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牛オーラセーの魅力☆より楽しむための5つの豆知識

牛オーラセーの魅力☆より楽しむための5つの豆知識
牛オーラセーは昨日の記事「牛オーラセーは沖縄の闘牛大会☆現代に残る伝統娯楽」でお伝えしたように、沖縄に昔から馴染み深く残る「闘牛大会」ですよね。

 

前回の記事ではその歴史や、今でも盛んなうるま市についてお伝えしましたが、「せっかく行くのなら、思い切り楽しみたい!」と思う方々も多いのではないでしょうか。

 

ちょっとした部分を注目するだけで、見え方がグンと変わり、楽しくなるんです♪

 

そこで今回は、沖縄の昔ながらの伝統娯楽「牛オーラセー」をより楽しむための、ちょっとした豆知識をお伝えします。

 



 

牛オーラセーの魅力☆
より楽しむための5つの豆知識

 

牛オーラセーに関わる人々


牛オーラセーは沖縄の昔話でも出て来るほど、牛主も盛り上がる娯楽競技で、昔話としては「山田のカンカー」などが有名です。

 

※ 詳しくは「沖縄の悪霊払い「シマクサラシ」。家族で読みたい由来とは」などを参考にしてください。

 

牛主それぞれにやり方は違うものの、タイヤに体当たりするトレーニングなど、牛オーラセーまでもとても熱く牛を育て上げます

 

【 牛オーラセーに関わる人々 】

 

① 牛主 … 

 

時には牛の名前にもなる(*^_^*)牛主は、その昔からローカルの闘牛会場で名を馳せ、全島闘牛大会へ行き、「横綱牛」を家から出すことを夢とする方も多いです。

 

② 「勢子(せこ)」 … 

 

牛オーラセーは欧州の闘牛のように、「人対牛」ではなく「牛対牛」ですが、牛について勢子(せこ)と呼ばれる、いわゆる「闘牛士」が複数人います。勢子(せこ)は牛の紐を引いて戦いを先導する他、「ヤグイ」と呼ばれる掛け声でも有名です。

 

③ 実況アナウンサー …

 

牛オーラセーでは闘牛アナウンサーがいて、実況と共に会場を盛り上げます。熱いファン層が多い闘牛大会では、実況アナウンサーとファンとの相乗効果の盛り上がりも見所です。

 

牛主は昔から代々牛主一家であることも多く、牛オーラセーのために、(それぞれの家庭で違いますが)タイヤに体当たりするようなトレーニングなどを重ね、頭角を現していきます。

 

 

牛の「名前」も面白い


牛オーラセーでぜひ注目して欲しいのが、闘牛達のとても自由な名前です。牛主の名前がそのまま付いていたり、「アニメの人気キャラクターの名前?」と思わせる名前も発見できるのです。

 

【 面白い闘牛の「名前」 】

 

★ 牛主の名前が入るお馴染みでは「〇〇(名前)トガイー」「〇〇(名前)タッチュウ」などが昔から見られます。

 

・ 2019年度の取り組みでは「渡具知タッチュー」がいます。この他にも「琉仁シロヒゲ」「垣乃花ホワイトフェス」などの名前も面白いです。

 

名前で言えば昔から有名な名前が「古堅モータース」ではないでしょうか。2019年度では「古堅モータース☆新龍」などもいます。

 

このように牛主の商売が分かる名前も多い他、得意技が分かる角の特徴を表した牛も多いです。

 

【 牛オーラセー、名前で分かる牛の特徴 】

 

《 角の特徴(得意技も分かりやすい) 》

 

・ トガイー … 尖ってる
・ ヒーゲー … 左右の大きさ違い
・ ボーヌー … 後ろへ向いている
・ ヒラー … 平たい
・ タッチュウ … 上へ向いている
・ カブラー … 下へ向いている

 

《 牛の特徴 》

 

・ パンダ … 白黒模様
・ 白タビ … 白い
・ アコー … 赤い

 

