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沖縄の旧正月、お飾りはいつ片付ける?節目となる3つの日

沖縄の旧正月、お飾りはいつ片付ける?節目となる3つの日
沖縄では旧正月を祝いますが、「お飾りはいつ片付ければいいの?」と、迷う世代も少なくありませんよね。
 
現代の沖縄では特に南部に旧正月の慣習が残っています。全国的な新正月前からお飾りを飾り、年神様を迎え入れつつ、旧正月までお飾りを飾り続ける家庭も多いです。
 
このお飾りや門松、鏡餅などですが…、地域やその「年の暦と家族の状況」によって変わります。
 
そこで今日は、沖縄の旧正月でお飾りを片付ける節目となるいくつかの日付や、全国とは違う風習をお伝えします。
 



 

沖縄の旧正月、お飾りはいつ片付ける?
節目となる3つの日

 

いくつもの沖縄に残る旧正月


旧暦行事が残る沖縄では、旧正月は大きな行事のひとつです。学校では冬休みもありますから、新正月も祝われるようになり、その後に来る旧正月へ向け、長くお祝いムードが続く家庭も多いです。
 
全国的には、「1月11日の鏡開き」で鏡餅をトンカチで割る行事と一緒に、お飾りまで片付けて、どんと焼き行事に参加したり、神社へお焚き上げをお願いしに行く地域が見受けられますが…、沖縄では少ないかもしれません。
 
…ですから、沖縄の旧正月終わりの節目は、地域によっては全国的にも見受けられる、「小正月」などが多いです。
 

【 沖縄の旧正月☆片付けの節目 】
 
① 七日正月・七日節句(ナンカヌスク) … 旧暦1月7日(2020年は1月31日)
 
沖縄本島では少ない風習ですが、八重山諸島では旧暦1月7日をグソー(後生=あの世)のお正月としてきました。ナージューシーをお供えして拝みます。
 
② 十四日正月(トゥカユッカー) … 旧暦1月14日(2020年は2月7日)
 
沖縄では旧正月の節目として、旧暦1月14日にお供え物をウサンデー(下げて)して、お飾りを片付ける風習があります。
 
③ 小正月(ソーグァッチグァー) … 旧暦1月15日(2020年は2月8日)
 
ヒヌカン(火の神)拝みの基本となる月の満ち欠けで、「満月」に当たる旧暦15日は、「その昔のお正月」として、沖縄では旧正月の節目とする地域もあります。(※)
 
④ 十六日(ジュールクニチー) … 旧暦1月16日(2020年は2月9日)
 
この日は「グソー(後生)の正月」、つまり「あの世の正月」です。「喪中」となる、この1年で近しい人が亡くなった家では、お正月は祝わずに、この日に故人への供養をします。(新十六日=ミージュールクニチー
 
⑤ 二十日正月(ハチカソーグァッチ) … 旧暦1月20日(2020年は2月13日)
 
いよいよ沖縄のお正月、最後の節目です。それぞれの地域でいくつかの節目はありますが、二十日正月の後はありません。そのためか「終わり正月(ウワイソーグァッチ)」などとも言われます。

 

今、沖縄の旧正月では七日を片付けの日とする(節句直し=スクヌーシ)としつつ、「家族のトゥシビー拝み(※)」を終えていない家では、小正月に片付けるパターンが増えました。
 
ちなみに、お飾りの片づけの節目にはなりませんが、沖縄で「お正月」と言われる節目には、毎年12月頃の「冬至(とうじ=トゥンジー)」もあります。
 
太陽の日照時間が最も短くなるトゥンジー(冬至)は、翌朝から太陽が「生まれ変わる」とし、新しい年の節目として「小正月」と言われ祝われてきました。
 
(※)清明祭(シーミー) … 毎年4月~5月頃の清明(シーミー)の節季に行われる、沖縄の大きなお墓参り行事です。
 
(※)トゥシビー拝み … 旧正月から最初の自分の家族の干支の日に、その家族が一年の健康を祈願する拝みです。
 
詳しくは別記事「マドゥトゥシビーで一年の厄祓い☆家族を想う旧正月の御願」や「厄年は沖縄で「トゥシビー」☆年齢と厄除けの御願」などでもお伝えしています。
 

 

