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【沖縄のお墓】大きなお墓!墓主が抱える5つの問題

【沖縄のお墓】大きなお墓!墓主が抱える5つの問題
沖縄のお墓は大きなことで有名ですが、それは本州とは違い、個人墓地にお墓を建てる習慣があったと考えると、外から眺めるには興味深い沖縄のお墓ですが、墓守となれば大変そうですよね。

 

沖縄では気候の関係から、夏には青々と草木が生い茂りますし、昔から寺院などでお墓を建てる習慣があった本州と比べても、掃除ひとつでも大仕事になりそうです。

 

それでも先祖崇拝の信仰が強い沖縄では、お墓参りの年中行事を通して門中で協力し合い、お墓を守ってきました。

 

そんな沖縄のお墓も時代の流れに伴い、いくつかの問題が出てきましたが、墓主にとっても無理なく、解決できたら助かりますよね。そこで今回は、現在多い沖縄のお墓問題を、いくつかの解決策とともにお伝えします。

 



 

【沖縄のお墓】大きなお墓!
墓主が抱える5つの問題

 

沖縄県が抱える、無縁仏の問題


沖縄県では今、お墓の無縁仏化が問題になっています。実は沖縄では霊園の歴史はまだまだ20年前後(2017年現在)、それまでは個人で墓地(土地)を準備して、県に墓地用地として申請していました。

 

本州でも地方を中心に、個人の敷地内にあるお墓が残っていますが、その多くは家の裏山にあるなど、割と身近な場所にあるのではないでしょうか。

 

【 沖縄のお墓、無縁仏が多い理由 】

 

★ 一方、沖縄のお墓の場合には風葬の名残りが残っていて、山中や崖のしたなど、人里離れた場所に墓地を用意し、お墓を建てていました。

 

・ このような理由から、墓主がいなくなるとそのまま荒廃し、無縁仏として放置されたままのお墓が多くなっていったのです。

 

さらに沖縄では近年の遺骨を安置するお墓の他に、より昔のご先祖様が眠るお墓がある家もあります。特にこちらのお墓は昔からのお墓であるため、山や崖下に彫った洞窟型のものも多いです。

 

このような無縁仏は自治体を中心に撤去され、安置されていた遺骨などは地域の合祀塔に合祀埋葬されます。

 

 

継承問題により起きる、墓主の高齢化


このような沖縄のお墓でも、今までのように若い世代に問題なく継承できれば、無縁仏の社会現象も起きなかったのですが、近年では若い世代への継承が難しい家も多くなってきました。

 

【 沖縄のお墓、墓主の高齢化 】

 

★ 特に沖縄ではお墓や仏壇の継承には細やかな「決まり事」があるため、引き継ぐことができる立場の人も限られています。

 

・ そんななかで暮らしの範囲が広くなり、若い継承者のなかには本州など遠くに暮らし、いつしか移住して、そこにお墓を建てて独立するケースも多くなったのです。

 

そうなると、個人墓地にある沖縄の大きなお墓では、毎年の年中行事を通してのお墓の掃除や管理が必要ですから、充分な墓守ができません

 

このような事情から、お墓が若い世代に継承されず現在に至り、墓主が70代・80代と高齢になってきています。

 

【 沖縄のお墓、高齢化で墓守ができない 】

 

★ 高齢で墓守が厳しくなってきたら、思い切って霊園などに改装(引越し)をし、霊園業者に管理を委託するのも良いかもしれません。

 

・ また一時期的であれば個人墓地であっても、お墓の清掃やお墓参りを代行してくれる会社が見られるようになりました。

 

 

コンクリート造りによる、修繕費の負担


さらに沖縄の大きなお墓では、本州のように御影石などの墓石で建てるとなれば、かなりのコストが掛かります。そのため昔建てられた大きな沖縄のお墓の多くが、コンクリート造りです。

 

【 沖縄のお墓、コンクリート造りによる経年劣化 】

 

★ それが今になって、家と同じように築年数が経つに連れ、経年劣化が目立つようになりました。

 

・ コンクリート造りの難点は、一度修復したらそれで完全に直る訳ではない、と言うことです。

 

経年劣化により一度コンクリートにヒビが入ってしまうと、直しても直しても、いたちごっこのようにヒビがまた現れてしまいます。そのため、毎年のようにお墓を修理しなければならなくなり、経費も掛かるようになりました。

 

【 沖縄のお墓、建て直し 】

 

★ こうなると毎年修復をするよりも、建て直しが有効です。お墓を小さくしてでも、墓石を使用したお墓を建てることをおすすめします。

 

 

辺境に残るお墓の管理をどうするか


沖縄の辺境にあるお墓は、掃除はもちろん、高齢になった墓主にとってはお参りさえ大変です。お墓自体も特に崖の下にあるお墓にもなると劣化は激しく、初めて訪れた時には驚く方も多いとも言います。

 

【 沖縄のお墓、辺境のお墓の管理 】

 

★ そのため現在では、このような昔から残ったままの辺境にあるお墓の管理に困っている高齢の墓主も少なくありません。

 

・ ひと昔前までは、このような古いご先祖様が眠る門中墓を、「神うしーみー」と言って、清明祭(シーミー)の時期に訪れる(新しいお墓の前に、古いお墓にお墓参りをする)のですが、それも難しい家も多くなりました。

 

それくらい環境がひどくなってしまったお墓であれば、思い切って墓じまいを行い、供養塔で合祀供養をする方法も良いかもしれません。

 

 

それでも残る、親族との食い違い


このように、全国的にも増えてきましたが、沖縄では特にお墓の継承や管理に関する問題がさまざまに増えてきました。

 

【 沖縄のお墓、一族の食い違い 】

 

★ それでも父方の血族で集まる門中では、その人数が多い家も多くあります。

 

・ 昔ながらのしきたりを重んじる高齢の方々のなかには、さまざまな意見があるため、意見がまとまらないまま今に至ることも多いのです。

 

 

いかがでしたでしょうか、今回は現代の沖縄で多いお墓に関わる問題や、墓主の抱える悩み事についてお伝えしました。

 

特に最後の一族の食い違いは多く、だからこそ、「高齢になって、ある程度自由にできる私が解決しなければ…。」と言う声も多く聞こえます。

 

沖縄のお墓や仏壇は、一般的に父方の血を引く長男が引き継ぐのが習わし、仏壇やお墓を継ぐことは、先祖崇拝の信仰がある沖縄では、その家の御願も中心で行うことになります。

 

それは特に女性にとっては大変なことで、沖縄のお墓参りの年中行事をはじめ、料理からお供え物から拝みから…、たくさんのことを学ばなければなりませんし、行わなければなりません。

 

なかなか離れた土地で継承し、これらを管理することができないことは、簡単に想像が付きます。

 

今回の記事も参考にしながら、根気よく親族とも話し合い、皆がムリのない墓守ができるよう、ご検討ください。

 

 

 

まとめ

沖縄に多い、お墓の問題とは

・個人墓地のお墓で無縁仏が増えている
・お墓の継承が進まず、墓主が高齢化している
・コンクリートの経年劣化で修復が尽きない
・辺境にあるお墓の管理に困っている
・人数が多い門中では食い違いにより決断できない

 



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