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余命宣告を受けたら…。元気なうちに進める身辺整理

余命宣告を受けたら…。元気なうちに進める身辺整理
「余命宣告を受けたら…。」なんて、本来は考えたくない事柄ですよね。けれども最近では終活の広がりから、「死」への価値観が変わりつつあり、以前のようにタブー視せず向き合う方々が増えてきました。

 

そのため、冷静に考えられる元気なうちに、余命宣告を受けた時を想定して、事前に落ち込まない状況で家族で話し合おう、と考える方も見受けられるのです。

 

確かに、深刻な病気になった時、まだ現代では本人よりも家族が余命宣告をされることが多く、その後、本人に告げるかどうか、生前に葬儀の準備をする罪悪感など、精神的な負担も家族にのしかかるもの…。

 

家族の負担もできるだけ少なく、余命宣告を受けた後も、できるだけ時間を大切に愛情を届けたいですよね。そこで今回は、元気なうちだからこそ考えられる、余命宣告を受けた時の身辺整理をお伝えします。

 



 

余命宣告を受けたら…。
元気なうちに進める身辺整理

 

まずは、病院での「選択」を話し合う


今が元気だからこそ、話し合えることがあります。余命宣告をされてしまったら、精神的にも負担が重くより深刻になるため、気軽に話ができる状態ではなくなってしまうもの。

 

【 余命宣告、受けてからはできない話 】

 

■ そのひとつが「余命宣告を受けたら本人に伝えるかどうか。」実際には気後れしてしまうことにも考慮して、真剣に意向を伝えておくべき。

 

・ そして、なかなか向き合えない事柄として、「延命治療を望むかどうか。」

 

ここを話し合っておかないと、延命治療を辞める決断をした家族は、ずっと心に後悔の念を残してしまうことにもなり兼ねません。

 

 

「その時」について話しておく


誰にでも最後の時は来るものですが、余命宣告を受けていたとしても、家族にとっては、「一日でも長く生きていてほしい」と言う思いも重なって、「突然」訪れる印象が強いのが、最期の時ではないでしょうか。

 

【 余命宣告、最期の時に会いたい人 】

 

■ さらに最期の時、本人は息をすることも困難であることも多く、自分の希望を上手に伝えられることは、ほとんどありません

 

・ 元気な内に、最期に看取ってもらいたい人、いざと言う時に連絡をとって欲しい人を伝えておくと、良いかもしれません。

 

余命宣告を受けた本人の話では、それまでに会いたい人のリストを作り、全員に会いたい、と言う声も聞こえ、それをサポートする家族の姿も見受けます。

 

 

遺言書を作成し、相続をスムーズに


余命宣告を受けた時に挙げられる、最も気になる事柄が相続問題。自分亡き後に相続で大切な家族が争ったり、借金の存在を知らなかったばかりに、思わぬ負の財産を背負ってしまうことは、避けたいもの…。

 

【 余命宣告、遺言書で財産を分配 】

 

■ 正式な遺言書を作成することのメリットは、実は二つあります。ひとつは自分の財産を整理できること。家族も負の財産があるんじゃないか…、と困ることがありません。

 

・ そしてもうひとつ、法的に認められた分配が記されていれば、遺産相続協議をしないで済むため、スムーズな相続ができるのです。

 

スムーズな相続が成されれば、例えば故人の口座で生活費を賄っていた場合など、口座凍結によって家族に負担が掛かる事態も、最小限に避けることができます。

 

 

提出しなければならない書類をまとめる


多くの方々が余命宣告を受けると、生前の家族の在り方に集中してしまい、見落としがちなのですが、身内が亡くなった後の事務処理も、家族にとっては大変な事柄。

 

【 余命宣告、提出書類などをまとめる 】

 

■ 自分亡き後に官公庁や自治体などへ返却しなければならないカードや書類関連を一か所にまとめておくのも、身辺整理のひとつ。

 

・ 例えば、保険証や身分証明書、年金手帳など…。さらにクレジットカードなどもあればひとつにまとめ、連絡や手続きがしやすい状態にしておくと安心です。

 

 

葬儀費用、医療費用の支払いについて


もしも余命宣告を受けた後、終活を行って葬儀やお墓の生前契約をした場合には、その書類も提出書類とともにまとめておいてください。お墓の生前契約に家族が気付かずに、せっかく建てたのに放置される事態は、実は多いです。

 

【 余命宣告、自分亡き後の支払いについて 】

 

■ さらに例えば、事実婚のパートナーが自分亡き後に、医療費の支払いや葬儀を取り仕切る場合、親族からクレームが来るのではないか…、等、死後の事務処理での不安を持つ方もいます。

 

・ この場合には、自分亡き後の老人ホームや医療費の精算や、葬儀の手続きなどを代行してくれる「死後事務委任契約」も一案。

 

このような身辺整理に関する契約は他にもいくつかあるので、心配な方は一度確認してみると、思わぬ解決策が見つかるかもしれません。

 

 

 

いかがでしたでしょうか、今回は自分が余命宣告された時のことを考えて、元気なうちに話し合っておきたい、いくつかの事柄をお伝えしました。

 

さらに大切な身内が亡くなった後、遺族が戸惑う事柄に、臓器提供の問題があります。本人がカードなどで臓器提供の意思表示をしていたとしても、遺族としては納得できないケースは多々あるのです。

 

今回はあくまでも事務的な部分で、大切な身内に負担を掛けなくても済む事柄をお伝えしましたが、もちろん、精神的な部分での「大切な人々のために、大切な人々とともに」やっておきたい事柄こそ、大切。

 

まだまだ元気な時に、「自分や家族が余命宣告を受けたら…。」と考えるからこそ配慮できる事柄でもあります。ただこのような、日頃考えないことと向き合うことで、現在の幸せを大切に想う方も多いです。

 

 

まとめ

元気なうちに話したい、余命宣告

・本人に伝えるかどうかを話しておく
・延命治療を希望するかどうかの意思表示
・最期の時に呼んで欲しい人をリストアップ
・遺言書で相続をスムーズにする
・死後事務委任契約で、死後の支払いを精算
・臓器提供の意思があるなら、家族に相談

 



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