沖縄の「あの世の正月」、十六日


「十六日(ジュールクニチー)」は、本島地域の多くでは故人のお供養の意味合いが強いですが、離島を中心にして清明祭(シーミー)(※)に代わる、お墓参り行事とする地域も多く見受けられますよね。
 

【 沖縄の旧正月☆あの世の正月「十六日」 】
 
★ 十六日(ジュールクニチー)は、喪中の家族にとっては大切な供養の日のひとつとなっています。

 

→ お墓参りをして十六日のご報告をし、家で法要を行う喪中の家族も多いです。
 
詳しくは別記事
 
・ 「沖縄の新十六日(ミージュールクニチー)☆供養の仕方①
・ 「沖縄の新十六日(ミージュールクニチー)☆供養の仕方②
 
…でもお伝えしていますので、コチラも併せてお立ち寄りください♪
 

 

沖縄で旧正月のお飾りを片付ける


沖縄には神社もありながら、イビ(神様として祀られるイビ)のみが祀られ、神主など常駐している人々がいない御嶽(地元の神社のようなもの)も多いですから、「お焚き上げ」をお願いする感覚がない方も多いのではないでしょうか。
 
その昔はドラム缶にお飾りを入れて焚いた家も多くありましたが、今では苦情が出たり、警察に捕まってしまうことさえあるとのことで、正直なところ、沖縄ではお飾りは「ゴミとして」片付けてしまうことが多いです。
 
ただ、多くはヒヌカンやお仏壇へご報告をして片付けます。
 

【 沖縄の旧正月のお飾り☆片付け方 】
 
① ヒヌカンを祀る家では、ヒヌカンへ報告をします。…ヒラウコー(平線香)はタヒラ半(2枚半)です。
 
② お仏壇がある家では、お仏壇へ報告をします。…ヒラウコー(平線香)はタヒラ(2枚)です。
 
③ 床の間に掛け軸などを祀っている家では、床の間にもご報告をしてください。

 

ヒラウコー(平線香)を拝したら、「ウートゥートゥー(※)、今日は〇〇の日になりました。家に祀ってありますお飾りや鏡餅を片付けますので、どうぞよろしくお願いいたします。」などと伝えてください。
 
そしてお飾りを取る時には「ウサンデーサビラ(お下げします。)」が一般的です♪
 

【 沖縄の旧正月のお飾り☆捨て方 】
 
★ 「捨て方」と言ってもコチラも注意点はひとつだけです。ゴミ袋に入れる前に、それぞれのお飾りに塩を振り、「ありがとうございました。」と伝えてください。

 

こちらでは簡単にお伝えしていますので、詳しくは十四日(トゥッカーユッカー)や小正月(ソーグァッチグァー)についての記事、「沖縄の小正月☆お飾りの片付け方と拝み方」でお伝えしています。
 
 

いかがでしたでしょうか、今日は沖縄の旧正月でのお飾りを片付ける節目となる、いくつかの「小正月(ソーグァッチグァー)」についてお伝えしました。
 
「小正月」は他にも「童正月(ワラビソーグァッチ)」などとも言われますし、十四日でしたら「十四日正月(ジューヨッカソーグァッチ)」とも言います。
 
本文中でお伝えしたように、昔は正月だった満月の15日を「小正月」とする地域もありますが、毎月1日15日がヒヌカンの拝みになっていることもあり、14日を小正月、15日をヒヌカンへの感謝の日とする家庭が多いです。
 
 

まとめ

旧正月のお飾りを片付ける節目とは

・七日節句の後、「節句直し」
・十四日正月(トゥカユッカー)
・十五日正月
・二十日正月(小正月=ソーグァッチグァー)
・ヒヌカンお仏壇、床の間にお供えし拝む
・お飾りは塩を振ってゴミとして捨てる



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