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認知症の初期症状「盗まれた!」☆家族の応じ方のコツ

認知症の初期症状「盗まれた!」☆家族の応じ方のコツ
認知症の初期症状で「あるある」なのが、「盗まれた!」と言う「妄想」ですよね。介護経験のある方ですと「分かる!」と頷く方も多い一方、慣れてないご家族はショックを受けることも多いです。

 

けれどもこの「盗まれた!」は、認知症の初期症状のひとつですので、家族であれば一度は通る「関門」なのかもしれません。

 

ただ、介護に慣れないこの時期のご家族…、認知症の初期症状として対処しないと、話がこじれ、事が大きくなったり、後々まで嫌な関係を残すかもしれません。

 

そこで今日は、認知症の初期症状に見られる症状、盗難被害の妄想について、本人の気持ちとともに、より良い対処法までお伝えします。ぜひ、参考にしてください。

 



 

認知症の初期症状「盗まれた!」☆
家族の応じ方のコツ

 

ある日突然起きる「盗まれた!」


認知症の初期症状と言うことは、ご家族もまだ、認知症について経験は少なく、介護の日も浅い頃ではないでしょうか。

 

そんな時期に突然起こるのが、「お財布がない!」「家族の誰かが私のお財布を盗んだんだ!」などの、「被害妄想」の怒りです。

 

【 認知症の初期症状、被害妄想 】

 

★ 特に多い事例が「お財布を盗まれた!」ですが、その他にも鉛筆だったり、写真だったり…、目の前にないもの、なくしたものは「盗まれた」ことになっています。

 

・ この時、周囲から見ると明らかに「本人がなくした」だけのこと…、ですが本人にとっては「自分が思ったことが絶対」ですので、堂々と主張します。

 

…周囲のご家族から見ると、あまりに滑稽な姿かもしれません。けれども、本人の妄想であっても「絶対」であることを理解しておくと、後々の流れがスムーズです。

 

 

本能的になる、脳のしくみを理解する


その人の性格とは違い、多くの認知症の初期症状で「思い込み」があります。

 

ですから、ここで(おばあちゃんとして)「誰もおばあちゃんのお財布は盗まないよ。おばあちゃんがなくしたんじゃないの?」などと、正当に反論しても、火に油を注ぐ形になり、当人の感情がヒートアップしかねません。

 

認知症の初期症状でご家族が感じる変化に、「感情のコントロールが効かない」と言うものもあります。ですから、むやみに感情を逆なでしないことも、ポイントのひとつです。

 

【 「自分の間違えを認めない」気持ちを理解する 】

 

★ ではなぜ自分がなくしたはずのお財布や物を、「誰かが盗んだ」と思い込むのでしょうか…。その奥には「自分の間違えを認めない」傾向が潜んでいます。

 

・ 人は子どもの頃から、誰しもが怒られることは好きではありません。

 

…ですから、特に認知症の初期症状では、前頭葉の衰えによって自己防衛能力が強くなり、「自分は間違えていない!」と、不利な情報は排除するのです。

 

この認知症の初期症状の背景を理解するだけでも、介護しているご家族は、上手い賢い対応の仕方を見つけることができるのではないでしょうか。

 

 

「盗んだ!」と混乱した時の対処法


「不利な情報を排除する」と言っても、正常な人の嘘とは違い、当人は全くそのつもりはないですから、当人にとっては何を言っても「○○が盗んで」いるのです。

 

ですから、いくら真っ向から否定をしても、「○○は認めない!」「逆ギレしている!」などと感じているケースは少なくありません。これではお互いの「真実」が全く違う訳ですから、解決する訳はありませんよね。

 

【 盗難被害妄想への対処法とは 】

 

① 相手の主張を受け入れる

 

… まずは当人の主張を否定せず、「それは大変!」と当人の妄想に乗っかる形で会話をしてみます。

 

② 一緒に探してみる

 

… 続いては「一緒に探す」ことも有効です。介護をしているご家族にとっては、すぐに見つけられる物でも、敢えて見つけずに当人に見つけさせてください。

 

③ 他の事へ気をそらす

 

… 何か「切り替え」をする方法も有効です。

 

・ 当人の好きなドラマやテレビ番組を付けて「始まるよ~」としてみたり、探し物が見つからない時には、違う物でも出してみることで、「あったあった!」と落ち着くことがあります。

 

時には当人の「妄想」による登場人物が出てくることもありますが、これにも一緒に話を合わせてみてください。

 

沖縄のとある家では、「また、キジムナーが盗んでいったさ~!」この登場人物が「悪者」を請け負ってくれて万事解決している事例もあります。

 

 

 

いかがでしたでしょうか、今日は認知症の初期症状に多い「盗難被害の妄想」「被害妄想」への対処法についてお伝えしました。

 

今まで絆を深めてきた家族ほど、突然の当人の怒りや疑いの視線を真に受けてしまい、大きなショックを受けるケースが多いですが、今までの関係性とは関係なく、「認知症の初期症状」として捉えることが肝心です。

 

また盗難被害の妄想の背景には、「孤立不安」が潜んでいることがあります。時には、手を握ることが有効なケースもありました。

 

これも当人の妄想によるもので、真実は家族も当人を大切にしている家庭でも、あり得る感情なのですが、ご家族に余裕があれば、少しコミュニケーションを意識しながら、「受け流す」「聞き流す」を意識してみてはいかがでしょうか。

 

もちろん、担当のお医者様にも相談して、二人三脚で介護を勧めることも大切です。

 

まとめ

認知症「盗難被害妄想」への、より良い対処法

・盗難被害妄想は認知症の症状だと理解する
・家族は認知症の症状だと割り切る
・「自分は間違えていない」の思い込みがある
・正論で対応せず、相手の話に乗る
・疑いは受け流して一緒に探す(気をそらす)
・本人が見つけるように上手く誘導する
・背景の「孤独不安」も意識する
・時に「手を握る」ことが有効な事例もあった



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