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【沖縄の昔話】名護の夫振岩。今に伝わる夫婦の教訓話とは

【沖縄の昔話】名護の夫振岩。今に伝わる夫婦の教訓話とは
沖縄の昔話には、その土地にまつわるものも多いですよね。観光名所やスポットにまつわる沖縄の昔話を聴いてから訪れると、何も知らない時には違い、より興味深く面白くなります。

 

沖縄県の北部は人気の観光エリアですが、名護市のやんばる、国道58号線の海岸沿いを北へドライブしていると、奥武島の先、羽地の源河という地域に「夫振岩(ウトゥフィジー)」と呼ばれる島が浮かんでいます。

 

沖合いの海の中、ぽっかりと浮かぶウトゥフィジーには、とある夫婦の沖縄の昔話があるのです。

 

国道58号線は沖縄ではTシャツにプリントされるなど、沖縄の象徴のひとつです。近辺には名護横断道路などもあり、毎年2月頃の花見の時期にはメッカにもなるエリアです。ぜひ訪れたいですよね。

 

そこで今回は、名護の海にぽかんと浮かぶ島、夫振岩~ウトゥフィジー~にまつわる、沖縄の昔話をお伝えします。


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【沖縄の昔話】名護の夫振岩。
今に伝わる夫婦の教訓話とは

 

お金持ち同士の結婚


その昔、お金持ち同士の家に青年と娘がいました。お互いにお金持ちの家系であった両家は、「貧乏な家に娘を嫁がせる訳にはいかない。」「貧乏な家の嫁はもらえない。」と言い、お互いの子どもを結婚させることにしました。

 

【 沖縄の昔話、夫を嫌がる妻 】

 

★ しかしまだ若く美しかった娘は、もともと青年が好きではありませんでした。「あんな『カンパチャー』と一緒になりたくない!」そう言いながら結婚したため、いつまで経っても妻は夫に心を開きません

 

・ 一方いつまでも自分を嫌う妻に、夫もだんだんと怒りを覚えるようになります。そしていつしか、夫婦喧嘩が絶えない家庭になって行きました。

 

そんな夫婦の姿を見て、「どうしたものか…。」と頭を悩ませたのは、お互いの両親でした。両家は揃って相談をして、ある秘策を思いついたのです。

 

※ ちなみに、沖縄では「カンパチャー」と言えば、坊主頭のハゲをイメージする沖縄の方々が多いのではないでしょうか。本来は「カンパチ」はきず痕やおでき痕などを言い、カンパチャーはカンパチのある人を指しています。

 

きず痕があるような昔ながらのうーまくー(やんちゃ坊主)、と言うような意味合いです。

 

 

両家の「秘策」


ある日、両家の親たちは夫婦を家から連れ出そうと、皆で二人の家を訪ねました。「たまにはみんなで、船遊びでもいかがかねぇ。」二人は両親に連れられるがまま、サバニ(小舟)に乗って沖へ出ます。

 

【 沖縄の昔話、沖に浮かぶウトゥフィジー 】

 

★ お互いの両親4人と夫婦、合計6人がサバニに乗ってしばらくすると、ウトゥフィジーが見えてきました。「さて、あそこで日向ぼっこでもしようか。」両親はウトゥフィジーにサバニを付けます。

 

・ 「ほら、あなた達は先に島へおりなさい。」両親に言われるがままに、夫婦は先にウトゥフィジーにおり立ちました。…ところが、夫婦が島へおりるや否や、夫婦の両親を乗せたサバニは島を離れてしまったのです!

 

どんどん島から離れ、とうとうサバニは見えなくなっていきました。「おーい!」と夫、「こんな小さな島で、どうすれば良いのですか!」と妻…、夫婦は大声で両親を引き留めましたが、結局二人はウトゥフィジーに残されてしまったのです。

 

 

夜になり風が吹きすさぶウトゥフィジー


二人の仲を取り持つ家族もいない夫婦は、しばらくは「話すこともない!」とお互いに背を向けて、ただただ黙り込んで時を過ごします。けれども、夜が更ける頃になると、海は流れも激しく、風も強くなってきました。

 

【 沖縄の昔話、寒く厳しい夜のウトゥフィジー 】

 

★ 特に薄着で出掛けた妻にとって、夜の更けたウトゥフィジーは寒く厳しい場所です。ガタガタと震えながら身を縮こまらせて、必死で耐えるしかありません。

 

・ 夜中になりいよいよ寒さが厳しくなると、とうとう妻はしくしくと泣き出してしまいました。

 

その様子をずっと見ていた夫は、妻を不憫に思います。夫は上着を着ているとは言え、脱げば相当に寒く厳しい環境です。けれどもしくしくと泣き続ける妻を気遣い、自分の上着を妻に着せてあげるのです。

 

 

支えあうように寄り添う夫婦


そんな温かな心を目の当たりにした妻は、今まで見た目ばかりで夫を嫌っていたことを大変悔い、夫にお詫びします。「今まで、あなたに大変辛く当たってしまい、ごめんなさい。どうぞ私を許してください。」

 

夫も素直に謝る妻を可愛く思い、そして自分の日ごろの行いを詫びるのです。「こちらこそ、悪かった。」

 

【 沖縄の昔話、寄り添う夫婦 】

 

★ 朝になって両家の両親がサバニに乗ってウトゥフィジーまで迎えに行ってみると、二人は仲睦まじく寄り添っています。その様子を見て、両家の両親は秘策が功を奏したと、ホッとします。

 

・ この日から夫婦は仲の良い夫婦となり、村一番のおしどり夫婦として幸せに暮らしました。

 

このエピソードから、夫を日ごろから粗末に扱うような妻にならぬよう、「夫振岩~ウトゥフィジー~」と名付けたのでした。

 

 

 

いかがでしたでしょうか、今回は名護市の58号線を北へドライブすると、奥武島の先に見えてくる、羽地の内海にポカンと浮かぶ「夫振岩~ウトゥフィジー~」にまつわる、沖縄の昔話をお伝えしました。

 

沖縄の昔話ですから、その時代の人々の価値観や暮らしも垣間見ることができます。現代ではお見合いをする男女の話として、言い換えられているものも多くなりました。

 

両親の勧めでお見合いをしたものの、娘はカンパチャーの男性を嫌い、結婚を嫌がっていた…、と言う設定です。このように、その時代時代の価値観によって多少の違いが出てくるものの、長く伝えられているのが、沖縄の昔話です。

 

沖縄県北部の海岸線もドライブ自体気持ちの良い道路ですが、このような沖縄の昔話を集めながら散策してみるのも、面白いのではないでしょうか。

 

 

 

まとめ

名護市の夫振岩にまつわる昔話

・親の決め事で結婚した夫婦がいた
・夫婦は仲が悪く、妻は夫を嫌っていた
・そこで両親は夫振岩へ夫婦を連れ出す
・夫婦二人の残して家族は帰ってしまう
・その夜、夫が妻を寒さから守った
・妻は夫の優しさに気づき、非礼を詫びた
・その後、二人は村一番のおしどり夫婦になった

 


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