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沖縄の生まれ年「トゥシビー」とは?2026年の対象年齢と、厄払い・お祝いの進め方

沖縄の生まれ年「トゥシビー」とは?2026年の対象年齢と、厄払い・お祝いの進め方
新聞の「生年祝い(トゥシビー)」の広告が賑やかになると、沖縄にも春が来たなと感じますね。
 
12年に一度巡ってくる自分の干支。沖縄で育った方なら、
「13祝いのとき、写真を撮るのが恥ずかしかったな」
「おじぃ・おばぁのカジマヤーで風車をもらったっけ」

と、ご自身の思い出がふと浮かんでいる方も多いのではないでしょうか。
 
元々は「年忌み」とも言われ、人生の節目を慎重に過ごすための厄払いだったトゥシビーですが、今では家族の成長や長寿を喜ぶ大切な行事として親しまれています。
 
この記事では、2026年の対象年齢や、沖縄で大切にされてきたお祝いの進め方について詳しくお話しします。
 

※公益財団法人「沖縄県メモリアル整備協会」の視点から、沖縄ならではの正しい供養の仕方をご紹介しています。この記事を読めば、迷うことなく心を込めて2026年のトゥシビーを迎えることができるでしょう。(2026年2月24日更新)

 



 
 

沖縄の生まれ年「トゥシビー」に込められた意味


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◇トゥシビーは、12年ごとに巡ってくる自分の干支(えと)の年を指し、沖縄では「生まれ年」として古くから大切にされてきました。
…本州の厄年とは異なり、男女の区別なく、家族全員の健康と安全を願うのが沖縄のスタイルです。
 

 ●12歳(数え年で13歳)から始まり、25歳、37歳……と、12年おきに人生の節目として訪れます。

 
この時期になると、ご家族が「今年は誰々の生まれ年だね」と意識し、身近な神様やご先祖様へ手を合わせる。そんな光景は、沖縄の暮らしのなかに自然に溶け込んでいる大切な習慣といえます。
 
 

13歳から始まる「厄払い」と「お祝い」

ひと口にトゥシビーと言っても、年齢によってその過ごし方は少しずつ変化してきました。
 

 ●厄年としての側面
 …トゥシビーの語源は「年忌み(としゆみ)」という説もあり、かつては今よりも「厄年」としての慎重な意識が強かったようです。

 
そのため、生まれ年の1年間は、結婚や家の新築といった人生の大きな決断を控えて、静かに自分を見つめ直す年として過ごす習慣もありました。
 

 ●成長の節目として
 …一方で、最初のトゥシビーである「13祝い」は、子どもから大人への一歩を踏み出す、とても喜ばしい節目です。

 
七五三の習慣があまりなかった沖縄では、無事に13歳まで成長できたことを感謝し、新しい服を着て写真を撮ったり、親戚を招いてお祝いをしたりと、家族みんなで笑顔を分かち合う最初の大きなイベントとして親しまれています。
 
「厄払い」と「お祝い」。どちらも根底にあるのは、「これからも健やかに過ごせますように」という、家族を想う温かな願いです。
 
 

【2026年版】トゥシビーにあたる年齢と干支


【2026年版】トゥシビーにあたる年齢と干支
◇2026年(令和8年)の干支は「午(うま)」です。
…沖縄では、この午年に生まれた方々が「生まれ年」という大切な節目を迎えます。
 
数え年で12年ごとに巡ってくるこの機会に、改めてご自身やご家族の年回りを確認してみるのはいかがでしょうか。
 
 

2026年(午年)に生まれ年を迎える方

トゥシビーは、生まれた時を1歳とする「数え年」で数えます。2026年にトゥシビーを迎える方の生まれ年(西暦)と、数え年の年齢は以下の通りです。
 

 【2026年のウフトゥシビー】
 
 ・13歳(十三祝い)… 2014年(平成26年)生まれ
 ・25歳…2002年(平成14年)生まれ
 ・37歳…1990年(平成2年)生まれ
 ・49歳…1978年(昭和53年)生まれ
 ・61歳(還暦)… 1966年(昭和41年)生まれ
 ・73歳(古希)… 1954年(昭和29年)生まれ
 ・85歳…1942年(昭和17年)生まれ
 ・97歳(カジマヤー)… 1930年(昭和5年)生まれ

 
(※88歳の「トーカチ」は、生まれ年に関わらず数え年88歳で祝う行事ですが、沖縄では同じように大切な年祝いとして親しまれています。)
 
 

拝みを行うタイミング

トゥシビーの拝み(ウフトゥシビー)は、一般的に旧正月のあとに初めて巡ってくる自分の干支の日に、身内が行うのが良いとされています。
 
2026年の旧正月は2月17日(火)ですので、そこから数えて最初の午の日は以下の通りです。
 

 ●2026年(令和8年)の最初の午の日…2月25日(水)

