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沖縄の旧盆②【ウンケー】とは?初日の仏壇飾りやお迎えの手順を解説

沖縄の旧盆②【ウンケー】とは?初日の仏壇飾りやお迎えの手順を解説
◇沖縄のお盆「旧盆」は、毎年旧暦7月13日~15日に行われる旧暦行事です。
 
沖縄の旧盆(お盆)は日程の他にも独自の風習が多々あり、なかでも初日である「ウンケー(御迎え)」は、ご先祖様を家にお迎えする日、本州で迎え火を焚くように、沖縄でも独自の儀礼「ウンケー」を行います。
そんなウンケーでは、朝から仏壇を整え、お供え物を用意する、慌ただしく過ごす家庭も少なくありません。
 

●今年のウンケーにあたる旧暦7月13日は、2026年8月25日(火)です。
本州とは日程も風習も異なる沖縄の旧盆。この記事では、ウンケーの意味や準備の手順、2026年の日程まで、丁寧にご紹介します。

 

※本記事は、公益財団法人「沖縄県メモリアル整備協会」が作成しています。地域の習わしを大切に、沖縄の暮らしに根ざした情報をお届けします。(2026年7月28日更新)

 



 
 

目次

2026年沖縄の旧盆「ウンケー」はいつ?今年のスケジュールを解説


2026年のタナバタはいつ?日付と意味をあらためて確認
 
 

2026年の沖縄旧盆行事は8月25日(火)〜27日(木)

◇沖縄の旧盆は、旧暦7月13日〜15日にあたる3日間で行われます。
旧暦で行われるため現代のグレゴリオ暦では毎年日程が変わり、今年2026年(令和8年)の沖縄の旧盆は8月25日(火)~27日(木)です。
(3日間日程の場合です。4日間日程では8月25日~28日となります。)
 
このように、旧盆の日程は毎年変動するため、旧暦カレンダーを確認することが大切です。
※今年はあたりませんが、特に旧暦の月が重なるユンヂチが訪れる年には、大幅に暦がズレることもあります。
 

 
 

沖縄のウンケー(御迎え)は初日旧暦7月13日(2026年8月25日)に行われる

◇沖縄で旧盆初日にあたる2026年8月25日(火)は「ウンケー(御迎え)」です。
この日は仏壇を整え、お供え物を用意し、門前や仏壇の前でご先祖様に「ようこそお帰りくださいました」と呼びかける拝みを行います。
 
沖縄では旧盆の最終日ウークイとともに、このウンケー(御迎え)の日も大切な日です。
日中からお供え物の準備を始めて、夕方には家族そろって手を合わせる家庭も多く見られます。
 
 

沖縄ではタナバタのお墓参りで旧盆のご案内

◇沖縄で仏壇がある家では、旧盆を迎える前の旧暦7月7日(タナバタ)にお墓参りを行います。
目的はご先祖様をご案内すること。「今年も旧盆を迎えますので、いらしてください」とご先祖様へご案内です。
 
沖縄のお墓参り行事「シーミー(清明祭)」や「ジュールクニチー(十六日)」と違い、タナバタのお墓参りは、墓主である(仏壇がある)家族のみの小規模で行う行事です。
 

【スタッフのマメ知識】
旧暦7月7日時期のお墓参りでは、個人墓地に建つお墓の場合、夏場に茂った草木がうっそうとしていて、草刈り機で刈っても一苦労と言う体験談も少なくありません。
 
霊園では日頃から、公共の通りや園内を整備していますが、個人墓地は山中や辺境地にあるものも多いためです。
 
墓主家族のみでのお墓参り行事とは言え、お墓掃除に苦労しそうだと判断した場合には、頼れる親族にも助っ人を依頼してみてはいかがでしょうか。
 
高齢であったり、遠方に住んでいてお墓参りができない時には、現代では「お墓参り代行」サービスなども見受けられます。

 

