沖縄でお墓を建てる!移住者が気にする6つの不安を解消
沖縄でお墓を建てる時、他の地域から移住した方々にとって、独特な風習が残る地域だけに少し不安もありますよね。大きなお墓や門中墓…、観光として来ていてその文化を知る分には、とても興味深いものばかりです。
ただ、自分達が具体的に沖縄でお墓を建てようとする時、「大きなお墓を建てても、子ども達の負担になるのではないか…。」「一族のお墓と言っても、移住しているから、自分達家族だけなのだけれど…。」いろいろ気になることも出てくるはず。
お墓は生きている間に暮らす家に次いで、大きな買い物のひとつ。終活として生前墓を購入する場合にしろ、移住した家族で両親のお墓を建てるにしろ、不安を解消できるお墓を建てたいですよね。
そこで今回は、移住した方々が不安になりやすい6つの事柄を、具体的に沖縄でお墓を建てる事を想定して解説、解消していきます。
沖縄でお墓を建てる!
移住者が気にする6つの不安を解消
個人墓地だけが選択肢ではない
昔から沖縄を知る移住者にとって、沖縄のお墓と言えば個人墓地のイメージが強いもの。新たに沖縄でお墓を建てるとなると、「まず墓地を購入しなくちゃ…。」と言う考えになりそうですが、それだけではありません。
★ 沖縄でお墓を建てる場合にも、個人墓地だけではなく霊園と言う選択肢もあります。
・ 近年では沖縄で産まれ育った方々も、霊園での個人墓を生前購入する事例が増えてきました。まだ歴史は浅いものの、公営をはじめいくつかの霊園が見受けられるのです。
門中墓だけではない、お墓の形態
次に移住者の方々が沖縄でお墓を建てる際に気になる点が、お墓の形態。「誰がこのお墓に入るのか。」です。昔ながらの沖縄のお墓の多くは「門中墓」。もしくは共同墓などもありますが、どれも少し本州の先祖代々墓とは違うもの。
【 お墓の形態、いくつかの選択 】
★ 実は現代、沖縄でも門中墓から独立して、「新たに沖縄でお墓を建てたい。」と考える方々が増えてきました。そのため、昔ながらのお墓の形態に倣う必要はないのです。
・ 沖縄で今多い、新しいお墓の形態としては「家族墓」や「兄弟墓」などがあります。確かに門中墓にもしきたりはありますが、これもそれぞれの門中によってさまざま…。
法律的には多くのお墓で持ち主、つまり継承者がどのように判断するか、によって入る人も決まってきます。沖縄のお墓で言うところの「家族墓」を建てて、そこに家族が入る形態を選択する移住者も見受けられるようになりました。
移住者が選びたい沖縄のお墓
沖縄でお墓を建てるとなれば、やはりそのデザインは沖縄スタイルを選びたいもの。ただ、「沖縄のお墓は大きい」と言うイメージは否めません。昔ながらの門中墓は観光地のひとつにもなるほど…。
【 沖縄のお墓をコンパクトに建てる 】
★ とは言え、墓地を購入して大きなお墓を建てるとなると、墓地に墓石に…とそれなりの費用を覚悟しなければなりません。そのため、最近では家族墓や個人墓にも対応した、コンパクトな琉球墓も販売されるようになりました。
・ 屋根の付いた破風墓や、女性の子宮を象ったと言われる亀甲墓も、本州と同じくらいのスペースに建てられるようなコンパクトなものが、探せばあるはず。
最近沖縄の方々に人気のお墓は「軸石型」。下の部分は昔ながらの沖縄のお墓らしく、骨壷が入るスペースが設けられ、上部分にプレートを付けたタイプです。コンパクトなタイプの墓石なら、50万円~80万円前後のものもあるのも嬉しい点ではないでしょうか。
よりコンパクトにお墓を建てたいなら
沖縄に移住してきて近隣に親族がいないものの、子どもが一人っ子であったり、独身や夫婦でも、子どもを持たずに継承者がいないため、「お墓もそんなに重厚なものは必要ない。」と言う考え方もあります。
とは言え、近年では火葬場で受け取らず、遺骨を残さない「0葬」なるものもありますが、できれば残された者が故人を偲ぶ場所は、欲しいですよね。
【 納骨堂やコンパクトなお墓で、永代供養 】
★ 霊園でのお墓を検討する場合、よりコンパクトに並べられた家族墓や夫婦墓、個人墓などの選択も一案。50万円~100万円の価格帯なので、費用も抑えることができます。
沖縄ではまだまだ広がっていないのですが、本州の都心部で人気の納骨堂型もあります。昔のような一時保管としてではなく、ひとつのお墓として機能していますし、年忌焼香などの法要もできるので、残された者も十分な供養ができるのではないでしょうか。
故郷に残したお墓を改葬、墓じまい
移住者には本州からの方々だけではなく、例えば離島から移住した方々も多いもの。その時、新しく沖縄でお墓を建てるとなると気になるのが、離島に残した門中墓などのお墓問題。
現在は両親がお墓を継承しているものの、後々を考えると「気軽に本島でお墓を建てられない…。」などの声も割りと多いのです。
【 故郷に残したお墓の改葬、墓じまい 】
★ 離島に残した門中墓の状況を一度確認しながら、お墓ごと改葬をする方法もあります。
・ 昔ながらの門中墓などには、多くの遺骨があるはずですから、状況確認の後に洗骨や再火葬など必要な事柄を行って、管理のしやすいお墓へ改葬する事もひとつの方法。
古い遺骨は合祀墓に埋葬したり、石などの象徴的なものに魂を移したりするなど、いくつかの方法があるので、相談しながら進めることができます。
いかがでしたでしょうか、産まれ育った地域ではない土地でお墓を建てると言うことは、沖縄に限らず心配なこと、気に掛かることは出てくるもの。けれども、そのままにしておいても、いつかは誰かが解決しなければならないのもお墓事です。
そう考えると終活をしている世代としても、現在両親のお墓問題で検討している世代としても、後々に問題を持ち越さずに、自分達の世代で解決しておくと安心なのかもしれません。
確かにひと昔前は、沖縄で移住者がお墓を建てる際には、墓地購入から何かと問題が起きた事例もあります。けれども現代では沖縄で産まれ育った方々も、門中墓から独立したり…と、自由に新しいお墓を建て始める時代。
本記事を参考にしながら、専門家にも意見やプランを聞いて、自分や子ども達、孫まで納得できるようなお墓を実現してください。
まとめ
移住者が気になるお墓問題と解決策
・最近では霊園でお墓を建てる選択肢もある
・家族墓や夫婦墓など、さまざまな種類が増えた
・小さいスペースでも実現する琉球墓もある
・よりコンパクトなお墓や納骨堂の選択肢もある
・故郷に残したお墓を墓じまい、改葬することもできる