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沖縄ワカスーコー(若焼香)☆十三年忌までのお供え物

沖縄ワカスーコー(若焼香)☆十三年忌までのお供え物
沖縄の「ワカスーコー」は、故人が亡くなって間もない頃のスーコー(焼香=法要)、十三年忌(十三回忌)までを差しています。

 

一方、沖縄では二十五年忌(二十五回忌)三十三年忌(三十三回忌)は「ウフスーコー(大焼香)」と言われ、お供え物や拝み方まで、沖縄のワカスーコーとは違いが多いのが特徴です。

 

施主としてスーコー(法要)を行う機会も少ないですから、特に間もないワカスーコーは、お供え物も戸惑う方も多いですよね。

 

そこで今日は、十三年忌(十三回忌)までの沖縄のワカスーコー(若焼香)で施主が準備する、お供え物をお伝えします。ぜひ、参考にしてみてください。

 



 

沖縄ワカスーコー(若焼香)☆
十三年忌までのお供え物

 

沖縄のニンチスーコー


「ニンチスーコー」は「年忌焼香」と書く、本州で云うところの「周忌法要」です。沖縄のワカスーコー(若焼香)は十三年忌(十三回忌)まで、一方、ウフスーコー(大焼香)はその後の二十五年忌(二十五回忌)・三十三年忌(三十三回忌)となります。

 

本州と同じく、数え年で数えるので、実際には少し年数が異なるため、注意をしてください。

 

【 沖縄のニンチスーコー 】

 

★ 沖縄のワカスーコー(若焼香)

 

※ 2018年に亡くなった故人のニンチスーコー

 

① イヌイ(一年忌) … 翌年(2019年)
② サンニンチ(三年忌) … 翌々年(2020年)
③ シチニンチ(七年忌) … 満6年目(2024年)
④ ジュウサンニンチ(十三年忌) … 満12年目(2030年)

 

★ 沖縄のウフスーコー(大焼香)

 

※ 2018年に亡くなった故人のニンチスーコー

 

⑤ ニジュウグニンチ(二十五年忌) … 満24年目(2042年)
⑥ サンジュウサンニンチ(三十三年忌) … 満32年(2050年)

 

…このようになります。年忌の数よりも満で数えると一年少ないと考えれば、分かりやすいですよね。

 

 

沖縄のワカスーコー、墓前でのお供え物


十三年忌までの沖縄のワカスーコーは追善供養の意味合い、二十五年忌と三十三年忌のウフスーコーはお祝いの意味合いがある点が、大きなお供え物の違いですが、朝の墓前でのお供えものは変わりません

 

ただ墓前で焚くウチカビは、中心で拝む家長は、年忌の数だけ燃やします。

 

【 沖縄ワカスーコー、墓前のお供え物 】

 

・ 供え花
・ ミジトゥ(水)
・ ウチャトゥ(お茶)

 

・ ヒラウコー(沖縄線香)…半ヒラ(半分)+タヒラ(二枚)

 

・ ウチャワキ(お茶脇)…(一例)かまぼこ、豆腐、豚の三枚肉の煮付け、ごぼうの揚げ物など。

 

※ カビバーチ(ウチカビを燃やすための金属ボウルなど。)

 

…以上です。

 

まずヒジャイガミの前で拝み、続いて墓前の御先祖様の前で、故人へ案内を掛けてください。

 

ウチカビは家長が年忌の数だけ(十三年忌で言えば十三枚)を燃やし、一緒に来ている親族は、一人に付き三枚ずつ燃やします。イヌイ(一年忌=一周忌)に関しては、家長も含め一人三枚ずつのウチカビを焚くのが一般的です。

 

 

仏前に供えるもの


十三年忌までの沖縄のワカスーコーでは、二十五年忌以降のウフスーコーのような赤いお菓子やかまぼこなどは使いません

 

本州の法要と同じく、基本は色のない白などの簡素なもので、お祝いの要素は避けるようにしてください。ただし、沖縄のワカスーコーの場合には、肉料理(主に豚肉)がでてきます。

 

【 沖縄ワカスーコー、仏前のお供え物 】

 

① ウサンミ(御三味)のジューバク(重箱) … もち重とおかず重を二段ずつ、チュクン(二セット=四段)を、弔事用に用意してください。

 

※ 「弔事用」では色のあるものは供えません。かまぼこは白かまぼこ、お祝いの意味合いがある結び昆布は避け、「返し昆布」にします。

 