[沖縄の旧盆前のお墓参りタナバタとは]
沖縄でお盆を先祖へ知らせる儀式、タナバタの基礎知識

 
 

旧暦で行う沖縄の旧盆は、全国的なお盆と日程が違う

2026年沖縄の旧盆に休みを取るなら?
◇沖縄の旧盆と全国的なお盆とは違うため、沖縄へ帰省するならば、旧盆に合わせたスケジュール調整が必要です。
全国的には、7月または8月に行われるお盆(新盆・月遅れ盆)が一般的ですよね。
 

●対して、沖縄では旧暦を基準にした「旧盆」が主流になるため、毎年の旧盆の日程は、太陽暦(新暦)で行うお盆とは大きく異なります。

 
このズレにより、お盆休みを利用しがちな本州出身の親戚や友人との予定調整が必要になるケースも少なくありません。
沖縄在住で本州との関係が深いご家庭は、あらかじめお盆との日程を伝えておくと安心です。
 
 

2025年・2027年沖縄の旧盆はいつ?

参考までに、本州のお盆とは日程がどのように異なるのか…、前年・翌年の旧盆日程を確認しておきましょう。
 

 ●2025年の旧盆(令和7年):2025年9月4日(木)〜6日(土)
 ●2027年の旧盆(令和9年):2027年8月14日(土)〜16日(月)

 
このように、2025年は9月初旬い訪れる旧盆が、2027年には全国的なお盆と重なる8月14日など、年によってお盆と旧盆の日程の幅は大きく変わり、注意が必要です。
近年ではお盆の日程で供養を行う家庭もありますが、特に沖縄で先祖代々位牌トートーメーや仏壇を守る家庭では、毎年の旧暦確認が欠かせない習慣となっています。
 

 
 

ウンケー(御迎え)とは?門前と仏壇での拝み方の流れ


沖縄のお盆マナーと注意点
◇沖縄では迎え火を焚く代わりに、門前でお線香を供えてご先祖様を迎える「ウンケー」の儀式を行います。
地域ごとに細かな違いはあるものの、基本的には線香を焚いてご先祖様を迎え入れ、その香を仏壇へと移していく一連の流れが大切にされています。ここではその流れを解説します。
 
 

門前でのウグァン(御願)の進め方

門のウンケー|ウグァン(御願)の進め方
◇沖縄でウンケーの儀式はまず「門前」から始まります。
玄関や門の前にヒラウコー(沖縄線香)を焚き、日没前後に家族そろって「ウンケーさびら(お迎えいたします)」と唱えながら、ご先祖様を迎え入れる「ウグァン(御願)」を行います。
 

●門前でのウンケーは「十二本御香(ジュウニフンウコー)」を供えます。
・沖縄線香ヒラウコーなら2枚(タヒラ)
・日本線香なら12本、もしくは簡略化して4本
※専用のウコール(香炉)を用意しても良いでしょう。

 
また、門前には、ご先祖様の足元を清める意味でミンヌク(水の子)を添えることもあります。
 
沖縄での拝み言葉(グイス)は地域や家庭によって異なりますが、以下のような文言がよく用いられます。
 

「ウートートー ウヤフザナシー、
ウンケー ヒーナートーイビーン。
 
ウケージューシー、ダーグ、
サトウキビ クワッソウミソーリ。
 
チューカラ ジューグニチマデ ウトゥイムチ
リッパニ シミティ クイミソーリ。
 
ウートートー。」
 
(現代語訳)
「ああ尊いご先祖様、本日はウンケーの日でございます。お迎え雑炊や団子、サトウキビを整えてございます。どうかお受け取りいただき、三日間のおもてなしを見守ってください。」

 
沖縄のウンケーではこのようにして、真心を込めた拝みを行った後、仏壇での準備に進みます。
 
 

