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沖縄の観音堂巡り☆子どもの健康を祈願する観音堂

沖縄の観音堂巡り☆子どもの健康を祈願する観音堂
沖縄の観音堂巡りは、床の間に観音様を祀る家庭ばかりではなく、最近では子どもの健康祈願としても行われていますよね。

 

沖縄で観音堂巡りが盛んな理由は、観音様が「子どもの守り神様」とされてきたためです。

 

病弱な子どもや子どもへの心配事があるご家族の他、「子年生まれ」の子どもがいる家庭でも、観音様へ拝むと良い、とされてきました。

 

特に旧暦十八日は観音様の「縁日」正五九月の十八日には観音様へ拝む風習もあります。そこで今日は、沖縄の観音堂巡りでおすすめの観音堂を、いくつかお伝えします。

 



 

沖縄の観音堂巡り☆
子どもの健康を祈願する観音堂

 

沖縄で観音堂と言えば、首里観音堂


沖縄で観音堂と言えば「首里観音堂」ですよね。本来は慈眼院と言いますが、首里観音堂として親しまれています。

 

十二支の干支の守り本尊を祀る、「首里十二支(十二か所)巡り」の四寺のひとつとしても知られ、本堂には拝み処も設けられているので、沖縄式の御願もしやすいです。

 

【 沖縄南部の観音堂、首里観音堂 】

 

☆ 臨済宗慈眼院 首里観音堂
(住所)那覇市首里山川町3-1 TEL)098-884-0565

 

 

観音様は千手観音ですが、その他にも虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)・普賢菩薩(ふげんぼさつ)・勢至菩薩(せいしぼさつ)が祀られています。

 

学問としては文殊菩薩が有名ですが、虚空蔵菩薩も「宇宙ほどの知識や智慧が凝縮された」ような知識や知恵に富むとされ、受験者の方々も見られるようになりました。

 

子どもや家族の健康の他にも、旅の安全(タビウグァン=旅御願)などの祈願もできます。

 

 

奥武島を守る、奥武観音堂


1600年の昔、中国は唐から流れて来た船の船員を奥武島の人々が助けたことがきっかけで観音様が贈られて以来、奥武島の人々の守り神様として信仰されてきたのが、奥武観音堂の観音様です。

 

ただし、先の戦でその時の観音様はなくなり、新たに二代目の観音様が祀られています。

 

【 沖縄南部の観音堂、奥武観音堂 】

 

☆ 奥武観音堂
(住所)南城市玉城奥武108 TEL)098-948-7190※奥武公民館へ繋がります。

 

 

旧暦五月四日のハーリー大会で、奥武島の人々がこの奥武観音堂で祈願をすることは、良く知られていますよね。

 

☆ 琉球七観音巡りでは、この奥武観音様を「母観音」と呼ぶこともあります。

 

 

 

神拝みの聖地、嘉手刈観音堂


沖縄の観音堂巡りとしてはもちろん、旧暦九月の時期に行う「カミウガミ(神拝み)」での参詣者が多いことで有名な観音堂が、この嘉手刈観音堂です。

 

小さな境内ながらも、一年を通して多くの人々が、地元だけではなく、あらゆる地域から集まります

 

【 沖縄中部の観音堂、嘉手刈観音堂 】

 

☆ 嘉手刈観音堂 … うるま市石川嘉手苅

 

 

祀られているのは観音菩薩と如来の二体です。

 

 

旧暦九月十八日の拝みの残る、喜名観音堂


喜名観音堂と同じく、琉球七観音巡りに数えられる「金武観音堂」に祀られております千手観音様より、勧請されました。

 

喜名観音堂は「観音堂公園」のなか、丘を登ったところにあるので、散歩道としても気持ちの良い場所です。土地を守る土帝君(トゥーティークン)と共にあります。

 

【 沖縄読谷の観音堂、喜名観音堂 】

 

☆ 喜名観音堂 … 中頭郡読谷村字喜名448-1(観音堂公園内、北側の丘の上)

 

 

 

ティラヌタンメー、久志観音堂


現代でも地元の主婦を中心に、旧暦一月・九月の十八日には、「ジューハチヤの拝み」が行われ、地元の人々に信仰されているのが、こちらの久志観音堂です

 

地元のノロ(神女)が途絶え、ノロによる「ウムイ(拝みの言葉=祝詞)」はなくなったものの、今でも祭祀が残り、この一年内に赤ちゃんが産まれた家庭ではこの久志観音堂へ拝みに訪れます。

 

【 沖縄名護の観音堂、久志観音堂 】

 

☆ 久志観音堂 … 名護市久志

 

 

沖縄ではお寺のことを「ティラ」とし、「ティラマーイ(お寺巡り)」などと言いますよね。

 

ですから「お寺のおじいちゃん」と言う意味合いで、親しみを込め、「ティラ(お寺)」「ヌ(の)」「タンメー(おじいちゃん)」として、「ティラヌタンメー」と呼ばれ、親しまれています。

 

☆ そのためか、琉球七観音巡りをする人々の間では、前述した奥武観音の「母観音」の対として、この久志観音を「父観音」と呼ぶ人々も現れました。

 

 

 

 

いかがでしたでしょうか、本日は「正五九月(旧暦一月・五月・九月)」の十八日、観音様の縁日に行う御願行事、「ジューハチヤ(十八夜)の御願」に掛け、観音巡りにおすすめの観音堂をお伝えしました。

 

この他、本文中で出て来た「琉球七観音巡り」では、凌雲院(屋部寺) ・金武観音堂などがある他、他にも沖縄各地に観音堂があります。

 

このように沖縄に観音堂が数多くあるのは、観音信仰が深く残っているためです。特に沖縄では観音様は「子育ての守り神様」として、親しまれています。

 

子どもが病弱に産まれてきた時、子どもと親の産まれ相性が悪い時などは、観音様へ拝み、形式として「ヤシネーウヤ(養い親)」になっていただいて、その厄災を逃れてきました。

 

現代でも子育ての悩みは尽きませんよね。ぜひ、旧暦正月・五月・九月に観音様と繋がりやすい縁日、十八日には、沖縄の観音堂巡りをしてみてはいかがでしょうか。

 

 

まとめ

沖縄でおすすめの観音堂巡りの拝所

・首里観音堂…那覇市首里山川町3-1
・奥武観音堂…南城市玉城奥武108
・嘉手刈観音堂…うるま市石川嘉手苅
・喜名観音堂…中頭郡読谷村字喜名448-1
・久志観音堂…名護市久志



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