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トゥシヌユールは沖縄旧暦の大晦日☆昔ながらの御願

トゥシヌユールは沖縄旧暦の大晦日☆昔ながらの御願
「トゥシヌユール」は沖縄の言葉で「大晦日」、沖縄では旧正月をお祝いする地域も今尚残っていますから、新暦の年明け後も旧正月へ向けた年末行事がありますよね。

 

2019年度の新暦で言えば、旧正月(旧暦1月1日)は2019年2月5日、沖縄のトゥシヌユール(大晦日)は、その前日の2019年2月4日です。

 

近頃では沖縄でも、全国的な新暦の年中行事も行う家庭が多いので、新暦2月3日の節分に続き、何かと忙しい時期になりそうですが、ぜひ、旧正月もお祝いしたいですよね。

 

そこで今日は、旧暦12月30日、新暦2019年度では2月4日に沖縄で行う、トゥシヌユール(大晦日)の御願をお伝えします。

 


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トゥシヌユールは沖縄旧暦の大晦日☆
昔ながらの御願

 

旧正月のお飾り


沖縄でも那覇市の都心部などでは、新暦のお正月のみを祝う家庭も増えてきましたが、今でも沖縄南部、糸満市の漁師町などでは、今でも旧正月を祝います。

 

【 旧正月のお飾り 】

 

☆ 昔の沖縄の旧正月では、前日のトゥシヌユール(大晦日)までには、ヒヌカン(火の神)と屋敷(家)の掃除を済ませ、旧正月用の着物まで整えて、お飾りを飾りました。

 

・ 現在では、ほとんどの地域で新暦のお正月を祝いますので、新暦のお正月のお飾りをそのまま飾り続ける光景が見受けられます。

 

また、昔の沖縄では豚が最高の御馳走だったため、このトゥシヌユール(大晦日)には、家で飼育している豚が一頭下ろされて、さまざまな豚料理が振舞われました。

 

【 ひと昔前のトゥシヌユール(大晦日)の豚料理 】

 

① 血イリチー … 豚の血を加えた野菜炒めです。あらゆる祭事のハレノヒ料理として作られ、トゥシヌユール(大晦日)でもまず、神様に供えられました。

 

② ティビチ … 豚足を煮た料理です。

 

③ ミミガー … 豚の耳の刺身料理で、今では酢の物にして出す家庭が多くなりました。

 

④ ソーキ汁 … 豚の骨付きのあばら肉を、冬瓜(とうがん)などと一緒に炊いたお汁です。

 

⑤ ナカミシームン(ナカミ汁) … 豚の内臓(モツ)の汁椀で、沖縄では新築祝いなどお祝い事で振舞われます。

 

…などなどがあり、この他にもトゥシヌユール(大晦日)では豚一頭丸ごとを、あらゆる料理にしました。

 

トゥシヌユール(大晦日)で豚を一頭解体したら、脂身はラードにして「アンダーカーミ」と呼ばれた油壷に残しましたし、残った三枚肉なども塩漬けにして保存していました。

 

 

トゥシヌユール(大晦日)のお供え物


トゥシヌユール(大晦日)のお供え物のメインはお仏壇です。ヒヌカンへもお供え物をして拝みますが、赤飯を供える程度です。

 

…と言うのも、ヒヌカン(火の神)はすでにウティン(天)への里帰り中です。旧暦12月24日にはヒヌカンを掃除して、一年の御願を請い下げ、お見送りの御願を行っています。

 

【 トゥシヌユール(大晦日)のお供え物 】

 

① ヒヌカン … 

 

ミジトゥ(水)、お酒、お塩、赤飯もしくは赤ウブク(※1)3膳供え、ヒラウコー(平線香=沖縄線香)をタヒラ半(二枚半=日本線香12本と3本)を拝してください。

 

② お仏壇 …

 

ウチャトゥ(お茶)を左右に一対、その中央にお酒、そして「年越しの膳(※2)」を供えて、ヒラウコーはタヒラ(二枚=日本線香12本)です。

 