仏壇での拝み言葉とウコール(香炉)への移し方

◇沖縄のウンケーで門前で焚いた線香は、そのまま仏壇の「ウコール(香炉)」へ移していきます。
香を繋ぐことで、ご先祖様をご自宅へお迎えする意味が込められています。
 
沖縄では仏壇にあらかじめウンケージューシーやウサチ(酢の物)、ベドバキで作ったソーローメーシー(精霊箸)などの御膳を整えておき、改めて拝みを行います。
以下はよく使われる仏前でのグイス(拝み言葉)です:
 

「ウートートー ウヤフザナシー、
チューヤ ウンケー ヒーナートーイビーン。
 
ウケージューシー、ダーグ、
カジカジ ソーチ サカイ ハンジョー クィミソーリ。」
 
(現代語訳)
「ご先祖様、本日はウンケーとなっております。雑炊や団子、さとうきびをご用意しております。どうかお受け取りください。」

 
沖縄のウンケーでは、御香(線香)を通じて仏壇と門前をつなぎ、仏前の灯明とともにご先祖様が安心して戻ってこられるよう整えていきます。
 
 

沖縄の地域による違い|香を仏壇に移さない地域も

◇沖縄の旧盆は、地域や家庭によって儀式の手順が異なることがあります。
たとえば、門前で焚いた香を仏壇へ移すことが一般的ではない地域も存在します。
 

 ● ある地域では、門前にヒラウコーを焚き、香はそのまま門に置いたままにする
 ● 一方、香をウコール(香炉)にきちんと移し、仏前の香として繋げる地域もある

 
いずれにしても、「香を通じてご先祖様の道筋をつなぐ」という信仰が共通しています。
 
また、近年では住宅事情や家族構成の変化から、簡略化された方法をとる家庭も増えています。仏壇がない場合は、位牌やお供えをテーブルに整えるだけでも構いません。ご先祖様を迎える心が何よりも大切にされています。
 

 
 

沖縄のウンケー(御迎え)当日の準備|ヒヌカンの報告と仏壇のお供え


沖縄のウンケー(御迎え)当日の準備|ヒヌカンへの報告と仏壇のお供えや進め方
◇沖縄の旧盆初日「ウンケー(御迎え)」では、ご先祖様を迎えるために、仏壇やヒヌカンへのお供え物を丁寧に準備します。
地域や家庭によって多少の差はありますが、古くから伝わる伝統的な飾り方には、それぞれ意味が込められています。
 
 

ヒヌカンへのお供え物・朝の報告

◇ウンケー当日の朝、最初にご挨拶をするのが「ヒヌカン(火の神様)」です。
ヒヌカンは台所の神様であり、家の中で起こるすべてを見守る存在とされています。
旧盆の初日には、これから3日間のご先祖様のおもてなしが無事に行えるよう、お守りいただくお願いとご報告をします。
 

●ヒヌカンへのお供え物
[基本のお供え]
・ミジトゥ(水)
・ウサク(お酒)
・ウブク(白ごはん)
[ウンケー(御迎え)当日]
・ウンケージューシー(沖縄風の炊き込みご飯)
※ヒヌカンは神様ですので、仏壇のように精霊箸を添える必要はありません。
 
●お線香[ジュウゴフンウコー(日本線香15本分)]
・沖縄線香「ヒラウコー」…タヒラ半(2枚半)
・日本線香…15本、もしくは5本(簡略化)

 
拝む際には、ヒヌカンに向かって、以下のようなグイス(拝み言葉)を唱えます:
 

 「ウートートー、ヒヌカンガナシー

 チューヤ シチグヮチ ヒーナトーキビー
 ウンケーヌ ウトゥイムチ リッパニ シミティクィミソーリ。

 チューカラ ジューグニチマ
 ウートートー。」
(※拝みの最後に再度「ウートートー」で締めます)
 
