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沖縄の旧盆行事の行い方③☆二日目ナカビ(中日)の進め方

ソーミン汁
沖縄の旧盆行事では、ナカビは仏壇を持たない家族にとっては、親族廻りの日ですよね。「お中元」として、千円前後の手土産を持参して、お仏壇のある家を廻ります

 

一方お仏壇を持つ家では、初日のウンケー同様、御先祖様と一緒に過ごす一日です。むしろ御先祖様にとっては、ナカビに子ども達と共にのんびり過ごす一日を楽しみに来た、とも言えるのではないでしょうか。

 

初日は夕方から御先祖様をお迎えし、三日目の最終日にはお見送りをすることを考えれば、ナカビだけが一日共に過ごせる日、とも言えます。せっかくなら、御先祖様に喜んでいただける一日にしたいですよね。

 

そこで今回は、沖縄の旧盆の第二日目、ナカビ(中日)の一日の過ごし方についてお伝えします。

 



 

沖縄の旧盆行事の行い方③☆
二日目ナカビ(中日)の進め方

 

沖縄の旧盆、ナカビの膳


膳料理
ナカビの朝起きたら、まずはお仏壇にウチャトゥ(お茶)をお供えをしてください。この時に御先祖様も起きますので、続いて朝ご飯をお供えします。

 

もちろん、ナカビは一日中ご先祖様がいますので、朝食・昼食・夕食の三食を出してください。今では自分達が食べたい食事を自由にお供えする家も増えましたが、昔ながらの風習では定番があります。

 

【 沖縄の旧盆、ナカビの御膳 】

 

① 朝食 … 朝はウチャトゥをお供えして少し経ったら、ごはんとみそ汁、「ウサチ」と呼ばれる酢の物をお出ししてください。

 

② 昼食 … お昼は家族もゆっくりできるよう、気軽なおそうめん(にゅう麺)が定番です。お昼の膳と一緒にお団子もお出しします。

 

③ 夕食 … 夕食はご飯とみそ汁の他、煮物料理を出すのが定番です。豚の三枚肉の煮つけの他、豆腐や大根、ゴボウなどの煮つけをお皿に盛ってください。

 

夕食の煮つけは翌日のウークイでお出しする重箱料理、「ウサンミ(御三味)」を早めに調理して、お出ししてしまう家も多いです。

 

お味噌汁はアーサ(沖縄の海藻)や、豆腐の味噌汁などの他、「イナムドゥチ」と呼ばれる、豚肉を中心に具がたくさん入った、白味噌の味噌汁を供えることもあります。

 

 

お仏壇のない家は、親戚廻り


中日の手土産
沖縄の旧盆では、ナカビはお仏壇のない家の方が忙しいかもしれません。この日はどの家もお中元を用意して出かけますが、数件廻る家もあるので、ひとつひとつの値段相場はさほど高くはありません。

 

【 沖縄の旧盆、ナカビのお中元 】

 

★ お中元の相場は一件千円前後が目安です。この時期スーパーに行けば、お中元を目的とした贈答品が数多く並んでいるので、あまり困ることはありません。

 

・ ただ、「どのような品にしたら喜ばれるか…。」は悩みどころですよね。人気があるのは個包装された焼き菓子などです。

 

特にナカビの宗家(お仏壇のある家)では、子どもが集まる家も多いため、個包装されたお菓子は分けやすく、出しやすいために重宝します。

 

宗家では最終的に集まった親族にお中元を分けたりもするので、「分けやすさ」や「賞味期限の長さ」は選ぶポイントです。また大人の多い家では、海苔やかつおぶしの他、最近ではお茶漬けも人気のお中元なので、試してみてください。

 

【 沖縄の旧盆、お中元の注意点 】

 

★ 親族からのお中元が多い宗家のことを考えて、お菓子ばかりではなく、洗濯洗剤などの日用品を準備する家も多いですよね。

 

・ 今では良い香りの柔軟剤なども多いのですが、これは好みが分かれます。食べ物もあまり個性が強いもの、賞味期限が短い生ものなどは避けた方が良さそうです。

 

 

親族の訪問


にゅうめん
ナカビも午前中を過ぎるくらいになると、親族の訪問が続きます。お昼時に訪問を受けたら、昔ながらの定番では御先祖様への膳と同じ、そうめん(にゅう麺)をふるまいます。

 

【 沖縄の旧盆、訪問客へのおもてなし 】

 

★ お昼時に訪問を受けたら、にゅう麺が定番です。家によってさまざまですが、白だしや昆布だし、みりん、砂糖などで、あぶらげやシイタケの具材のお汁を作り、おそうめんに掛ければ美味しくいただけます。

 

・ おやつ時であればお団子を出してください。沖縄ぜんざいは評判も良いです。沖縄の旧盆ですから、家で丁寧に手作りする宗家も多いですが、忙しければ缶やパックの商品をお団子に掛けるだけでも良いかもしれません。

 

ぜんざいをお出しするために、前日のウンケーの夜から金時豆を水洗いして水に浸け、準備をする家もあります。

 

詳しくは別記事「沖縄の旧盆の行い方⑥☆お供えやふるまい料理のレシピ」のなかでも触れていますので、ぜひこちらも参考にしてください。

 

ただ、最近ではナカビの膳も定番通りではなかったり、お客様へのふるまい料理もお昼時にはにゅう麺、おやつ時にはお団子…、と言う訳でもなくなりました。

 

気軽にお菓子を出したり、その時々に柔軟におもてなしをする家が多くなっています。

 

 

 

いかがでしたでしょうか、今回は沖縄の旧盆、ナカビの過ごし方をお伝えしました。この日はどちらかと言えば、お仏壇のない家が何件も廻り、忙しい日となります。

 

お中元は時々、親族にお渡しする方も見ますが、訪問して最初に御先祖様(お仏壇)に挨拶をして、その時にお供えもする方が本来の習わしです。お客様からお中元を手渡されたら、丁寧にお礼を伝えてから、お仏壇にお供えをしてください。

 

お団子も昔ながらの習慣では、沖縄の冷え菓子となるぜんざいが定番ですが、最近では子どもが喜ぶケーキやお菓子だったり、同じお団子でも、子ども達の嗜好に合わせて、きなこ餅やみたらし団子にする家もあります。

 

また、御先祖様をお迎えする沖縄の旧盆ではありますが、弔事ではないので料理はお祝い膳(ハレの膳)となります。(イナムドゥチもハレの膳です。)

 

夕食の煮つけの皿でも、昆布を添えるなら結び昆布など、お祝いの膳として料理をしてください。

 

 

 

まとめ

沖縄の旧盆、ナカビの過ごし方

・朝起きたら、まずお茶をお供えする
・朝はご飯とみそ汁、酢の物の膳をお出しする
・昼はそうめんの椀を出す
・夜は煮物のおかずと、ご飯とみそ汁を供える
・お客様へは昼時ならそうめんのお椀でもてなす
・おやつ時はお団子料理(ぜんざいなど)を出す
・最近ではより気軽になった

 



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