沖縄のお墓探しのチェックポイント!意識したい5つの事柄
沖縄でもお墓探しの手始めに、霊園見学を行う方が増えましたよね。従来、沖縄では個人墓地にお墓を建てることが一般的でしたが、無縁墓の増加や継承問題の深刻化により、集合墓地に建墓・改葬を検討する事例が大幅に増えました。
ただ、全国的には昔から檀家制度があったこともあり、集合墓地にお墓を建てることが一般的だったので、霊園見学も馴染みがありますが、沖縄では霊園でのお墓探しに戸惑う方も少なくありません。
決して安い買い物ではありませんから、沖縄でもお墓探しは慎重に行いたいですよね。そこで今回は、沖縄の霊園でお墓探しを行う際、見学時に意識したい5つのポイントをお伝えします。
現在沖縄の霊園でお墓探しを検討しているなら、ぜひ、見学前の参考にしてみてはいかがでしょうか。
沖縄のお墓探しのチェックポイント! 意識したい5つの事柄
墓地の種類によって違う注意点
集合墓地には①公営墓地②寺院境内墓地③民営霊園の三種類があります。沖縄ではお墓探しとなれば、まず個人墓地探しや石材店へ足を運びましたが、集合墓地で建てるならば、これらの三種類から選ぶことになります。
ここで施設によっても異なるものの、種類による注意点、確認事項をチェックしてください。
① 公営墓地 … 自治体などが運営する公営墓地では、「遺骨がなければ」お墓を建てられない施設もあります。生前墓を検討している場合には、一度確認をしてください。
② 寺院境内墓地 … 寺院が管理する寺院境内墓地では、そのお寺の宗旨宗派に入り、檀家にならなければなりません。葬儀の読経供養や戒名など、宗教的な儀式は相談しないと、後々納骨できないなどのトラブルにもなります。
③ 民営霊園 … 民間霊園は金額も明瞭で宗旨宗派を問わず、最も自由度が高くなりますが、お墓の価格帯は公営墓地よりも割高になりやすく、建墓後も年間管理料が掛かります。
ただし、民営墓地の年間管理料は平均的に1万円は掛かりません。また、寺院境内墓地には年間管理料は掛かりませんが、ほとんどのお寺で「お布施」を支払わなければなりません。
建墓後の管理料金なども考えながら、沖縄のお墓探しをしてください。
沖縄の霊園のお墓探しの流れ
霊園でお墓を建てる場合、墓地見学をして決めるのが一般的です。霊園の多くは信頼できる石材業者と提携しているので、先に墓地を決めた方がスムーズに進みます。
ただよほど気に入っているなら、ひとつの霊園を見学して決めるのもアリですが、複数の霊園を見学することで見えてくるものもあるため、まずは資料請求をして、候補をいくつか絞って動くと後悔しません。
★ 霊園は電話での資料請求の他、インターネットや広告からも情報収集ができます。契約の「資格」「条件」が自分の希望や現状と見合っているかを、まず確認してください。
・ 都心型の墓地であれば、区画は小さいものの交通の便が良い、郊外型であれば多少交通に時間は掛かるものの、区画も広く環境が良い…、など、それぞれにメリットデメリットがあります。
資料を確認しながら、予算と照らし合わせてお墓を建てた時を想像し、希望に見合っているものをいくつかピックアップ、見学予約の電話をすれば、後は見学に行くだけです。
霊園見学時のチェックポイント
霊園見学時は、朝の交通からお墓参りを想定して進めてみてください。沖縄ではお墓参りは清明祭や七夕など、皆が一斉に動くため、その時の交通量も考慮に入れる必要があります。
見学時にはぜひ、下記のチェックポイントをメモに書いて、確認しながら進めてみてはいかがでしょうか。
① 交通の便 … 沖縄のお墓探しの場合、多くは車での移動になるはずですが、高齢になると免許返還をする方も増えてきました。バスなどの交通機関も確認して検討すると、尚安心です。
② 設備 … 一斉にお墓参りを行うことも多い沖縄、駐車場の広さは確認してください。さらに霊園は思いの他広いです。トイレや休憩所の有無、墓前が広くない場合には、芝生の有無や広さもチェックポイントになります。
③ スタッフの対応 … 霊園管理者との関わりは後々まで影響します。法事や納骨など、気軽に相談しやすい環境が整っているか、寺院境内墓地であれば、住職さんとの相性は最重要事項と考える方も少なくありません。
④ 予算と広さのバランス … 予算に見合う区画を案内してもらってください。霊園ではお墓の費用の他、永代供養を付加すれば永代供養料が掛かりますし、毎年の管理料も必要なので、ムリのない建墓がポイントです。
⑤ 墓地や周囲の雰囲気 … 感覚的な事柄ですが、霊園内の様子や周囲環境によってはお墓に足が向かなくなることもあります。毎年、子どもや孫まで気持ち良くお墓参りを行うためにも、訪れて気持ちの良い環境を選んでください。
…寺院境内墓地では管理料ではなく「お布施」とするお寺も多く、この場合には料金が明瞭ではありません。それとなく「みなさんどれくらいお布施を出しているでしょうか?」などと住職に聞いてみるのも一案です。
また、知り合いに檀家さんがいれば、毎年の管理料の代わりとなるお布施や、読経供養の際のお布施の目安を確認してみても良いかもしれません。
いかがでしたでしょうか、今回は霊園で選ぶ、沖縄のお墓探しの流れとチェックポイントをお伝えしました。訪れて気持ちの良い霊園、信頼できる施設管理者が見つかれば、霊園で提携している石材業者もあるので、後はどんどん流れていきます。
また現在では、今までの個人墓地に建つ門中墓を墓じまいして、霊園内へ改葬する方が増えています。
この時、まずは石材業者へ連絡をして墓じまいを終えてから、改めて沖縄の霊園へお墓探しを進める方も多いのですが、実は、霊園でも個人墓地の墓じまいから受け付けてくれるケースが多いです。
なかには墓じまいから改葬(建墓)まで、トータルパックで料金を提示してくれる霊園施設もあるので、まずは霊園見学を行ってから検討してみることをおすすめします。
まとめ
沖縄のお墓探しのチェックポイント
・公営墓地なら規則を確認する
・寺院境内墓地では、宗旨宗派を確認する
・民間霊園では予算と区画のバランスをチェック
・複数の霊園を見学して比較検討する
・交通、予算、設備、スタッフ、環境をチェック
・墓じまいでも、まずは霊園見学から始める