【現代語訳】
「ああ尊いヒヌカン様、本日は七月十三日、ウンケーの日となっております。
本日から十五日まで、ご先祖様のお迎えとおもてなしを、どうか見守りください。」

 
このようにして、朝はヒヌカンへ丁寧に報告を行った後、夕方からは仏壇や門前での拝みに進みます。ヒヌカンは、家内安全や火の管理を司る神様です。旧盆の大切な始まりであるウンケーの日には、まずはこの神様への挨拶から、心を込めて始めましょう。
 
 

仏壇の飾り方①|上段中央|位牌と供え花


2025年初めての沖縄旧盆|基本の流れと準備
◇仏壇の最上段中央には、故人の位牌(イフェー)や先祖代々位牌「トートーメー」を安置します。
その両脇に供えるのが供え花です。左右対にして飾り、花の種類に決まりはありませんが、夏の季節花や清楚な白い花が好まれます。
 
 

仏壇の飾り方②|中段中央|お酒とお茶、大きな果物

◇中段の中央には、お酒(ウサク)を配置し、その両脇にお茶(ウチャトゥ)を置きます。
さらにその外側には、パイナップルやスイカなどの丸くて大ぶりなナイムン(果物)を「ガンシナ(ゆり輪)」という台皿にのせて飾ります。
こうした果物は「実り」や「子孫繁栄」を象徴し、鮮やかな色彩で華やかさを添える役割も果たします。
 

【ガンシナ(ゆり輪)】
沖縄ではご先祖様が手土産を頭に乗せて帰ります。そのため、地域によっては小さなガンシナ(ゆり輪)を7個束ねて供える風習もあるでしょう。
 
【ナイムン(果物)】
沖縄の旧盆では、丸く大きな果物を「実り」の象徴として仏壇に供えます。

 
 

仏壇の飾り方③|下段中央|香炉とロウソク、果物盛り

◇下段中央には香炉(ウコール)を置き、左右にロウソク台を配置します。
さらに両脇にはバナナ・りんご・みかんなどを盛り合わせた「ナイムン(果物)の盛り合わせ」を供えます。
 

 【ナイムン(果物)の盛り合わせ】
 
 ・バナナ…父性の象徴
 ・りんご…母性の象徴
 ・みかん…皮を剥くと袋がたくさんあることから、子孫繁栄や母親を表す

 
 

飾り台の前列|ダーグとサトウキビのお供え物

◇仏壇前の台には、白い団子「ダーグ」を7個ずつ小皿に盛り、左右一対で2皿供えます。
そのさらに外側に、サトウキビ「ウージ」を3節分ずつ7本束ねたものを1対として飾ります。
 

 【ダーグ(団子)】
 無縁仏やまだ成仏できない霊魂(フカゾーロ…外精霊)へのお供え物
 
 【ウージ(さとうきび)】
 かつての沖縄で最も重要な農作物のひとつであり、豊作や健康、繁栄を祈る象徴として供えられてきました。2節分を7本束ねて1対とするのは、「七」という数字が仏事で神聖視されてきたことに由来します。

 
 

御膳の供え物|ウンケージューシーと精霊箸

◇仏壇前にはご先祖様への御膳を用意します。
基本構成は、ショウガ入りの炊き込みご飯「ウンケージューシー」に酢の物「ウサチ」、葉付きショウガ、そして「ソーローメーシー(精霊箸)」と呼ばれる植物の茎(メドハギなど)を添えて一膳とします。
 

【ウンケージューシー】
豚肉を入れた沖縄風炊き込みご飯ジューシーに、ショウガを入れたお供え物。香りの強いショウガには、悪霊や邪気を祓う魔除けの意味に加え、子孫繁栄を願う縁起物としての意味も込められています。
 
