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沖縄のお盆、最終日☆ウークイでの御願、5つの流れ

沖縄のお盆、最終日☆ウークイでの御願、5つの流れ
沖縄のお盆は、最終日のウークイがメインの地域が多いですよね。親族が集まってお供えのお重料理、ウサンミ(御三味)をいただいて楽しむ風習はもちろん、三日間見られる地域もありますが、エイサーの道ジュネーもこの日が多いのではないでしょうか。

 

そのため、この日に行われる御願の流れも、沖縄のお盆の初日・二日目であるウンケーやナカヌヒーよりも、少しばかり複雑。どこの家も中心となる家長に倣って行えば良いのですが、基本の流れを理解していると、何かと安心ですよね。

 

そこで今回は、沖縄のお盆最終日であるウークイ、御願の流れを5つに分けてお伝えします。沖縄に住んでいて、地域の風習に倣ったお盆を過ごしたい方も、一緒に参考にしてみてはいかがでしょうか。

 



 

沖縄のお盆、最終日☆
ウークイでの御願、5つの流れ

 

沖縄のお盆、最終日のお供え物


旧盆
沖縄のお盆、基本のお供え物は初日のウンケーに準備するもの。果物やさとうきびのお供え物など、独特のものもありますが、今回は最終日のウークイを中心にお伝えします。

 

【 沖縄のお盆、ウークイのお供え物 】

 

★ まず朝からのご膳料理は中日(ナカヌヒー)と同じ。ご飯と汁物(吸い物や味噌汁など)に、酢の物(ウサチ)を基本として、お昼にはそうめんを食べることもあります。

 

・ ナカヌヒーの夕食では煮物を添えますが、ウークイではここに重箱料理のウサンミ(御三味)が出てくるので、その中から数品取り出し、ウチャワキとしてご膳に添える家庭が多いかもしれません。もしくは、重箱の上にひっくり返し、重ねて乗せます。(ウハチ=お初)

 

位牌があるお家では毎日のことですが、沖縄のお盆では朝のウチャトゥ(お茶)も忘れずにお出ししてください。

 

 

ウークイで準備する、ウサンミ


ウサンミ
沖縄のお盆だけではなく、お墓事や行事に欠かすことが出来ないのが、重箱料理のウサンミ(御三味)。お盆ではお祝い用を用意して、チュクンの四段のものを準備してください。お餅は白餅・赤餅で準備する家庭が多いようです。

 

【 沖縄のお盆、ウサンミ 】

 

★ 最近ではこのウサンミも、スーパーや仕出し料理店で注文することが出来て、一般的にも広がってきました。

 

・ けれども「その中で一品でも手料理をお出しする。」と言う家庭も、少なくありません。少し話はそれますが、ウンケーに出すジューシーも手作りの家庭が多く見受けられます。

 

全国的な仏教行事では、肉類は少ないのですが、沖縄では豚の三枚肉の煮物は定番!「何か一品…。」と思うのであれば、前日のそうめん汁やウンケージューシーでも豚の茹で汁は出汁として役立ちますし、豚の三枚肉の煮付けに挑戦してみてはいかがでしょうか。

 

 

ウークイの御願に必要なもの


ウチカビ
沖縄のお盆最終日となるウークイでは、ご先祖様をお見送りする儀式があります。基本的には夜が更けてから行われるのですが、最近では遠くから来ている親族などにも考慮して、夕方に行われることも多くなりました。

 

【 沖縄のお盆、ウークイの準備 】

 

★ 御先祖様へウハチをお出しし、ウサンデーの食事会が落ち着いた頃に始めます。沖縄では基本のものを準備すれば大丈夫。

 

・ ヒラウコー(お線香が6本くっ付いたもの)
・ ウチカビ(打ち紙、ご先祖様へ送る天国のお金)
・ ウチカビを焚く金属ボールと火箸(セットで販売されています)

 

 

ご先祖様をお見送りする御願


お仏壇
御願の最初は、家長がお仏壇にヒラウコー(お線香)を拝すことから始まるのですが、この本数は「タヒラ」。タヒラとは、「タ」=二を表し、「ヒラ」は数える単位ですので、「二枚」。

 

その後、家長が文言を唱えたら、家族が続いて1/2ヒラ(=半分の3本)を拝していきます。

 

【 沖縄のお盆、ウークイの文言 】

 

① 「今年も皆でご先祖様へおもてなしができました」

 

② 「本日はウークイの日、この三日間ありがとうございました。

お供えものをお召し上がりいただき、おみやげはお持ち帰りください。

あの世でもどうぞお見守りいただき、来年もまたお越しください。」

 

家や地域によって多少の違いが出てきますが、大まかな内容はこのような文言です。家長がこの言葉を唱えながら、皆で仏壇へ向かって拝んでください。

 

 

ウチカビを焚く儀式


沖縄のお盆は旧暦で。初めてなら押さえたい基本の流れ
拝み終わったらウチカビを焚く儀式に入ります。この時、ウチカビを焚き始める前に、お供え物の重箱(ウサンミ)から数品取り出してお供えした「ウハチ」を、準備しておいてください。

 

【 沖縄のお盆、ウチカビを焚く 】

 

★ ウチカビは焚いた後、お供えしていたお酒をかけるのが習わしです。その後、その金属ボールの中に、先ほど用意したウハチ(ウサンミのおかず)と、供え花、お茶(ウチャトゥ)、ミンヌクをまとめていれてください。

 

・ 「ミンヌク」とは、チガリムン(餓鬼)を避けるために仏壇前に置いた、サトウキビや野菜の切れ端です。そのため、ボウルに入れずに門前に撒く地域も多くなります。そして、最後に焚いた後のヒラウコーも添えてください。

 

この金属ボールを家の門前に持って行き、門の前でヒラウコーをタヒラ、配してお見送り(ウークイ)。この時も家長が文言を唱え、家族は拝んで終わります。

 

 

 

いかがでしたでしょうか、沖縄のお盆最終日となるウークイ。本州から来ていると、きちんと学んでいないと、なかなか分からない流れではないでしょうか。

 

最近では家庭によっては、この決まり事も大分緩くなっているので、沖縄の方でもきちんと把握していない方々が多いかもしれません。

 

沖縄のお盆、ウークイの儀式は本来は夜遅くに行われ、ギリギリまでご先祖様とお食事を楽しむ風習がありましたが、近年は早くに行うことも多くなりました。一連の儀式が終わると、その日のうちに早く片付けるのも作法のひとつ。

 

ご先祖様が心残りにならないよう、手早く片付けてしまうとか…。このようにご先祖様ととても近く、温かな関係を感じさせる沖縄のお盆、流れや意味合いを理解していると、より味わい深くなるのではないでしょうか。

 

 

まとめ

沖縄のお盆、ウークイの流れ

・ウークイで重箱料理のウサンミが出る
・最近ではウサンミも、仕出し料理店などで注文できる
・ヒラウコー・ウチカビ・金属ボウルを準備
・ヒラウコーを香炉に拝して拝む
・仏前でウチカビを焚き、お酒をかける
・金属ボールにおかずや供え花などを入れる
・門前に金属ボウルを移動し、ヒラウコーを拝してお見送り

 



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