枚)です。

 

先日お伝えしたウフトゥシビーの記事、「ウフトゥシビーは厄年のお祓い☆災難を避ける旧正月の御願」では、御馳走膳のお話もしましたよね。

 

けれどもマドゥトシビーに関しては、どれも厄払いの意味合いが強く、通年の御願行事ですので、ウチャワキ(おかず)も、夕食のおかずから取り分けるなど、御馳走である必要はありません。

 

 

マドゥトゥシビーの御願は家族が行う


長寿や十三祝いなど、年齢によっては親族中が集まるウフトゥシビーと違い、通年の御願行事であるマドゥトシビーは、ささやかな御願行事です。

 

そのために、家庭の女性がささやかに御願を捧げる家庭が多いですが、地域や家庭によっては、注意をしたい言い伝えがひとつあります。

 

【 マドゥトシビーは家族が行う 】

 

★ それは、「自分の厄払いは行わない」と言う事です。

 

・ 子どもであれば両親や祖父母、旦那様であれば奥様が行うと、干支日の本人以外の家族が、御願をしてください。

 

…とは言っても、日ごろからヒヌカンの御願は台所を守る家庭が多い、女性が担当してきました。そのために、ウサギムン(お供え物)の準備などは、干支日本人の御願でも、自分で供える家庭も多いです。

 

 

 

いかがでしたでしょうか、今日は旧正月翌日の旧暦1月2日(2020年1月26日)から最初に訪れる家族の干支日に行う、厄払い行事、「マドゥトゥシビー」についてお伝えしました。

 

赤ウブクは特別な御願だけではなく、毎月のヒヌカンへの御願「チィタチ・ジュウグニチの御願」など、何かと供える御願行事が多いです。

 

そのため、ヒヌカン用具を扱うお店では、ウブク用のお茶碗も用意していますし、専用のものでなくとも、小さなお椀を用意しておくと、何かと便利ですので、ぜひ、用意をしてみてはいかがでしょうか。

 

お供えをするとなると、おかずも少しは考えてしまいますが、赤ウブクを供えるだけでシンプルなので、ぜひ、家族の厄落とし「マドゥトゥシビー」の御願を行ってみてください。

 

 

まとめ

マドゥトゥシビーの御願方法

・通年行う、一年の家族の厄除け行事
・旧正月最初の家族の干支日に行う
・厄年の「ウフトゥシビー」とは違う
・ヒヌカンやお仏壇に赤ウブクを供える
・干支日本人以外の家族が行う
・干支日の家族の氏名伝える
・氏名の後、一年の厄除けを祈願する

 



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