(※1)の赤ウブクは「ウブク」が「ご飯」の意味合いですので赤飯ですが、神様へ3膳供える場合には、黒米で炊いた赤ご飯などでも大丈夫です。家庭によっては、食紅で赤く色づけした赤ウブクを供える家もあります。

 

(※2)の「年越しの膳」は前項でお伝えしたような御馳走を取り分けたお膳です。詳しくは下記を参考にしてください。

 

【 トゥシヌユール(大晦日)、年越しの膳 】

 

① 赤飯

 

② 汁物 … ソーキ汁やナカミ汁などを配膳します。

 

③ ウサチ(酢の物) … ミミガーの酢の物などが多いです。

 

④ ウチャワキ(お茶脇) … 御馳走のおかずを小皿に取り分けて膳に並べてください。

 

⑤ ニンニクの葉 … 香りの強いものでヤナカジ・シタナカジ(悪疫や悪霊)を追い払うため、ニンニクの葉を添えます。

 

…ヒヌカン(火の神)へのお供え物ではお箸は添えませんが、お仏壇のお膳ではお箸を用意します。御先祖様が複数いらっしゃる場合には、この年越しの膳を左右に二膳用意する家庭も多いです。 

 

 

トゥシヌユール(大晦日)の御願


他の御願行事と同じように、お供え物をしたら神々や祖霊にグイスを唱えて拝んでください。ヒヌカン(火の神)も里帰り中ですが、同じく拝みを捧げます。

 

双方とも、最初に「アリサーサー ウートゥートゥー、 ヒヌカンヌウカミガナシー(お仏壇へはウヤフジガナシー)」と唱えてから、続けてください。

 

【 トゥシヌユール(大晦日)の御願 】

 

① ヒヌカン(火の神) …

 

「ヒヌカンガナシーのお蔭様で、今年もこの家に住みます家族一同、何事もなく、無事にトゥシヌユール(大晦日)の夜を迎えました。ありがとうございます。

 

どうぞ、これから来る新しい年も、家族一同、穏やかに健やかに暮らすことができますよう、お見守りください。」

 

② お仏壇(祖霊) …

 

ウヤフジガナシー、皆々様のお見守りのお陰で、今年も無事に過ごすことができました。心よりありがとうございます。

 

どうぞこれから来る新しい年も、家族皆穏やかに健やかに暮らすことができますよう…、

 

サカイハンジョースミティー ミーマンティー(繁盛しますよう お見守りください) ウタビミスーリー、ウートゥートゥー。」

 

…以上で御願は終わりです。暫くしたらお供え物を下げ(ウサンデー)、家族で分けながらいただいてください。

 

 

 

いかがでしたでしょうか、今日は沖縄では今なお残る旧正月のお祝いに向け、前夜のトゥシヌユール(大晦日)の過ごし方、御願の仕方をお伝えしました。

 

昔の沖縄ではタンパク質の宝庫である豚は貴重な食糧、御馳走でした。トゥシヌユール(大晦日)に一頭を下ろすと、足・内臓・顔・耳、足や血まで、ほとんど全てを大切に料理し、いただきました。

 

ですから沖縄では「豚は鳴き声以外は全て食べる」などとも言われます。

 

一年のなかでも大きなお祝い事である旧正月ですから、あらゆる豚料理が振舞われてきたのです。

 

ちなみに本文中でお伝えした「血イリチー」は他記事でもお伝えしています。「沖縄の「チーイリチャー」☆お膳料理に役立つレシピ」もぜひ、参考にしてみてください。

 

 

まとめ

トゥシヌユール(大晦日)の過ごし方

・お飾りは新正月から旧正月まで続けて飾る
・昔は豚が一頭下ろされて料理をした
・御馳走の豚料理が多く振舞われた
・お供え物のメインはお仏壇
・ヒヌカンは赤飯をお供えする
・お仏壇には年越しの膳を供える
・一年の感謝と新年の祈願をする


お墓の引越し、改葬・墓じまい


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