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観音様へ子どもの健康を祈願☆観音堂での拝み方【2019年2月21日更新】

観音様へ子どもの健康を祈願☆観音堂での拝み方

観音様が祀られている観音堂を巡る「観音巡り」、沖縄では旧暦九月頃に行う家庭が多いですが、特に病弱な子どもなど、特別な祈願事がある家庭では「正五九月(一月・五月・九月)」の十八日に、観音様へ祈願をすることがあります。

 

沖縄では子ども達の守り神として信仰される他、商売繁盛の関帝と対をなして、家庭円満など、家庭にまつわる物事を聞き入れてくださるのが、特徴です。

 

一度観音様に祈願をしたら、お家に招き入れ、自宅で拝みを捧げることもできるので、子どもの健康や健やかな成長を願い、一度は祈願をしたいですよね。「正五九月」の正月(一月)の縁日(観音様への御願日)に当たる旧暦一月十八日は、新暦2019年で言うと2月22日(金)です。

 

そこで今日は、子ども達の守り神である観音様に祈願する、観音堂での拝み方をお伝えします。ぜひ、参考にしてみてください。

 



 

観音様へ子どもの健康を祈願☆
観音堂での拝み方

 

観音様はあらゆる姿に変化する


観音様をお参りする前に、観音様はあらゆる姿で現れるため、沖縄でも各地の観音堂によって、その姿形が違います。

 

…ここに、沖縄の観音堂で見られるいくつかの観音像をお伝えしますね。

 

【 観音様のさまざまな姿 】

 

☆ そもそも観音様は「観世音菩薩」様と言い、生きる人々のあらゆる悩み事や迷い事から救う存在です。

 

1) 聖観世音(しょうかんぜおん) … こちらが本来の観音様の姿とされています。

 

2) 子安観音(こやすかんのん) … 安産や赤ちゃん、幼児期の子どもを見守る神様が子安観音様です。

 

3) 十一面観音(じゅうちめんかんのん) … 名前の通り頭部にあらゆる表情をした九つの顔を持って現れ、争い事を鎮めます

 

4) 千手観音(せんじゅかんのん) … 漫画のキャラクターなどにも起用される、無数の手を持ち現れる観音様です。世に平和をもたらします。

 

5) 楊柳観音(ようりゅうかんのん) … 柳の枝を持って現るのが特徴的な観音様です。優しく慈悲深い観音様で、生きる人々のあらゆる悩み、願いを聞き届けてくれます。

 

…どれも同じ聖観音菩薩様なのですが、それぞれに特徴があるため、祈願内容によってお参りする観音堂を選ぶ方も多いです。

 

 

沖縄本島、有名な三か所の観音様


子どもを宝とする沖縄では(もちろん、全国的・世界的に子どもは宝ですが)、昔から観音様への信仰(観音信仰)は厚く、あらゆる場所に観音堂があります。

 

本記事では全てをお伝えしきれません…!地域別に有名な三つの観音堂を簡単にお伝えしいます。

 

【 有名な沖縄本島、三か所の観音様 】

 

1) 首里観音堂 … 観音様巡りと言えば、首里観音堂を真っ先に思い浮かべる方も多いです。観音様は千手観音様が祀られています。

 

2) 奥武観音堂 … 沖縄南部、南城市にある奥武島(おうじま)の観音様も有名で、昔話も残っています。

 

3) 久志の観音堂 … 北部では名護市久志の観音様が、「沖縄戦を乗り越えた唯一の観音様の石像」として知られています。

 

…その他中部ではうるま市石川にも「嘉手刈の観音堂」などがありますので、近い観音様から訪れてみてはいかがでしょうか。

 

詳しい地図などは別記事「沖縄の観音堂巡り☆子どもの健康を祈願する観音堂」でお伝えしていますので、こちらもぜひ、参考にしてください。

 

 

観音堂でのウサギムン(お供え物)


観音様へ参る時には、お供え物を用意してください。持っていなければタッパーなどでも充分ですが、屋外での拝みですので、ビンシーは便利です。

 

【 観音堂でのウサギムン(お供え物) 】

 

1) ビンシーにセット(タッパーでも可) … 一対の徳利と盃に用意したお酒、一対の花米の中央に洗い米(※)をお出しします。

 

2) ジューバク(重箱) … お盆やお正月と同じく、お重に詰めた奇数品目の御馳走を供えてください。

 

3) 果物 … お膳に果物の盛り合わせを供えます。りんごやバナナ、みかんが定番です。

 

…ジューバクはおかず重一段のみでも問題はありません。

 

ただし、一般的にはこれらのウサギムン(お供え物)が定番ですが、地域性や観音様の特徴によって、お供え物もさまざまです。

 

 

観音堂での拝み方


自宅で祀られた観音様へ拝む時には、ウコール(香炉)にヒラウコー(沖縄線香)に火を灯して拝しますが、観音堂では「ヒジュルウコー」です。

 

【 観音堂での拝み方、「ヒジュルウコー」 】

 

☆ 観音様を前に、ウサギムン(お供え物)とともに「シルカビ(※)」を用意してください。

 

・ その上に、火を灯していないヒラウコー(沖縄線香)を置き、手を合わせます。ヒラウコー(沖縄線香)はタヒラ半(二枚半)です。

 

※「シルカビ」とは、神様へのお金とされる白い紙で、半紙を千切ってつくります。

 

シルカビを座布団のようにして、ヒラウコー(沖縄線香)を置いてください。そして日ごろの守護の感謝とともに、祈願を行います。

 

 

 

いかがでしたでしょうか、今日は観音様にお参りをする「観音巡り」、観音堂での拝み方をお伝えしました。

 

今回お伝えした沖縄の観音様の拝所は、「琉球七観音」と呼ばれる有名な七観音様達です。ただ、沖縄は昔から観音信仰が深く、各地で地元の人々を見守る観音様が祀られてきました。

 

その年に子どもが産まれた家庭では、地元の観音様へご報告をする地域もあり、その昔はご報告をしながら、ユタさんやノロさんが拝みを捧げたと言います。また、病弱に産まれた子どもは観音様へ御願をすることで、「ヤシネーウヤ(養い親)」となっていただき、守っていただく習わしもあります。

 

これらの有名な沖縄の観音様(観音堂)の他の観音様も気になる方がいましたら、別記事「観音様は子どもの守護神☆観音巡り8つの拝所【2019年2月20日更新】」なども参考にしてみてはいかがでしょうか。

 

 

まとめ

観音巡りでの拝み方

・観音堂によって観音様の姿形が違う
・首里や奥武島、久志の観音堂が有名
・ビンシーに重箱、果物を供える
・観音堂では「ヒジュルウコー」で拝む



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