ウフスーコーの「お祝い用」では、豚の三枚肉も赤肉部分を見せても良いのですが、弔事用では赤身は見せないよう、皮を上にして隠すのが定番です。

 

② お膳料理 … お膳には、白ご飯にアーサのすまし汁などのお吸い物ウサチ(酢の物)、ウチャワキ(お茶脇=重箱からおかずを数品取り分けたお皿)を供えます。

 

③ ムイグァーシ(お菓子)の盛り合わせ … 「ボタンコー(落雁)」や「ムムグァーシ(桃菓子)」、コンペンや白まんじゅうなど、七種類の琉球菓子を盛り合わせますが、どれも色を付けません

 

④ ダーグ(団子) … もち粉や団子粉で作った白い団子を七個盛りつけ、一対の二皿を用意します。

 

⑤ ハーガー … 「ミーフガーシ」「ヒーガーシ」の二種類のお菓子を一皿に七個ずつ(四個+三個と言うように)盛りつけ、一対の二皿を供えてください。

 

⑥ 果物の盛り合わせ … リンゴやバナナ、みかんなど、合計七個ほどを盛り付けて一対の二盆を用意します。

 

この他に、日々のお供え物となる供え花、水、お酒、ウチャトゥ(お茶)はいつものようにお供えをします。

 

重箱料理のおかずは前述した通り、「法事用」を意識したおかずを揃えてください。(例えば、ターンム料理などはお祝いの意味合いがあるので、避けます。)

 

さらにお餅は法事用として、餡子も入っていない純粋な白餅を奇数個詰めます。例えば、三個×三個の九個、五個×五個の十五個、と言った具合です。

 

 

焼香客への振舞い


昔ながらの基本的な焼香客への振舞い料理は、お仏前にお供えするお膳料理と同じものです。

 

【 沖縄ワカスーコー、振舞い料理 】

 

☆ 白ご飯、お吸い物(アーサや豆腐のすまし汁など)、ウチャワキ(お茶脇=重箱に詰めるようなおかず)、ウサチ(酢の物=ミミガーの酢の物など)をお膳に並べます。

 

・ けれども、近年ではお膳料理に現代の人々の口に合う食事をプラスしたり、お供え物とは別に、お膳料理を用意することもあります。

 

振舞い料理ではオードブルを用意して、焼香客の方々がそれぞれに取り分けていただく様子も見受けられます。

 

また首里など、お土産に落雁(コーグァーシ)と白餅を数個(五個などの奇数個)を詰めて持たせる風習もあります。

 

 

焼香客への引き出物


近年では沖縄でも焼香客の皆さまへ、感謝の気持ちを込めて引き出物を準備する家が多いです。この場合、沖縄の引き出物の金額目安は500円~1000円、本州の金額目安よりも低めな点が特徴です。

 

【 沖縄ワカスーコー、引き出物 】

 

☆ 本州と同じく法事の引き出物の場合には、いくつかのタブーや注意点があります。

 

・ 後々まで残らない「消えもの」
・ 色目のできるだけない、地味なもの
・ 殺生を連想させる肉類などの食べ物を避ける
・ 持ち帰りのしやすい、かさばらないもの
・ 軽いもの(持ち帰りやすいもの)

 

…そんななかで人気がある引き出物は、のりなどの乾物やコーヒー紅茶、お茶などです。集まるであろう年齢層も意識して選んでください。

 

 

いかがでしたでしょうか、今回はまだ供養の意味合いが深い、十三年忌までの沖縄のワカスーコー(若焼香=法要)のお供え物、準備するものをお伝えしました。

 

基本的にはナンカスーコー(周忌法要)などと同じ…、お祝いの意味合いが入って来る二十五年忌・三十三年忌とは反対の、お供え物と考えれば、判断もしやすいです。

 

ターンム料理が、お祝いの意味合いが深いことはお伝えしました。この他にも、イナムドゥチーはお膳料理には避けるなど、お祝いの意味合いが強い料理もあるので、この点だけ注意をしてください。

 

 

まとめ

沖縄ワカスーコーのお供え物

・十三年忌までは供養、二十五年忌からはお祝い
・墓前では、供え花・水・お茶・お茶脇
・仏前は重箱、お膳、お菓子、団子、ハーガー、果物
・焼香客への振舞い膳を準備する
・焼香客への引き出物を準備する



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