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家族葬に家族墓を希望。故人の遺志を叶える選択

家族葬に家族墓を希望。故人の遺志を叶える選択
家族葬が近年増えていますよね。確かに身近な家族だけで穏やかに行われ、周囲に気兼ねなく故人を見送ることができる上に、予算的もコンパクトで助かるため、遺族にとっても嬉しい葬儀スタイルのひとつ。

 

けれども実はこの家族葬、終活の広がりとともに増えてきた背景もあり、故人の希望を遺族が叶える形で、家族葬を選択する事例が多いのです。

 

さらに家族葬と同じく個人墓や家族墓、夫婦墓と言った、「自分達のお墓」も、生前契約で故人が購入していたケースが多くなりました。

 

ただ終活をしていない家族としては、家族葬や個人墓、家族墓がどのようなものか、改めて確認してから決めたいですよね。そこで今回は、家族葬や家族墓の選択に込められた想いを、5つの体験談でお伝えします。

 



 

家族葬に家族墓を希望。
故人の遺志を叶える選択

 

生前契約で進めた家族葬


ご夫婦は生前、高齢になり二人で終活をしていました。お二人が気になっていたのは若くして亡くなった長女のお墓…。お二人には他に次女がいる四人家族です。

 

【 生前契約で進めた家族葬と家族墓 】

■ 次女は高齢出産で産まれた子なので、夫婦は次女がまだ若くして喪主になることも想定。

 

・ ご夫婦は葬儀信託を利用して、葬儀の生前契約をし、悲しいことではありますが、その準備が役立ちました。

 

知らされていなかった次女は最初戸惑いましたが、葬儀社の方々がさまざまな手続きを先導してくれた上、家族葬と言うことで、次女ひとりで背負う負荷が少なくなったのです。

 

葬儀信託を利用した生前契約であったことは、ご両親の次女への愛情と心遣いなのではないでしょうか。

 

 

知人や親族へも、理解を求める


さらにご夫婦は生前に親族や知人に、家族葬を希望している旨を話していました。そのことで、親族もご夫婦の気持ちを理解していて、葬儀を助けてくれた点も、次女にとっては両親の愛を感じることになりました。

 

【 家族葬は、周囲の理解が必要 】

■ まだまだ一般葬が好ましい現代では、ごくごく身内のみで執り行われる家族葬は、周囲から理解が得られないこともあります。

 

・ 今回の事例では、そのこともご両親が理解した上で、周囲に生前から周知していたため、何も知らなかった若い次女でも、トラブルなくスムーズに一連の葬儀を進められたのかもしれません。

 

さらに、直接ご夫婦から家族葬を選択した理由(若い次女に負荷を掛けたくなかった。)と心情を聞いていた親族や知人が、次女を葬儀中はもちろん、その後のお仏壇や法要についても、力になってくれたのです。

 

 

永代供養が付いている家族墓


その後、ご夫婦は長女が亡くなった時、家族墓を建てていたため、希望通りに長女のいる家族墓に入ることになりました。

 

【 家族墓の永代供養 】

■ 長女が入っていた家族墓は永代供養が付いています。そこへ後からご夫婦も入りました。

 

・ ただし、この家族墓は永代供養墓でもあり、寺院や施設が継承者に代わり管理や供養をしてくれるもの。一定年数が立てば合祀墓へ移され、永代にわたって供養されます。

 

先祖代々墓ではなく、この永代供養付きの家族墓を選んだこともまた、両親からの次女への愛情。…と言うのも、次女はこれから結婚をし、他家へ嫁ぐ可能性が高いです。

 

その時に両親と姉の入った先祖代々墓をどうするか、次女が悩むことがないよう、はじめから永代供養墓である家族墓を選んでいました。

 

 

永代供養が付いた夫婦墓


ひと昔前までは珍しいことですが、近年では手元葬の選択も少なくありません。この事例では仲の良いご夫婦で奥様が先立たれ、旦那様が遺骨を自宅に置く手元葬を選択していました。

 

お子さまは長女と長男のお二人。二人ともすでに大人になっていて独立し、それぞれに家庭を築いています。

 

【 永代供養が付いた夫婦墓 】

■ 旦那様は生前契約で夫婦墓を購入。旦那様が亡くなってすぐ、ご夫婦で生前契約をした夫婦墓に入っています。

 

・ 葬儀もご夫婦ともに生家から遠方に住んでいたため、葬儀もごくごく身内、子ども達と数人の知人・友人で執り行う、より小さな規模の家族葬を選んでいます。

 

近年では夫婦墓や家族墓を含めた、いわゆる一世代のみで入る「個人墓」は、自動的に永代供養が付いているものが多く、この夫婦墓も永代供養付きのものでした。

 

永代供養は33年となっていて、33回忌が終わると合祀墓に移されます。実は今、長男が「先祖代々墓」を建てて改葬しようかと、検討しているところです。

 

 

海洋散骨を生前契約していた父


終活をしていることは、何となく分かっていたものの、内容は知らなかったご家族の事例です。葬儀はごく普通の一般葬、訃報を知らせたい人々のリストも書かれていて、葬儀費用も葬儀信託を通して事前に支払いを済ませています。

 

そのため、あまり考えていなかった口座の凍結も問題なく、滞りのない葬儀を進めることができました。けれども、驚いたのはその後です。

 

【 海洋散骨を希望した父 】

■ 火葬した遺骨を海洋散骨したいと、ノートに記され、生前契約もしていました。業者の方が来てくださいましたが、先祖代々墓に入ると思っていた家族は戸惑ってしまいました。

 

・ けれども海洋散骨をしてしまうと、父の遺骨はなくなってしまいます。遺族となる家族はもちろん、先祖代々墓にはいるつもりでしたから、親族との折り合いも悩める点でした。

 

それでも、父の海洋散骨への遺志は叶えてあげたいもの。遺骨は分骨し、一部が代々墓に入りました。

 

 

いかがでしたでしょうか、故人亡き後に終活をしていたことを知ったケース、終活は知っていたけれど、「まさかこんな風に考えていたなんて!」と、驚いたケースなどがありましたが、人によってさまざまなストーリーがあります。

 

もしも終活をしている家族がいたり、自分自身が終活をしている立場なら、「生前に死について話し合うことは、縁起が悪い。」などと避けずに、どんな終活をしているのか、何を望んでいるのか、家族にも相談することをおすすめします。

 

最後にお伝えした海洋散骨にケースや、夫婦墓でも永代供養が付いている場合など、時に遺族により改葬を検討されたり、遺族が希望する葬送方法との折り合いを付けることがあります。

 

遺族としては少し迷うところではありますが、故人も残された遺族の心が癒える道が一番だと考えているはずです。

 

まとめ

家族が生前契約をしていた体験談

・子どもが若かったので、葬儀を生前契約
・故人が親族に伝えていたので、理解があった
・娘を一人残すため、永代供養墓を選んだ
・故人が選んだ永代供養墓、長男が改葬を検討
・故人が海洋散骨を希望したため、分骨



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