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浜下り(はまうい)の三月お重☆昔ながらのお弁当

浜下り(はまうい)の三月お重☆昔ながらのお弁当
浜下り(はまうい)は沖縄の旧暦3月3日、桃の節句(女の子の節句)に行う行事ですが、全国的な雛祭りとは祝い方が大きく違いますよね。

 

沖縄では「浜下り(はまうい)」の名前の通り、旧暦3月3日に家の女性達が皆で海岸へ下り、潮水を手足に浸けて穢れを落としていました。

 

今では家族行事(潮干狩りなど)として楽しまれていますが、昔ながらの「三月お重」で出掛けるのも、少し風情がありますよね。

 

そこで今日は、昔ながらの浜下り(はまうい)に持って行くお重弁当、「三月お重」について、レシピと一緒にお伝えします。

 



 

浜下り(はまうい)の三月お重☆
昔ながらのお弁当

 

旧暦3月3日、浜下り(はまうい)とは


旧暦行事が盛んな沖縄では、旧暦3月3日は桃の節句(女の子の節句)です。全国的にも新暦3月3日ではありますが、お雛様の節句がありますよね。新暦2019年では4月7日です。(詳しくは別記事「沖縄の浜下りは旧暦3月3日!女の子の健康を祈る行事とは」をご参照ください。

 

その昔から沖縄では浜下り(はまうい)には家の女性が皆で、「三月お重」を朝から持参して海岸へ下り、手足を潮水に浸して穢れを落としました。

 

フーチムチ

 

【 旧暦3月3日(新暦2020年3月26日)、浜下り(はまうい)の儀礼 】

 

① 「三月お重」にはお赤飯、フーチムチ(よもぎ餅)、サングァッチグァーシー(三月菓子)などを詰めます。

 

② 朝にはヒヌカンとお仏壇に今日が浜下り(はまうい)の日であることを伝えます。

 

③ ヒヌカンとお仏壇には、朝用意をしたフーチムチ(よもぎ餅)を供えて、家族の健康祈願をします。

 

④ 海岸へ下りたら、女性は手足を潮水に浸して、穢れを落としてください。

 

⑤ 女の赤ちゃんや幼児には、大人の女性が潮水を中指に付け、その中指の水を眉間辺りに「ちょん、ちょん。ちょん」と付けてください。

 

…これが沖縄の旧暦3月3日、桃の節句(女の子の節句)である浜下り(はまうい)の一日です。ちなみに、⑤の子どもの眉間に水を浸ける儀礼は、沖縄では「ミジナディ(水撫で)」と言い、旧正月などでも行います。

 

その昔は女性だけで海岸へ降り、一日中潮干狩りなどをして楽しんだようですが、現代ではお父さん達も一緒に下りて、潮干狩りなどを楽しむ、家族行事の意味合いが強くなりました。

 

 

浜下り(はまうい)の「三月お重」


前項でお伝えしたように、現在ではお父さんや兄弟も一緒に行く、行楽行事になっているために、日ごろのピクニック弁当を持参する家庭がほとんどです。

 

今では「三月お重」自体を知らない方々も多くなったのではないでしょうか。

 

三月お重

 

【 浜下り(はまうい)の「三月お重」 】

 

☆ 昔ながらのお重弁当で四段で作り、旧暦3月3日のお餅「フーチムチ(よもぎ餅)」や女の子のお祝い飯「赤飯のおにぎり」などが詰められます。

 

① 一段目 … 紅白のジーマーミー(地豆)・紅白かまぼこ・昆布巻きの煮物・クーベータマグゥ(紅梅玉子)などのおかずを詰めます

 

② 二段目 … 赤飯を食べやすいおにぎりにして、奇数個詰めてください。

 

③ 三段目 … 「三月菓子(サングァッチグァーシ)」と呼ばれるお菓子を手作りして詰めます。

 

④ 四段目 … 3月3日のお餅「フーチムチ(よもぎ餅)」を奇数個詰めます。

 

…これが昔ながらの「三月お重」です。赤飯も葉で包んだり、一段目のおかずも、いつもよりも可愛らしいピンクや黄色の、可愛らしい色合いにして詰めることが多いです。

 

 

「三月菓子」の作り方


フーチムチ(よもぎ餅)はお店で購入する家が多いですが、三月菓子は昔は手作りで用意をしました。簡単な揚げ菓子なのですが、作り方をお伝えします。

 

三月菓子_マルキヨ

 

【 浜下り(はまうい)で作る「三月菓子」 】

 

☆ 材料 ☆

 

・小麦粉  350g
・玉子   3個
・砂糖   200g
・サラダ油 大さじ1

 

・油(後々揚げるため)
・打ち粉  少々

 

☆ 作り方 ☆

 

① 玉子と砂糖をボウルに入れたら、泡立て器で混ぜます。

 

…この時、泡立てないように混ぜ合わせ、しっかりと混ざったら(数十回)、さらにサラダ油を入れ混ぜてください。

 

② ざるや粉ふるいに小麦粉を掛け、①のボウルに振るい入れます。古い終えたら、ヘラで簡単に切り混ぜてください。

 

③ ②を生地としてまとめたら、冷蔵庫に入れて30分以上休ませます。

 

④ 充分に休ませたら、③の記事を棒状に伸ばした後、2cm×6cmの長方形くらいの形を目安に切り分けて、さらに横に二本、飾り切りをしてください。

 

…この時、まな板の上に打ち粉を振り掛けます。③の生地を最初に3等分ほどに分けてから進めると、形作りやすいです。

 

⑤ ④の生地を揚げていきます。油の温度は160度くらいが目安です。焦らずにゆっくりと揚げてください。

 

…簡単な揚げ菓子ですが、昔ながらの三月菓子です。…最近ではホットケーキミックスを砂糖と小麦粉代わりにして、揚げ菓子を作る家庭も多いです。 

 

 

いかがでしたでしょうか、今日は昔ながらの浜下り(はまうい)で持って行く「三月お重」と、「三月菓子(サングァッチグァーシ)」の作り方をお伝えしました。

 

ただ、ホットケーキミックスなどを使うと便利ですが、最近では三月菓子(サングァッチグァーシ)は「三月菓子」としても販売しています。また、沖縄のお土産で時々見掛ける、「ドーナツ棒」で代用する姿も見掛けます。

 

お赤飯も葉っぱでくるんだり、おかずもピンクの澱粉や、赤いかまぼこを花型に切ったりして、可愛らしく飾り付けるのも、女の子の節句の楽しいところです。

 

 

※ リンクが貼っていない記事も、アップ次第リンクしていきますので、楽しみにお待ちください。

まとめ

昔ながらの「三月お重」と「三月菓子」

・旧暦3月3日に女性は海岸へ下りた
・「三月お重」を海岸に持って行った
・フーチムチ(よもぎ餅)が定番
・フーチムチ、赤飯、おかず、三月菓子の四段
・三月菓子は小麦粉の揚げ菓子
・最近ではドーナツ棒を代用する家庭もある
・可愛らしく飾って用意するのも楽しい



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