2018年の冬至は12月22日☆年中行事で運気上昇
2018年の冬至は12月22日ですよね。一年で最も日照時間が短くなる冬至は、反対に言えば、翌日から日に日に日が長くなるとも言えます。
そのため、沖縄では「トゥンジーショーグァッチ(冬至正月)」とも言われたり、本州でも「一陽来復(いちようらいふく)」と言って、お祝いの意味合いがありました。
沖縄でも大切に扱われる冬至ですが、全国的にも様々な習わしがありますよね。昔ながらの習わしは、意味合いを理解して丁寧に行うことで運気も上昇すると言われます。
そこで今日は、2018年は12月22日にやって来る冬至の、全国的な習わしをいくつかお伝えします。沖縄と本州の冬至、両方を兼ねる家庭もあるようです。ぜひ、参考にしてみてください。
2018年の冬至は12月22日☆
年中行事で運気上昇
柚子湯と「一陽来復」で運気上昇♪
全国的な冬至と言えば、かぼちゃの煮物と柚子湯ではないでしょうか。一般的に言われている、柚子湯の由来は「柚子=融通」として、「融通が利くように…」とのことです。
また「冬至=湯治」として、「お風呂に入って体を整える、治す」意味合いもあります。
実際に柚子湯は冬場におすすめの治療法で、冷え性や風邪予防に効果を発揮!さらに美容効果としても好まれているのです。(ビタミンCとクエン酸ですね。)
けれども、本来は冬至の日に柚子湯に入る由来は違うところにあります。
【 冬至の日に柚子湯に入る由来とは 】
☆ 柚子湯に入るのは本来、「禊(みそぎ)」を行って穢れを祓い、福を招き入れるためです。
・ ですから昔ながらの習わしに従うなら、体を洗って穢れを祓い、柚子湯に浸かる時には「一陽来復(いちようらいふく)」と唱えます。
ここでなぜ柚子なのかと言えば、前述したような健康からの由来もありますが、柚子の香りが強いからです。
昔の人々は、邪気や悪しきものは、香りの強いものを嫌がると信じ、香りの強いものを邪気祓いとして用いてきました。
小豆粥をいただく
本州の冬至は、どちらかと言えばかぼちゃの煮物をイメージしますが、かぼちゃと共に皆でいただいてきた食材が「小豆」です。
【 本州の冬至でいただく、「小豆粥」 】
☆ 沖縄でも本州でも、香りの強い食材と同じように、「赤い食材」も邪気を祓うと信じられてきました。
・ 小豆も「赤い食材」ですよね。ですから、小豆を使った「小豆粥」をいただきます。これを「冬至粥」とも言います。
この小豆粥は小豆をゆっくり煮て柔らかくし、その煮汁でお粥を作るのが昔ながらのレシピですが、今では茹で小豆や炊飯器で簡単に作ることもできます。
詳しくは別記事「冬至に美味しい料理☆カボチャや小豆、3つのレシピ」でお伝えしますので、コチラをご参照ください。
「運」の付く食べ物をいただく
では、本州の冬至では定番のかぼちゃの煮物をいただきます。
ちなみに、前項でお伝えしたように、かぼちゃと共に小豆も本州の冬至の、重要な食材ですから、かぼちゃと小豆を煮付けた「かぼちゃのいとこ煮」も、近年の冬至での人気料理です。
ここでは、「なぜ本州の冬至では、かぼちゃの煮物なのか…。」をお伝えします。
【 本州の冬至、「運」をいただく 】
☆ 本州の冬至では、「運」=「ん」の食材をいただくと良い、とされてきました。例えば、蓮根(れんこん)や大根(だいこん)、金柑(きんかん)なども人気です。
・ 「かぼちゃ」と言われるとピンと来ませんが、実は昔ながらの名称では、かぼちゃは「南瓜(なんきん)」…、そのため、冬至の食べ物として好まれています。
また「運」=「ん」であることの他に、「ん」が「あいうえお」(昔で言えば「いろはにほへと」)で、最後の文字であることも、由来のひとつです。
冬至の翌日は「始まりの日」、同じく、「ん」の次は最初の「あ」となり、最初に戻る…、と言う意味合いがあります。
もうひとつ、「ん」のつく食材
一般的にはかぼちゃの煮物、小豆料理、柚子湯、までは毎年行う家庭が多いのですが、実はもうひとつ、昔ながらの冬至で親しまれた食材があります。
それが…、「こんにゃく」です。この食材も「ん」が入っていますよね。ただ、それだけではありません。
【 冬至のこんにゃくで、デトックス 】
☆ こんにゃくは胃腸のカスやゴミをくっ付けて、外に出してくれる優れもの食材ですよね。
・ そんなこんにゃくをいただいて、体の中をデトックスし、穢れを取り除いて、明日からの「小正月」に臨む意味合いがあります。
…これを一部の地域では「砂おろし」などとも呼ぶので、ぜひ、取り入れてみてください。
いかがでしたでしょうか、今日は全国的な冬至の、いくつかの習わしをお伝えしました。先日お伝えした沖縄のトゥンジー(冬至)とは、過ごし方や習わしが随分と違いますよね。
沖縄では「トゥンジージューシー」と呼ばれる炊き込みご飯や雑炊と、田芋や里芋などの芋料理をいただきますが、家族がいただくよりも、神様(ヒヌカン=火の神)やお仏壇に供えることが大切です。
対して本州の冬至では、自分達が食べて柚子湯に入り、「禊(みそぎ)を行うこと」が大切で、来る寒い季節に向けて、体を整える意味合いもあります。
今では本州と沖縄、両方の冬至を取り入れる家庭も多くなりました。ぜひ、気軽に家族で楽しむつもりで、冬至の年中行事を行ってみてはいかがでしょうか。
・沖縄のトゥンジー(冬至)☆本州とは違う行事とは
・冬至に美味しい料理☆カボチャや小豆、時短3つのレシピ
・2018年の冬至は12月22日☆年中行事で運気上昇
・トゥンジージューシーとンムニーレシピ☆旧暦十一月行事
・全国の冬至、柚子風呂の入り方☆年中行事を楽しむ
※記事をアップ次第、順次リンクを貼っていきます。
まとめ
全国的な冬至、運気上昇の習わしとは
・柚子湯に入って「禊」を落とす
・邪気祓いに赤い「小豆粥」をいただく
・名前に「運=ん」が付く食材をいただく
・かぼちゃは「なんきん」で運が付く
・「ん」には「最後」の意味合いもある
・こんにゃくを食べて体内の禊も落とす