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沖縄の墓じまいと改葬。経験者が伝える5つのアドバイス

沖縄の墓じまいと改葬。経験者が伝える5つのアドバイス
沖縄の墓じまいや改葬、昔から続く門中墓が多いだけに、決断をするには相当の覚悟が必要ですよね。自分達家族だけの一存では決められませんし、親族の意見もさまざま。ついつい、「まだ、いいや。」と言う気持ちにもなりがちです。

 

一方で沖縄での墓じまいが増えてきたのも事実。その一因にはお墓自体の老朽化や修繕などの問題もあったものの、門中墓からの独立が増えたのも原因のひとつです。1980年代から現代に掛けて、新規のお墓は3倍にも増えたとのデータもあるほど。

 

少人数でのお墓の管理が困難であったり、継承者問題や、「お墓の悩みを子どもまで持ち越したくない。」と言う想いなどなど、その理由もまた、さまざまですが、現在のお墓問題、子どもや孫の世代まで持ち越したくはないですよね。

 

そこで今回は、決断が難しい沖縄の墓じまい。実際に踏み切った経験者が伝えるアドバイスを6つ、お伝えします。ぜひ参考にしてください。

 



 

沖縄の墓じまいと改葬。
経験者が伝える5つのアドバイス

 

沖縄の墓じまい、終活を通して決断


経験談やアンケートからの声を聞くと、沖縄の墓じまいは、一族のお墓である門中墓が多いこともあり、やはり年齢的にも高齢の墓主が決めるケースが多く、最もスムーズに事が進む傾向にあります。

 

【 終活を通して決断した、沖縄の墓じまい 】

 

★ 長く門中墓を守ってきた高齢の女性が、沖縄で墓じまいを決断したケースでは、旦那様はもうすでに他界されていました。

 

・ 「お墓を継承する苦労を、子ども達にまでさせたくない。」と言うのがその一番の理由。

 

長くお墓を守ってきて、もう年上の親族もいない今、若い者が墓じまいを決断することが大変なことを身を持って知っているための決断でした。もしも「自分亡き後、お墓の継承問題が気に掛かる…。」などの心配があれば、終活を通して、向き合ってみるのも一案です。

 

 

お墓の継承を相談されたものの…


沖縄のお墓や位牌の継承には「父系の血族」と言う、門中の原則があります。さらに多くの門中では男性が継承するのがならわし。そのために、大人になってから突然、お墓や位牌の継承を相談される事例も、時々あります。

 

【 突然訪れた、お墓の継承問題 】

 

★ 幼い頃に両親が離婚をして、母に育てられたものの、大人になってから父方の親族からお墓や位牌の継承を相談された事例がありました。

 

・ 他に継承できる者がいないために相談されたのですが、問題は母親はそのお墓には入れない、と言うこと…。さらにお墓や位牌を継承することを、父方の親族のなかには「相続目的」と考える人も現れたのです。

 

そのため、継承を断り門中墓から抜ける他にも、母だけのお墓を建てて、自分は門中墓を引き継ぐ、と言う選択肢も検討していたのですが、親族間のトラブルに巻き込まれることを避けるために、門中墓から抜けることを相談しました。

 

結果、「その門中墓を引き継ぐ者がいない。」と言うことになり、その門中墓は沖縄で墓じまいに至った体験談です。

 

 

沖縄のお墓、門中のしきたり


近年では個人墓も多くなりましたし、昔には村墓や共同墓など、違う形態のものもありましたが、多くは門中墓。その沖縄の墓じまいには、昔ながらの門中のしきたりによるトラブルが続くならば…、と墓主が決断する事例もあります。

 

【 沖縄の墓じまい、門中のしきたり 】

 

★ 現在ではずい分緩くなりましたが、父系血族を原則とした門中墓では、幼くして亡くなった子どもは門中墓に入れず、敷地の隅に小さなお墓を建てることも。

 

・ その幼い子どもを「きちんとしたお墓に入れてあげたい。」と、門中墓から独立して改葬する事例などもあります。

 

また、離婚したり、未婚の女性は門中に入れず、個人墓を建てる門中もあり、それを不便に思った結果、「子ども達が安心してお墓に入れるように。」と、決断する沖縄の墓じまいも少なくありません。

 

 

お墓参りができない!環境の変化


沖縄の墓じまいには、お墓の老朽化やお墓参りが困難な地にあるための判断が多いのですが、一方で周囲の環境の変化によるものも見受けられます。特に多いのが周辺の住民とのトラブル

 

確かに沖縄の街を歩くと、住宅街のすぐ横にお墓があるなど、住まいのひとつのように並んでいるお墓は多いもの…。

 

【 沖縄の墓じまい、近隣トラブル 】

 

★ 沖縄のお墓参りは一族が集まり盛大!広い土地ならば良いのですが、すぐ隣に家やマンションが立ち並ぶ環境も多くなりました。

 

・ そのため、お墓行事の際に「うるさい!」と苦情が入るようになったため、沖縄で墓じまいに踏み切った事例もあるのです。

 

その他にも、周辺に住宅が建設され、そもそも「私道を通らないとお墓参りができなくなった!」などのケースも…。安心してお墓参りができないとなれば、解決しなければならないのも頷けます。

 

 

辺境の地のある洞窟


沖縄の墓じまいの多くで見られる理由が、お墓の老朽化。コンクリート造のお墓が修繕しようにも限界…、と言う理由も多いのですが、沖縄の墓じまいの理由で特徴的なのが、「あまりに辺境にあるために、お墓参りが困難。」と言うもの。

 

それはやはり、沖縄の風葬文化の名残りとして、人里離れた場所にあることが一因ではないでしょうか。

 

【 沖縄の墓じまい、辺境の地 】

 

★ 沖縄で墓じまいをするケースでは、「お墓」の形状を伴わず、山や海沿いに彫られた洞窟状のものも…。崖や森と同化しているお墓も少なくありません。

 

・ 墓主が高齢になりお墓の管理が困難であるため、また若い世代もより整った環境のお墓に改葬したい、と考えての墓じまいの例は多くあるのです。

 

この場合、いざ内部調査をして見ると、風葬の時代の遺骨が残っているケースもあるので、始めから経験の多い専門業者に依頼をして、内部調査をして進める方が得策。たくさんの遺骨の納骨先についても、専門業者に相談しながら進めると安心かもしれません。

 

 

 

いかがでしたでしょうか、沖縄の墓じまいはその風習や昔ながらの文化もあり、なかなか一存では決められるものではありません。そのため、確かに沖縄で墓じまいを決断することは、責任もあり実行に移すにはパワーが必要。

 

けれども、だからこそ沖縄での墓じまいは、誰かがどこかでしなければ、その負担を次の世代に持ち越すことになるのです。そのためには、タイミングを上手に掴むことが大切。

 

その時々で集まった親族の考え方や価値観はもちろん、その時の墓主の状態…、年齢や子ども達の状況など、決断するだけのタイミングなら、今抱えているお墓問題と向き合うことも、必要なのかもしれません。

 

「なかなかまとまらない…。」と言う場合には、大勢が集まる場で突然相談するのではなく、個別で相談しながら賛同者を増やすのも一案。良いタイミングでベストな選択をしてください。

 

 

まとめ

沖縄の墓じまいと改葬の体験談

・終活を通して、墓じまいを決断するのも良い
・継承者がいないために墓じまいを決断
・子ども達が安心してお墓に入れるために墓じまい
・心おきなくお墓参りがしたいため、墓じまい
・辺境の地でお墓参りが困難になり、墓じまい

 

 



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