就任のごあいさつ
<新たな墓園の姿を求めて>
多くの沖縄県民の皆様に支えられ、関係各位のご指導、ご鞭撻によりまして、
沖縄県メモリアル整備協会も発足から24年、公益財団法人に移行してから
6年の星霜を重ねてまいりました。
平成30年度の役員改選により、理事長職を拝命いたしました堤純一郎と申します。
先代の屋冝由章理事長の時代に7つの墓園を開園し、滞りなく運営できていることを
顧みますと、弊財団も微力ながら沖縄県の墓地事業の一助となっているのではないかと
自認するとともに、多くの方々に支えられていることに深謝し、
これからの展望に対して自戒する次第です。
お墓は人生の終着点であり、その故人を偲ぶ記念碑です。
そこには宗教的な観念や儀式が介在することが多いのですが、
このような宗教観は故人を祭祀するための具体的な行動指針とも考えられます。
沖縄では比較的宗教観が希薄で、先祖崇拝的な思考が中心ですが、
故人を偲ぶ気持ちに違いはありません。
一方、最近では、永代供養という名の下に墓園の管理者等による
代理の祭祀や、墓地そのものの期限付きの利用、IT利用によるヴァーチャルの墓参、
樹木葬、海洋散骨など、お墓の姿が大きく変化してきました。
弊財団はこのような激動する時代の中で、沖縄らしさを保ちながら、
多様なニーズに合わせて、心から故人を偲ぶに相応しい墓園のあり方を
追求していきたいと思います。
平成30年5月22日
公益財団法人
沖縄県メモリアル整備協会
理事長