2019年度に限らなければ、「とぅるるんてん」なんて名前もありましたし、かつては「セーラームーン号」「梨夢神」と書いて「リムジン」なんて名前もありました。

 

 

安全に楽しめる「席」と始まるまで


牛オーラセーの会場は「すり鉢状」の丸い会場で、その迫力から選ぶなら、前列にこしたことはありませんよね。

 

【 牛オーラセーでおすすめの「席」 】

 

☆ けれども白熱した牛オーラセーですから、安全面を考えると、前列から三列~四列がおすすめです。

 

・ ファンの間では、闘牛の入場の様子を見ることが出来る席が好まれています。何頭も見て行くと、堂々とした風格がある牛や、せっかちさんなど…、闘牛の特徴が見て取れるからです。

 

また、待機小屋の様子も臨場感が溢れる見所かもしれません、牛主や勢子(せこ)が戦い前の調整を行いながら、ブラッシングをしたり、闘牛自体にも戦い前の心の様子が分かります。

 

 

「技」を繰り出す闘牛達


牛オーラセーが始まると、「勢子(せこ)」(闘牛士)が牛の手綱を手に取って、「ハヤシ」ではないですが「ヤグイ」と呼ばれる掛け声に注目してください。

 

勢子(せこ)は数人いて、かわるがわる掛け声を掛けていました。

 

沖縄の牛オーラセー独特の掛け声(ヤグイ)で、「ヒーヤィ!」「ヒーヤィ!」「ハィ!ナマヤサ!」「ハイャー!ハイャー!」などなどと叫んでいます。

 

前述の「角の形」のお話で「闘牛の得意技」と書きましたが、牛オーラセーではそれぞれの牛に得意技があり、これをファンは固唾を飲んで見守っているのです。

 

【 牛オーラセーで盛り上がる、「技」 】

 

① 「ワリ・ツキ」 … 角を対戦牛の顔(額上)に向かい突く。

 

② 「カケ」 … 対戦牛の首が曲がるほど強く、角を掛ける。

 

③ 「押し」 … そのまま真っ直ぐに対戦牛を押す。(力が対等である場合、押し合いで接戦となり、その後の技で決まることが多い。)

 

④ 「腹取り」 … 強い牛でも弱点となる「腹」を狙う技で、先の「押し」に続いて出る試合も多く見られる。

 

⑤ 「持たせ込み」 … 対戦牛の技を避けるために出る防御技として知られますが、その強さで伝説的になった二代目荒岩号は、これをしかけ技として多用しました。

 

相撲など、人々が取り組む競技でも同じですが、技を知っていると、「どんな戦況か」が分かります。初めは、先にお伝えした「実況アナウンサー」の声を頼りに技を観戦してみてください。

 

 

 
 

いかがでしたでしょうか、今日は昨日お伝えした沖縄の闘牛大会、「牛オーラセー」を、より楽しむための豆知識をお伝えしました。

 

そして、最後の一つの「豆知識」ですが…、牛オーラセーはひとつの試合でだいたい10分前後も掛かるため、多くはタフさ「スタミナ」が大きく影響します。

 

スタミナ切れの闘牛には、発汗したりとその兆候が分かりやすいのですが、舌を出し始めるといよいよスタミナ切れとなり、そのまま負けてしまう試合が多いです。

 

(ただ、過去にはここからのファイトで盛り上げる闘牛もいるので、全てではありません。)

 

テレビも家庭になかった時代からの、沖縄ならではの伝統娯楽「牛オーラセー」、一度は見学してみてはいかがでしょうか。

 

 

まとめ

牛オーラセーを楽しむ豆知識

・闘牛、勢子、実況アナウンサーの相乗効果
・自由なネーミングの闘牛の名前にも注目!
・安全に楽しむには前列三~五列目が良い
・試合前には待機小屋もチェックする
・得意技とスタミナの見分けで勝敗を予測する

 



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