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沖縄のお墓、基本の造り☆ヒジャイガミやジンクラとは

沖縄のお墓、基本の造り☆ヒジャイガミやジンクラとは
沖縄のお墓と言えば大きなことで有名ですよね。本州の人々が沖縄のお墓を初めて見ると、その大きさだけに注目してしまいますが、もちろん特徴はそれだけではありません

 

本州のお墓では骨壺を地下に安置しますが、沖縄のお墓では骨壺を納める室は地上にあります。

 

小さな違いではありますが、個人墓地から霊園に移行し始めた後、霊園に建てられるようになった沖縄のお墓でも、地上に骨壺を納める室を用いたデザインが主流です。

 

このような沖縄のお墓はデザイン的な違いだけではなく、沖縄の御願文化や信仰にも深く関わっています。そこで今回は、沖縄のお墓の基本的な造りと、そこから垣間見える御願文化をお伝えします。

 

本州と同じように仏教も取り入れている沖縄ですが、昔から続く独自の御願文化は今でも、人々の暮らしに深く馴染んでいます。ぜひ、参考にしてください。

 


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沖縄のお墓、基本の造り☆
ヒジャイガミやジンクラとは

 

沖縄のお墓に多いデザイン


沖縄のお墓と言えば全国的には「亀甲墓(かめこうばか)」が有名ですが、実際に沖縄で多く見られるお墓は日本屋敷の屋根が模された、三角屋根の「破風墓(はふばか)」ではないでしょうか。

 

【 近年、沖縄のお墓に多いデザイン 】

 

★ また、この20年の間に檀家制度がない沖縄にも民間霊園が増え、より狭い敷地でも建てやすい、骨壺を入れる室の上に、和墓のような墓標がある「家墓」も人気が出ています。

 

・ 沖縄のお墓に大きな室があるのは、その昔に風葬の歴史があったからです。沖縄では家族が亡くなると、火葬をせずに室に遺体を置き風化させ、数年後に(一例では七年後)家の女性で、骨を洗う「洗骨」が行われていました。

 

そんな昔の名残りがある沖縄のお墓では、大きな室が設けられているのです。ちなみに家墓も昔からあるデザインのひとつで、特に石垣島では昔からよく見かけます。

 

 

沖縄のお墓にいる、二柱の神様


沖縄のお墓は土地神様が守っています。もともと沖縄の御願文化には多くの神様がおり、拝みを捧げるのです。

 

例えば、屋敷だけでもお仏壇(ご先祖様)の他に、ヒヌカン(火の神様)・ユンシヌカミ(東西南北の四隅の神様)・ジョウヌカミ(門の神様)・フールヌカミ(トイレの神様)・ナカジンヌカミ(中陣の神様)の五柱の神様がいます。

 

そして屋敷の拝みの日には、これらの神様にお供え物をして拝みを捧げており、それはお墓の神様でも同じです。

 

【 沖縄のお墓にいる、二柱の神様 】

 

★ お墓の右側(向かって左側)には、右の神様である「ニジリヌカミ」、左側(向かって右側)には、左の神様であり「ヒジャイヌカミ」が鎮座しています。

 

・ お墓参りの時にはヒジャイヌカミ様へ拝む習わしです。最初にヒジャイヌカミ様へお供え物をして拝みを捧げ、それから中央の室の扉(お墓)へ拝みます。

 

 

沖縄のお墓の右側にある、「ジンクラ」


沖縄のお墓には、右側(向かって左側)には「ジンクラ」と呼ばれる囲いも設けられています。この「ジンクラ」は「銭倉」と書き、お墓によってはこのジンクラの彫刻デザインに凝ったものも多いです。

 

【 沖縄のお墓にいる、「ジンクラ」とは 】

 

★ 沖縄のお墓参りでは、拝みの最後にご先祖様にあの世のお金である「ウチカビ」を送ります

 

・ 墓前でウチカビを焚いて煙にし、あの世へ届けるのですが、そのウチカビを焚く場所が、「銭倉(ジンクラ)」の名前の通り、ジンクラなのです。

 

ちなみに、前項でお伝えしたヒジャイガミへの拝みでも、神様へのお金(税金)を用います。ただ神様へのお金の場合にはウチカビではなく、「シルカビ」です。

 

シルカビは、書道の半紙を八つ折りにして、手で丁寧にちぎってつくります。

 

 

沖縄のお墓は、墓庭が広い


沖縄のお墓が大きいことで有名ですが、墓庭も広いですよね。この広さも沖縄の御願文化を象徴しています。最近ではお墓の屋根を延ばして墓庭全体を覆い、お墓参りの際に雨風がよけられるデザインも人気です。

 

【 沖縄の墓庭が広い理由 】

 

★ 本州では、思い立った時にいつでも気軽にお参りできますが、沖縄ではお墓参り行事以外では、むやみにお参りに行くことを良しとしません。

 

・ そのため沖縄のお墓参り行事では、ここぞとばかりに多くの親族が集まって墓前でウサンデー(お供えをした料理をいただくこと)で宴を催します。

 

特に沖縄には父方の血族の集まりである「門中」が多く、何千人ものご先祖様が埋葬されている門中墓もあるため、墓前でのウサンデーは花見にも見える賑やかな様子も見られます。

 

 

 

いかがでしたでしょうか、今回は本州とは全く違う沖縄のお墓デザインから垣間見れる、御願文化についてお伝えしました。沖縄の葬送や供養では、仏教の影響も見られますが、独自の御願文化が根強く現代まで残っています。

 

何よりも風葬の歴史の名残りから来る風習は多く、本来はお通夜はなく(火葬をしないため、24時間待つ必要がなかったのです。)、今でもお通夜は家族のみでしめやかに行う家が多いです。

 

その代わりに風葬の時代に行っていた、翌日のお墓参りであるナーチャミーは、今でもひとつの儀礼として残っています。風葬の時代には時間を経て息を吹き返す「グソームドィ(後生=あの世戻り)」がないかどうか、確認をしたのです。

 

このように興味深いお墓の形状を持つ沖縄、できるならその背景となる御願文化まで理解して、沖縄のお墓を見てみてはいかがでしょうか。

 

 

まとめ

沖縄のお墓から垣間見える御願文化

・沖縄では亀甲墓、破風墓、家墓が多い
・風葬の歴史から骨壺が入る室が大きい
・お墓の右と左に神様がいる
・お墓参りでは左の「ヒジャイヌガミ」にまず拝む
・右側にはあの世のお金を燃やす「ジンクラ」がある
・親族が墓前で宴をするため、墓庭が広い

 


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