 
かつては、この日に家族でヒヌカンやお仏壇へ手を合わせ、一年の無事を願うのが習わしでした。地域や各家庭の状況によって、旧暦の1月2日から13日の間に行うなど、柔軟に進められることもあります。
 
大切なのは日付に縛られすぎることではなく、「今年も家族が健やかに過ごせますように」という想いを持って、新しい一年のスタートを切ることなのかもしれませんね。
 
※トゥシビー「年女・年男」ではない人々は「マドゥトゥシビー」と言います。旧正月明けにはマドゥトゥシビーの拝みもあります。
 

[マドゥトゥシビーの拝み方・厄祓いにおすすめの神社]
【沖縄の御願】マドゥトゥシビーとは?旧正月明けに行う家族の厄祓いの拝み方

 
 

家族の無事を願う「家庭での拝み(願立て)」


家族の無事を願う「家庭での拝み(願立て)」
「生まれ年だけど、特にパーティーなどは予定していない」という年齢の方も多いですよね。
 

 ●それでも沖縄では、身近な神様やご先祖様へ「無事にこの年を迎えられました」と報告する「願立て(ガンタティー)」を、暮らしのなかの大切な区切りとして受け継いできました。

 
大がかりな準備ができなくても大丈夫です。
まずは、いつも家を守ってくださるヒヌカンやお仏壇へ、感謝とこれからの無事を伝える時間を作ってみてはいかがでしょうか。
 
 

ヒヌカン(火の神)へのお供え物

ヒヌカン(火の神)へのお供え物
家全体を見守ってくれるヒヌカンには、生まれ年の災難を退けていただけるよう、日頃のお供えに加えて以下のものを準備します。
 

 【ヒヌカンへのお供え物】
 ●いつものように新しく供えます。
 ・お水・お塩・お酒・供え葉
 
 ●お盆
 ・洗い米(アライグミ)…お米を洗ったもの
 ・花米(ハナグミ)…洗っていないもの
 ・ウチャヌク…三段重ねのおもちを3組
 
 ●その他
 ・果物の盛り合わせ
 
 ※上のイラストを参照ください。

 
果物はバナナ・りんご・ミカンが一般的ですが、季節のものを用意して、彩りよくお供えします。
 
 

お仏壇へのお供え物

お仏壇へのお供え物
ご先祖様へは、家族の節目を無事に迎えられた報告と感謝を伝えます。
 

 【お仏壇へのお供え物】
 ●いつものように新しく供えます。
 ・供え花・お茶・お酒
 
 ●ウフトゥシビーのお供え
 ・ウチャヌク…三段重ねのおもちを2組
 ・ウチャワキ(お茶脇)…お皿に盛り付けたおかず。
 (お盆に盛り付けたお皿を配膳し、お箸を添えてお供えします。)
 
 ※上のイラストをご参照ください。

 
お仏壇にお供えするおかずは、法事のような大がかりな御膳でなくても、その日のご馳走を少しずつ取り分けた小皿を添えて、ご先祖様へお供えします。
 
「これだけ揃えるのは大変……」と感じるかもしれませんが、「できる範囲」で準備して大丈夫です。たとえ簡素であっても、家族のために心を尽くすその形こそが、一番の贈り物になります。
 

[トゥシビー祝いのご馳走おかずレシピ]
【沖縄の御願】トゥシビー祝い。 膳料理の定番のおかず

 
 

ウフトゥシビーのグイス(拝み言葉)

準備が整ったら、ヒヌカンとお仏壇の前で手を合わせましょう。
家庭で行う拝み事なので、無理のない範囲で感謝を伝えます。下記は一例です。
 

【ウフトゥシビーのグイス】
 
「おかげさまで、家族の〇〇(名前)が、無事に生まれ年を迎えることができました。
 
今年一年も、事故や病気などの災難からお守りいただき、穏やかに過ごせますように。
 
どうぞお見守りください」

 
このように、今の正直な感謝と願いを、ご自身の言葉で伝えてみてください。
 

【ウフトゥシビーのマメ知識】
本来、御願は午前中の清々しい時間に行うのが良いとされていますが、忙しい日々の中では時間が合わないこともあります。
 
もし予定していた時間を過ぎてしまっても、「遅くなってすみません」と一言添えて、心を込めて向き合えば大丈夫!
 
