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沖縄での初盆に迷ったら。全国的な風習とは違う5つの事柄

沖縄での初盆に迷ったら。全国的な風習とは違う5つの事柄
沖縄では初盆への考え方が全国的なものとは少し、違います。何も知らずに失礼な事にならないよう、日ごろから理解しておくと安心ですよね。

 

他県の方々が沖縄の初盆について知らない事はもちろんですが、地域によっても大きく風習が変わるため、地元の方々でも悩みがちなのが、沖縄の初盆ではないでしょうか。とは言え、出来ることなら相手に失礼のない、丁寧な対応をしたいもの…。

 

確かに地域によってさまざまで、TPOに合わせた判断は不可欠。けれども県内で最も多い風習として、沖縄の初盆への考え方の基本を理解していると、それぞれの地域への対応も判断しやすくなりますよね。

 

そこで今回は、沖縄での初盆と全国的な考え方の違い、それぞれの立場によっての判断基準として、沖縄県内で最も多い初盆の風習をお伝えします。少なくとも失礼にはならないよう、ぜひ本記事を一読してみてください。

 



 

沖縄での初盆に迷ったら。
全国的な風習とは違う5つの事柄

 

沖縄の初盆をしない風習


初盆は家族で静かに
地域や家によって、考え方も大きく変わっている点が難しいところなのですが、多くの地域での風習として、沖縄では初盆は行わないのが一般的。全国的には初盆はより大切に執り行う風習があるので、戸惑う方もいるかもしれません。

 

【 沖縄では初盆はしない 】

 

■ 身内に不幸があった場合、沖縄では初盆など、いくつかの年間行事を控える風習があります。

 

・ 初盆の他にはお墓参りでもお祝い事とされる清明祭(シーミー)や旧正月など…。家族のみでひっそりと御願をするのが、最も多い初盆の過ごし方です。

 

 

いつまでお盆を控えるのか…


通常の旧盆に戻る時期
そもそも、沖縄では初盆をどう捉えるか自体が、地域や家によってさまざまなので、一概には言えませんが、一年忌(イヌイ)と言われる、全国的で法要で言うところの一周忌まで、清明祭やお盆、旧正月などの「お祝い・お祭り」行事を控える家が多い傾向。

 

【 いつまで行事を控えるのか 】

 

■ ただし、地域や家によっては三年忌(全国的な法要で言うところの、三回忌)まで、としているケースも多く、あまりしっかりとした期日は定められていません。

 

 

沖縄での初盆行事は、家族で行う


沖縄での旧盆の流れ①☆仏壇を持つ家のガイドライン
けれども、沖縄では初盆を全く行わない、と言うよりは、位牌を継承している家において、従来の来訪者が集まるような賑やかなお盆行事を避け、身内のみで法要をしめやかに行うもの、と考えると良いかもしれません。

 

【 沖縄での初盆、身内の場合 】

 

■ 身内に不幸があった初めてのお盆では、白餅の他、お菓子や果物、ウチャトゥ(お茶)やお酒、お水などを供え、御膳料理などを出して御願をする家も多いです。

 

・ ただし、地域によっては反対に、お坊さんをお呼びして読経をお願いして供養をし、参列いただいた方へお供え物の重箱料理(ウサンミ)を振舞う地域なども見られます。

 

 

戸惑いやすい、訪問の有無


旧盆の訪問の有無
沖縄ではお盆と言えば、中日(ナカヌヒー)には、位牌を継承している家に親族が訪問する風習がありますが、そんな位牌継承をしている家に、不幸があった時の沖縄の初盆では、訪問すべきかどうか戸惑う方も多いのではないでしょうか。

 

【 沖縄での初盆、訪問すべきかどうか 】

 

■ これも地域や家によって考え方はさまざまですが、基本は訪問しないこと。ただし、多くの地域で親族は旧暦のお盆を過ぎた翌日となる、旧暦七月十六日頃に訪問する家が多く見られます。

 

・ 沖縄では初盆の日程をずらして、位牌を祀っている家を訪れ、お中元ではなくお香典を供えて帰る判断が多いのです。

 

ちなみに、沖縄では旧暦の七月十四日の中日(ナカヌヒー)には、初盆でなければ千円前後のお中元を持って、位牌を祀っている家を訪れるのが慣わし。沖縄では初盆のお香典も千円~三千円もあれば大丈夫です。

 

 

自分達の家に不幸があった場合


身内に不幸_マナー
沖縄の初盆で気になるのは、位牌を祀っている家ばかりではありません。先祖代々の位牌がない家でも、身内に不幸があった場合には、一年忌(イヌイ)を過ぎて忌明けしていたとしても、初盆の中日(ナカヌヒー)に訪問すべきかどうか、迷うもの…。

 

【 沖縄での初盆、訪問者側に不幸があった場合 】

 

■ この場合でも、身内に不幸があった次の初盆では、相手の家を訪問しないのが作法。もちろん忌中であったなら、お盆時の訪問は避けるのが礼儀とされています。

 

・ この期間も地域や家によって見解はさまざまですが、多くは沖縄でも初盆のみ、長くても三年忌(全国的な法要での三回忌)までとしているエリアが多いです。

 

 

いかがでしたでしょうか、沖縄での初盆は、基本的にはごくごく身内で執り行うもの、と言うのが一般的。本文中にあるように、中にはお坊さんを呼んで読経を行い、供養をする家庭もありますが、呼ばれていないのであれば、行かない方が良いかもしれません。

 

ごくごく身内のみで沖縄で初盆を行う家では、反対に二親等(祖父母や兄弟など)より離れた関係性の方が訪ねるのは、マナー違反と捉えられるケースもあるもの。どうしても気に掛かるようであれば、お盆の前後の日程で訪ねるのはいかがでしょうか。

 

お中元ではなくお香典、沖縄では時折ご祝儀袋に包むこともありますが、相手の様子によっては繊細ですので、不祝儀袋に包んだものを持参する方が安心。内容は五千円や一万円前後、三千円などの方も見られます。

 

周囲にも相談しながら、出来るだけ失礼のないよう、判断をしてみてください。

 

 

まとめ

沖縄で一般的な初盆の風習

・沖縄では初盆は控える
・三年忌まで控える事もある
・ごく身内の家族のみで静かに御願
・初盆時には中日の訪問もしない
・お盆の日をずらして訪問する事もある
・日をずらした訪問では香典を持参

 



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