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葬儀の費用と選び方。近代の葬儀スタイルと遺族の体験談

葬儀の費用と選び方。近代の葬儀スタイルと遺族の体験談
葬儀費用は、さまざまな種類が広がった現代、選んだ種類により千差万別ですよね。ひと昔前は一般葬が定番でしたが、現代では直葬や家族葬など、さまざまな言葉が聞こえるようになりました。

 

その背景のひとつに、ご遺族の葬儀への考え方の多様化があります。ひと昔前までは、「故人のためにも、少しでも豪勢な葬儀を挙げたい。」との声が多かったものの、近年では「故人への弔いは金額ではない。」と考える遺族が増えてきました。

 

さらに終活がシニア世代で広がることで、故人自身の気持ちを尊重できるようにもなっています。そのため、昔はご遺族の気持ち、世間体を重視した葬儀が多かったのですが、今では故人自身の遺志を汲んだ葬儀も多いです。

 

そこで今回は、多様化により価格幅も広がった、それぞれの葬儀スタイル別の費用の目安や選び方を、いくつかの遺族の体験談とともにお伝えします。

 



 

葬儀の費用と選び方
近代の葬儀スタイルと遺族の体験談

 

元教師で交友関係も広い故人


A子さんのお父様は元教師、校長まで勤め引退しましたが、引退後もお父様を慕う生徒達が大勢いました。さらに地域ボランティアにも積極的に参加していたため、地域との交流も盛んだったお父様です。

 

ある日、体調不良により診察を受けたところ、大腸がんを発見、治療をしてましたが亡くなり、A子さんは大勢の弔問客を想定し、菩提寺で会場をお借りして一般葬を執り行いました。

 

【 葬儀費用と選び方、交流の多い故人の一般葬 】

 

★ 親族50人と友人知人100人、現役時代の同僚や学生100人に、ボランティア関係の知人友人や隣近所の方々、遺族(A子さん兄弟やお母さま)の知人友人まで含めて数えると、300人以上の参列が見込まれます。

 

・ 棺や祭壇は中ランクのものを選び、お香典返しは当日渡しを選んで、葬儀費用に含めてもらいました。ごく一般的な葬儀でお通夜・翌日の告別式を催し、通夜ぶるまいなどは仕出し弁当を選択したところ、370万円となりました。

 

ただし、菩提寺へのお布施や御膳代、戒名料は別途現金で支払い、全てを含めると420万円です。お香典は受け付け、高いお香典をいただいた相手へは、後日改めて金額に見合ったお香典返しをお贈りしました。

 

 

老々介護の途中で亡くなった故人


B子さんの母親は72歳で突然亡くなりました。もともと60歳を過ぎた頃から心臓病を患っていましたが、元気に夫の介護をしていたものの、突然の心筋梗塞を起こしたためです。

 

B子さんの父親は80歳で、70歳頃から認知症を発症、お母様は心臓病を発症した頃から、介護を始めたことになります。

 

B子さんとしては葬儀費用を渋ることなく、盛大に執り行ってあげたい気持ちもありましたが、10年の老々介護のなかで貯金を崩し、お母様が亡くなってB子さんが両親の通帳を確認したところ、ほとんど残っていません

 

今後のお父様の介護を思うと、ここで大きなお金を出すことはできず、できるだけ葬儀費用を抑えながら、ごくごく身内で執り行う家族葬を選びました。

 

【 葬儀費用と選び方、身内で行う家族葬 】

 

★ それでも遺族親族の他、故人の友人知人やご近所の方々、遺族の友人知人を数えると合計80人前後の弔問客が見込まれました。

 

・ そのため少しでも葬儀費用が節約できるように、また遺族や親族には高齢の方も多いため体の負担も考えて「一日葬」を選び、葬儀費用は合計で80万円です。

 

従来はお通夜と翌日の告別式を執り行いますが、一日葬では全てを一日で済ませます。そのために会場費や通夜ぶるまいなども節約しながら、供養や祭壇などは丁寧に選ぶことができました。

 

 

終活をし、葬儀の希望があった故人


近年増えつつある「終活」をしていた故人の場合、葬儀スタイルを遺族に希望していることがあります。終活をしていた80歳のC男さんは、読経供養などの宗教的儀式を行わない葬儀を希望していました。

 

生前に菩提寺からも離れ、宗教的な枠のない民間霊園へお墓も改葬していたため、無宗教の葬儀ができる「自由葬」を選択しています。

 

【 葬儀費用と選び方、無宗教の自由葬 】

 

★ ただ、生前故人は音楽に親しみ、音楽を通しての友人知人が数多くいました。終活仲間も多く友人知人の弔問客が100人と、80歳の故人の葬儀にしては大きなものとなりました。

 

・ 家族で火葬をした後に「お別れの会」として、ホテルの一室を準備して故人を偲ぶ「ホテル葬」となり、100人の弔問客とごくごく身近な親族10人、合計110人で、葬儀費用は200万円です。

 

ただし、故人の遺言でホテル葬はお香典ではなく会費制を取り、香典返しも用意しません。そのため遺族は大きな負担にはなりませんでした。知人友人達には、故人から事前にその遺志も伝えていたため、トラブルも回避できています。

 

そのため葬儀費用から出演料を出し、故人の音楽仲間の知人友人に演奏を依頼しました。

 

 

 

いかがでしたでしょうか、今回はスタイルによって大幅に違う葬儀費用について、いくつかの事例を元にお伝えしました。まだまだ一般葬が定番ですが、少しずつ少人数での家族葬やホテル葬など、新しい形式も増えています。

 

今回お伝えしたなかでは、「一日葬」や「自由葬」なども珍しく思う方が多いのではないでしょうか。寿命が延びて90代の故人も多いなか、遺族も高齢になるなどの事情で、一日葬は需要が伸びてきました。

 

さらに高齢になると隣近所とのお付き合いが多く、高齢になっている弔問客の方々が参列しやすいように、自宅葬やリビング葬も再び需要が高まっています。

 

葬儀費用も幅が広くなった現代、まずは予算と葬儀スタイルを遺族で決め、それから葬儀社を探すのも一案です。ぜひ後悔のないよう、納得のできる葬儀で故人を見送ってください。

 

 

 

まとめ

葬儀の種類別の費用の事例

・300人以上の一般葬で約400万円の事例
・80人前後の一日葬で約80万円の事例
・100人前後の自由葬で約200万円の事例

 



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