大切なのは、節目ごとに家族を想い、感謝するその「心」です。
また、十三祝いやカジマヤーでは、日を改めてお祝いをする家庭が多いでしょう。

 

 
 

喜びを分かち合う「長寿のお祝い」


喜びを分かち合う「長寿のお祝い」
◇61歳の還暦(かんれき)を過ぎると、トゥシビーは「厄払い」としての意味合いよりも、無事に年を重ねられたことへの「感謝と喜び」が主役になっていきます。
 
かつては「人生50年」と言われた時代もありましたが、今では多くの方が元気にこの節目を迎えられます。
 
ご本人の歩みを敬い、家族が集まってこれまでの苦労をねぎらう。そんな温かな時間は、何物にも代えがたい宝物になりますね。
 
 

97歳の特別な佳き日「カジマヤー」

数あるトゥシビーの中でも、最も盛大で、沖縄中が笑顔に包まれるのが97歳の「カジマヤー祝い」です。
 

 ●「カジマヤー」とは沖縄の言葉で「風車(かじまやー)」のこと。
 
人は97歳になると童心に還ると言われており、軽やかに回る風車を持って、子ども時代のような純粋な心で楽しく過ごしてほしいという素敵な願いが込められています。

 
地域によっては、色鮮やかに飾り立てられたオープンカーでパレードが行われることもあります。主役のおじぃ・おばぁが、沿道の人々に「長寿の福」を分かち合うように手を振る姿は、沖縄の誇るべき美しい光景の一つです。
 

[旧暦9月7日に行う「カジマヤー」もトゥシビー祝い]
【2025年度版】沖縄のカジマヤー|97歳を祝う長寿行事と拝みの手順

 
 

13歳から始まる「厄払い」と「お祝い」

ひと口にトゥシビーと言っても、年齢によってその過ごし方は少しずつ変化してきました。
 

 ●厄年としての側面
 …トゥシビーの語源は「年忌み(としゆみ)」という説もあり、かつては今よりも「厄年」としての慎重な意識が強かったようです。

 
そのため、生まれ年の1年間は、結婚や家の新築といった大きな決断を控えて、自分を見つめ直す年として過ごす習慣もありました。
 

 ●成長の節目として
 …一方で、最初のトゥシビーである「13祝い」は、子どもから大人への一歩を踏み出す、とても喜ばしい節目です。

 
七五三の習慣があまりなかった沖縄では、無事に13歳まで成長できたことを感謝し、写真館でおめかしをして記念写真を撮ったり、親戚を招いてお祝いをしたりと、家族みんなで笑顔を分かち合う大切なイベントとして親しまれています。
 
 

家族で囲む「ハレの日の料理」

◇お祝いの席を彩るのは、やはり沖縄伝統の「ハレの日の料理」です。
…家庭や地域によってメニューは様々ですが、代表的なものには次のような願いが込められています。
 

 ●イナムドゥチ
 …甘めのみそ汁で、お祝い事には欠かせない一品です。
 
 ●クーブイリチー
 …昆布(よろこぶ)を使った炒め煮で、末永い幸せを願います。
 
 ●赤飯やラフティー
 …彩り豊かなお膳が、お祝いの場を一層華やかにしてくれます。

 
最近では、専門店のオードブルを囲んだり、レストランでお祝いしたりと、形は多様になっています。大切なのは、豪華な料理を揃えることそのものよりも、家族みんなで食卓を囲み「おめでとう、ありがとう」と笑い合えること。
 
そんな食卓の温かさが、主役の方にとって一番の元気の源になるのかもしれませんね。
 

[トゥシビー祝いのご馳走おかずレシピ]
【沖縄の御願】トゥシビー祝い。 膳料理の定番のおかず

 
 

まとめ|家族の健康を願い、新しい12年を歩む


まとめ|家族の健康を願い、新しい12年を歩む
沖縄で大切にされてきたトゥシビーは、日々の暮らしに区切りをつけ、家族の絆を再確認する大切な節目です。
 

 ●近年では、家庭での御願だけでなく、
 ・神社でお祓い(祈祷)を受けたり、
 ・ホテルやレストランで会食を楽しんだり、
 …などのお祝いが増えています。

 
たとえ時代とともに形が変わっても、根底にある「健やかに過ごしてほしい」という願いに変わりはありません。
2026年に生まれ年を迎える皆様にとって、この節目が、感謝とともに新しい日々へ踏み出す素晴らしいきっかけとなりますように。
 

[ウフトゥシビーの拝み方・厄祓い神社・会食について詳しく]
ウフトゥシビーは厄年のお祓い☆災難を避ける旧正月の御願

 

【この記事の監修・執筆者】
公益社団法人 沖縄県メモリアル整備協会
 
沖縄県における墓地不足の解消と近代化を促進するために設立された公益法人。
良質な管理型公園墓地の運営・管理を通じて、県民の崇祖の念(ご先祖を敬う心)を高め、地域社会に貢献することを目的としています。
 
  ●専門領域
  …沖縄の葬送文化、お彼岸・お盆の作法、改葬・墓じまい支援、公園墓地の環境整備
 
  ●実績
  …沖縄県内各所でのメモリアルパーク運営、自治体と連携した改葬サポートなど
 
  ●メッセージ
  …現場のスタッフが、沖縄独自の風習と現代のライフスタイルに合わせた正しい供養の形をお伝えします。

 
 



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