お布施の書き方マナー☆金額を書く3つの注意点
お布施の書き方は、お香典よりも戸惑いがちですよね。お布施は葬儀や法事で、施主が読経供養を依頼したお坊さんへ包むものです。
お布施は書き方マナー以前に、そもそも仏教修行の一環とされているため、包む金額も明瞭ではありません。
その上「料金はいくらですか?」と直接的に聞くものですから、お坊さんに直接聞かず、葬儀会社のスタッフなどに尋ねるなどします。
お布施の聞き方マナーも、聞きにくいですよね。そこで今日は、お布施での表書きの書き方マナーの、3つの注意点をお伝えします。
お布施の書き方マナー☆
金額を書く3つの注意点
表は「お布施」、黒墨で書く
お布施はお香典マナーと混合しやすいのですが、あくまでもお坊さんへお包みする「お礼」ですから、どちらかと言えばお祝儀とマナーは似ています。
お香典は薄墨ですが、黒墨を用意して表書きを書いてください。
【 お布施の書き方マナー:表面 】
★ 表面の上部に「お布施」と書いてください。下部には自分の名前を入れますが、「お布施」のみのケースもあります。
・ 下部に名前を入れる場合、施主個人と言うよりは家からお渡しするので、名前を入れても苗字のみ(「〇〇家」)の地域も多いです。
お布施は白い封筒、もしくは黄色い紙や水引が付いた封筒を準備しますが、豪華さは内容によって選びます。一万円以内であれば、水引なしのものを使用してください。
裏には住所、金額まで書くと「親切」
表面に「お布施」と「氏名(家名)」を入れたら、裏面は住所など連絡先を右下に記入します。(今では電話番号も添える家が多いです。)
ここで他のお祝儀やお香典と混合しやすい点は、「必ずしも金額を入れる必要はない」ことではないでしょうか。
【 お布施の書き方マナー:金額を書くか否か 】
★ お香典は喪主や施主に対して相互援助がその理由、一方お布施は仏教修行の一環ですので、「金額が重要ではない」とされてきました。
・ ただ、現代ではお坊さんの読経供養のお礼の意味合いが強く、お坊さんの派遣事業も盛んになっています。そのため、「金額を明記した方が親切」の考え方が主流です。
お坊さんの派遣事業では、一度の読経供養で三万円が相場とされ、今ではその金額を基準にお金を包む家が増えました。
その昔ははっきりと明記されていなかったために、親族に聞いたり、お寺でそれとなく(あくまでも遠回しに!)伺ったのです。
それほど「金額について話すことはスマートではない」意識が強かったと言えます。
金額を書く時は、漢数字で書く
ここはお香典やお祝儀と同じマナーなのですが、お布施の金額を書くのなら、漢数字を利用してください。
【 お布施の書き方マナー:漢数字 】
★ 壱(一)、弐(二)、参(三)、四(四)、伍(五)、六(六)、七(七)、八(八)、九(九)、拾(十)、百(百)、阡(千)、萬(万)です。
・ さらに金額の前に「金」、後に「圓也」が入ります。ですから、仮に三万円を包むとすれば、「金 参萬圓也」です。
裏面に金額を書く場合には、右から「①住所・電話番号②金額」の順番で記入します。
法事の内容によって変える地域も…
以上がお布施の書き方マナー3つの注意点ですが、地域によって風習の違いもあります。
【 お布施の書き方マナー:法事内容による違い 】
★ 一般的にはお布施であれば、白封筒や白紙、色が入っても黄色の水引や色紙が基本です。
・ ただ、三十三回忌に関しては「お祝い」と捉える地域も多く、中にはお布施やお香典の袋に、祝儀用を用いる地域もあります。
…とは言え、「三十三回忌であっても法事は法事」とする地域も多いので、慎重に親族や地域の人々に確認をしてから決めてください。
反対に葬儀やお通夜の席であっても、お香典マナーに倣う地域は少ないものの、お布施の封筒では黄色い水引を避けた、白封筒を用いる家もあります。
いかがでしたでしょうか、今日はお布施の書き方マナーをお伝えしました。
今回は特に書く内容についてお伝えしましたが、冠婚葬祭マナーのなかでも法事関連は、より仏教色が強く意味合いもあり深く、細やかです。
さらにお香典やお祝儀と、似たようなシーンがあるため混合しやすく、注意をしなければなりません。
そのため、お布施の書き方や渡し方マナーに関しては、他記事でもお伝えしていますので、こちらもぜひ、参考にしてください。
・「お布施の書き方徹底解説。お香典と違う5つのマナーとは」
・「お布施の渡し方徹底解説。タイミングなど5つのマナー」
まとめ
お布施の書き方マナーとは
・表面は、上に「お布施」下に「〇〇家」
・裏面は、右下に住所と電話番号
・金額は必須ではないが、書くと親切
・金額を入れるなら住所の左側
・金額は漢数字で書く
・金額の上に「金」下に「圓也」を入れる