【葉付きショウガ】
御膳に1本添える、魔除けの象徴です。
 
【ソーローメーシー(精霊箸)】
ご先祖様が御膳を召し上がる際に使う専用のお箸とされ、一般的にはメドハギという植物で作ります。

 
また、副菜として厚焼き玉子や煮物を添える家庭もありますが、これは地域や家の慣習によって変わります。ナカビ(中日)はまた、違う御膳を供えます。
 

【お客様の体験談】
我が家は、先祖代々位牌「トートーメー」のほかに、独身のまま亡くなった伯父(父の弟)の位牌を脇に祀る「脇位牌」があるため、御膳を2膳供えています。
 
定番の献立は、ウンケージューシー、きゅうりの酢の物、アーサー汁、そして家族の夕食のおかずを小皿に取り分けたもの。昨年は、翌日のナカビ用に仕込んださつま芋のおかず(糸満のナカビの定番行事食)も一緒に添えました。
 
我が家もショウガが苦手なので、いつものジューシーにネギの輪切りをのせて「ウンケージューシー」にしています(笑)」とのこと。
 
形式にとらわれすぎず、家族に合わせた形で整えることも、旧盆の大切な過ごし方のひとつです。

 
 

仏壇脇の飾り|グーサンウージと灯籠

◇仏壇の左右には、7節分のウージを2本束ねた「グーサンウージ(ナナフシウージ・ご先祖様の杖)」を1対として立てかけます。
また、盆提灯やロウソクを添えて灯りをともすのも一般的です。
そして、玄関にはご先祖様が足元を清めるためのソーローホーチ(精霊箒)を立てかける家もあるでしょう。
 

 【グーサンウージ(ナナフシウージ)】
 ウージ(さとうきび)を7節で切り取り、2本揃えて立てかける旧盆のお飾りです。ご先祖様がこの世とあの世を行き来する際に利用する杖とされます。
 
 【ソーローホーチ(精霊箒・精霊ホウキ)】
 メドハギの葉先をまとめホウキに見立て、玄関などに立てかけておきます。ご先祖様が家に着いた時、埃や汚れ・穢れを祓うための飾り物です。

 
この世の者もソーローホーチの先に水を浸けて体を払うことで、病や悪しき者が祓われるとされてきました。
 
 

ウークイの料理も準備すると安心

◇ウークイ(旧盆最終日)は、重箱料理の御馳走(ウサンミ)を供えます。
品数も多く、ラフテーなどの煮物や餅重を整えるには時間がかかるため、ウンケー(御迎え)の初日から準備を始めておくと安心です。
 
当日に慌てないためには、早めの献立決定や材料の買い出し、仕出し料理の手配などがポイント!
沖縄では弔事でもご先祖様にご馳走を供えるのが基本とされ、重箱も丁寧に整えることが供養になります。
 

 
 

沖縄のウンケー|ミンヌク(水の子)とは?門前に置く?


沖縄のウンケー|ミンヌク(水の子)とは?門前に置く?
◇「ミンヌク(水の子)」は、門前または仏壇前に供える小さな供物です。
ウンケージューシーなど、旧盆料理を作る際に出た人参やその他野菜の切れ端をまとめて盛りつけます。
 
本州の「水の子」も、無縁仏(餓鬼)向けに角切りの野菜とお米を水に浸して供えるものですが、こちらは専用に用意するのに対し、沖縄のミンヌクは、新たに用意するというより、残り物を使うのが特徴で、家によって使う野菜や見た目には差があります。
 
 

ミンヌクに込められた意味

◇ミンヌクは、ご先祖様についてきた無縁仏やチガリムン(餓鬼・魑魅魍魎)への施しとして供えるお供え物です。
 

 ●無縁仏やチガリムンに、ご先祖様のお供え物を食べられないようにする
 ●道案内や身を清める意味を持つとされる
 ●地域によっては「ムムグヮー(虫の子)」とも呼ばれ、無病息災の願いも込められる

 
という、いくつかの意味が込められたお供え物です。
 
外精霊(フカゾーロ)」とも呼ばれる、仏壇に祀られていない無縁の霊や迷える魂に向けた施しの意味もあり、家の敷地の外(門前)に置く家庭も多く見られます。
 
 

