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四十九日までの準備。喪主になったら押さえる5つの事柄

四十九日までの準備。喪主になったら押さえる5つの事柄
四十九日までは喪主になると、悲しむ間もないほど多くの事柄が押し寄せてきますよね。家族も少なく、突然訪れた訃報であれば、なおさらのこと…。ただただ、呆然としてはいられないのが、喪主の辛いところなのかもしれません。

 

けれども四十九日は仏教の世界では、故人にとっての大切な日。そして故人の訃報から四十九日間こそ、遺族が故人を手助けできる、応援できる期間でもあるのです。この期間にやらなければならい多くの事柄、そして法要…。

 

これらを心を込めて丁寧にこなし、故人が安らかな世界にいられるよう、出来る限りの応援はしたいですよね。そこで今回は、社会人になったら一度は理解しておきたい、沖縄や本州での、四十九日法要を執り行う手順と、必要な準備をお伝えします。

 



 

四十九日までの準備。
喪主になったら押さえる5つの事柄

 

四十九日の意味合い


沖縄の法事・法要は本州のものと大きく違うことが多いのですが、四十九日に法要を行う、と言うことは同じ。沖縄で四十九日は少し地域の言葉も交えて「シンジュウクニチ」と言われます。

 

【 四十九日の意味合いとは 】

 

■ この四十九日は、故人亡き後に行われる「生前の審判」の最後の日。そして、その審判の結果を元に、故人が次に生まれ変わる世界が決められる日、なのです。

 

・ 故人亡き後から7日毎に行われる、審判。有名な閻魔大王様の審判は35日目とされていますが、7回にわたり行われるため、四十九日が最終日になります。

 

そしてこの四十九日間は、故人の魂は生まれ変わる世界を定められていないため、新しい世界に生まれ変わることが出来ません。これを「中陰」と言い、故人の魂はまだ、この世に残っています

 

 

初七日から始まる、周忌法要


沖縄では「シチナンカ」と呼ばれる初七日から始まる周忌法要も、呼び方や風習の細かな部分に違いはあるものの、沖縄でも本州でも執り行われている共通した部分。ちなみに、沖縄では周忌法要を「ナンカスーコー」と言います。

 

【 四十九日までに手厚く行う法要 】

 

■ 四十九日の節目の法要は多くの親族や知人友人を招いて、比較的大きな規模で執り行うのが沖縄でも本州でも一般的。

 

・ けれども、初七日以外の周忌法要(ナンカスーコー)は、親族のみなどの小さな規模で執り行いながらも、できるだけ多く手を合わせることで、故人を応援するのです。

 

ちなみに沖縄ではこのナンカスーコーは、奇数週と偶数週で少しばかり規模が変わるのも特徴。偶数週(2・4・6)のナンカスーコーでは、家族のみしめやかに執り行いつつ、奇数週(1・3・5・7)では、弔問客も招く家庭も多くなります。

 

 

葬儀後すぐに準備したい事


そんな故人が亡くなってからの、大きな節目にもなる四十九日。この日を目安に仏壇や本位牌、お墓などを準備する遺族も少なくありません。

 

【 葬儀後すぐに動く、四十九日の準備 】

 

■ 作業日数が掛かるものは、すぐにでも注文しなければなりません。沖縄では特に、本位牌は四十九日までに用意し、お墓の前で白位牌をお炊き上げする手順もあるため、「間に合わなかった…。」では済まされない事情も…。

 

・ ただし沖縄の位牌の場合、一族全てを祀る本位牌がほとんどで、なかには遺族が自分達で名前を書き入れるケースも少なくありません。

 

本州の四十九日であれば、塔婆塔などの準備が必要。これも注文はできるだけ早い方が安心ですし、「戒名」が必要であることも覚えておくとスムーズです。

 

 

四十九日の法要の依頼


四十九日は前項でお伝えしたような準備も必要である一方、当たり前ではありますが、周忌法要(ナンカスーコー)をしながらも、四十九日の法要の手配を進めなければなりません。

 

【 四十九日の法要準備 】

 

■ 四十九日は僧侶を呼んで読経の供養を行うため、僧侶への依頼は必須。スケジュールを調整するため、こちらも早い段階での依頼をすると安心。

 

・ また、新しい仏壇やお墓、位牌を四十九日までに用意した場合には、この日に一緒に開眼法要を行いたいもの。親族も何度も集まらずに済むので、スケジュール調整がしやすいです。

 

また、お供えや法要後のお齋(おとき=会食)も、ひとつとなるために費用もより掛からないのもメリット。納骨をこの時に執り行うケースも少なくありません。

 

 

四十九日を執り行う手順


施主として何かと段取りが必要になるのは、やはり四十九日法要。読経の手配だけではなく、お供え物や料理、日程や会場調整…、さらには弔問客の皆様へのご案内なども、場合によっては必要になるはず。

 

沖縄の四十九日の場合、お供え物やウサンミと呼ばれるお重料理は、当日などに親族で協力しあって準備をする傾向が…。さらに弔問客への案内も、本州のようにハガキではなく、電話や口づてで伝えることも少なくありません。会場もまた、自宅を使うことが多いのも特徴的。

 

【 四十九日法要の段取り 】

 

■ そのため僧侶への読経の依頼やお布施の準備があれば、ある程度は安心なのですが…。

 

・ 近年では沖縄でも、お齋(沖縄ではウサンデー)の際に、ウサンミ(お供えの重箱料理)から取り分けるのではなく、仕出し弁当をふるまうケースが増えてきました。

 

この場合には、電話やハガキ、メールなどで四十九日法要の案内をした後、大方の人数を把握して、早め早めに仕出し弁当の手配をしなければなりません。人数が増えることが多いので、もしものために多めに注目しておくと安心です。

 

 

いかがでしたでしょうか、突然の訃報で悲しむ間もなく、初七日、周忌法要(ナンカスーコー)、そして四十九日と次から次と法要があり、状況によって「何が何だか分からなくなった…。」などの体験談も見受けられます。

 

仏教の考え方で言えば、この四十九日までに、遺族が故人のためにいかに拝むかによって、生まれ変わりが決まるのですから、出来るかぎりの追善供養は行いたいですよね。けれども、そのために一人で背負い込んで、疲労がたたっては元も子もありません。

 

力を抜いて周囲をもう一度確認してみると、意外にも助けてくれる方々はいるもの…。親族や知人友人にお願いしたり、寺院はもちろん、民間霊園でも僧侶の手配をしながら、四十九日について相談してみるのも良いかもしれません。

 

他にも仏壇やお墓を準備するケースもありますが、無理のないペースで、ひとつひとつを進めてみてください。

 

 

まとめ

四十九日の意味合いと、施主の準備

・四十九日は、故人の生まれ変わりが決まる日
・初七日から始める周忌法要もある
・本位牌を新調する場合には早く注文をする
・僧侶へ読経の依頼をして、日程調整
・日程が決まったら案内と料理(仕出し弁当など)の手配



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