どこに置く?地域差にも注意

どこに置く?地域差にも注意
ミンヌクは、家庭によって以下のように供える場所が異なります:
 

 ●門前に置く(外精霊へのお供えとして)
 ●仏壇の前に供える(全体のおもてなしの一環として)

 
明確な決まりはなく、どちらも“正解”とされています。ただし、ミンヌクは湿気や虫を招きやすいため、盛夏では器の選び方や置き方に配慮することも大切です。
 
 

現代の沖縄事情|簡略化したウンケーの進め方


現代の沖縄事情|簡略化したウンケーの進め方
◇沖縄の旧盆行事「ウンケー」は、今も大切にされている伝統文化ですが、現代では暮らしの変化に合わせた工夫や簡略化も進んでいます。
忙しい日常の中でも、ご先祖様を丁寧に迎える“心”を大切にしながら、それぞれの家庭に合った形でウンケーを行う家庭が増えています。
 
 

都市部・マンションでのウンケー|仏壇準備の工夫

◇沖縄の都市部やマンションなど、スペース確保できない家も増えました。
そのため、ミニ仏壇や折りたたみ式の飾り棚、コンパクトな供え台などを活用して、限られた空間でも「沖縄のウンケー」の雰囲気を再現する工夫が見られます。
 
伝統を守りつつも、暮らしに寄り添う柔軟なスタイルが広がっています。
 
 

供え物をスーパーで揃える家庭も

◇最近ではスーパーや仕出し店を活用する家庭も増えています。
ウンケージューシーやダーグ(団子)、各種ナイムン(果物)も手軽に購入できるようになり、「沖縄の旧盆のお供え物セット」として販売されていることも。
 
忙しい中でも、ご先祖様を大切に迎える“沖縄のウンケー”の心を形にできる選択肢として、支持されています。
 
 

まとめ|沖縄の旧盆では初日にウンケーで迎えます


お供え物(ウサギムン)の準備|ウンケージューシーと料理
◇沖縄では迎え火ではなく、ウンケーの儀式でご先祖様や故人を迎えます。
門前でお線香を供えてウンケーの儀式「ウグァン(御願)」を行い、そのお線香を仏前のウコール(香炉)へ供える流れです。
 
また、沖縄の旧盆初日「ウンケー」と言えばショウガを入れたウンケージューシーですが、ショウガが苦手な子どもも多いため、普通の沖縄風炊き込みご飯「ジューシー」を供える家も少なくありません。ネギや紅ショウガを添えることで、厄除けにもなりそうですね。
 
昔ながらの風習に倣いながら、現代の事情にも柔軟に対応して、家族・親族で楽しみご先祖様を迎え入れましょう!
 

 

 

【監修者:東恩納 寛寿(ひがしおんな ひろひさ)】
東恩納写真
公益財団法人 沖縄県メモリアル整備協会 終活支援部長

 

●経歴
19XX年、沖縄県名護市出身。
米国・南ユタ大学コミュニケーション学部卒業。
県内大手建設会社勤務を経て、2007年に公益財団法人 沖縄県メモリアル整備協会に入社。長年、お墓の企画提案や販売業務の第一線に従事し、中城メモリアルパーク所長を歴任。現在は終活支援部長として、沖縄の供養文化と現代のニーズを繋ぐ活動に注力している。

 

●資格・活動
・終活カウンセラー1級(沖縄県初取得者)
一般社団法人 全国空き家アドバイザー協議会 沖縄県名護支部 幹事

 

●実績
県内各自治体、社会福祉協議会、医療法人、老人ホーム等での出張セミナーや講演を累計500回以上実施。沖縄タイムス等のメディア寄稿を通じ、相続や空き家問題、墓じまいに関する啓発活動を行っている。

 
 



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