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【沖縄の御願】旧暦2月前半の拝み。2018年3月の行事

【沖縄の御願】旧暦2月前半の拝み。2018年3月の行事
沖縄では年間を通して御願行事が数多くありますよね。旧暦2月にも日ごろのヒヌカン(火の神)やお仏壇への拝みの他にも、厄災払いの「シマクサラシ(シマクサラサー)」など、興味深い沖縄の御願行事があります。

 

一部で指摘されるように、確かに那覇市都市部を中心に、集落単位の沖縄の御願行事などは失われつつありますが、今でも糸満市などの南部や、八重山諸島などでは、昔ながらの沖縄の御願行事を残す地域も数多くあります。

 

また門中や家単位での沖縄の御願は、まだまだ健在だと実感する方も多いのではないでしょうか。今では世代を超えて伝承する機会も少なくなりましたが、ぜひ、沖縄の御願行事を理解しておきたいですよね。

 

そこで今回は、沖縄の旧暦2月の御願行事をお伝えします。沖縄本島だけではなく八重山諸島の儀礼もお伝えしていますので、興味のある方はぜひ参考にしてください。


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【沖縄の御願】旧暦2月前半の拝み。
2018年3月の行事

 

旧暦2月1日(2018年3月17日)


旧暦2月1日(2018年3月17日)には毎月のヒヌカンとお仏壇(トートーメー)への拝みである、「チィタチ・ジュウグニチの拝み」があります。チィタチ・ジュウグニチですから、毎月1日と15日には拝むのが習わしです。

 

【 沖縄の御願、チィタチ・ジュウグニチの拝み 】

 

★ 準備するウサギムン(お供え物)は、ヒヌカンには「白ウブク」と呼ばれる炊いた白飯、小さなお椀に三膳とお酒です。(もともとお塩とウチャトゥ(お茶)、チャーギなどの葉は飾っています。)

 

・ お仏壇には日ごろの供え花やウチャトゥ(お茶)の他、お酒と白ウブク二膳をお供えしてください。

 

それぞれに「本日チィタチとなりました。日々家族を見守っていただきありがとうございます。」と感謝をお伝えします。ヒヌカンへは三神である「ウティン・リュウグ・ジーチ」様へも感謝を捧げてください。

 

 

旧暦2月2日(2018年3月18日)の「トゥーティークー」


翌旧暦2月2日には「トゥーティークー」と呼ばれる「土帝君祭り」の拝みがありますが、これは「土帝君」を祀っている門中のみの行事です。

 

ちなみのこの「トゥーティークー(土帝君)」とは、土地神であったり農耕の神様として親しまれている庶民に近い神様となり、土地や家が栄えたり豊作祈願として知られてきました。

 

また、子授けの神様としても馴染みがあり、「トゥーティークー」でも子授けや子育て祈願の意味合いがあります。

 

【 沖縄の御願、トゥーティークー 】

 

★ トゥーティークーを祀る家では、トゥーティークーの祠へ拝みを捧げます。祠の前にはお膳にお酒と果物の盛り合わせをお供えし、ヒラウコーを拝して(神様なのでタヒラと半分=日本線香では12本と3本)ください。

 

・ その昔は豚のお頭をお供えする風習を持つ地域もありましたが、今ではそのような光景はありません。果物とともに菓子も盛り合わせる家も多いです。

 

 

旧暦2月上旬の「シマクサラシ」


今ではすっかり少なくなりましたが、沖縄の中部から南部、宮古島などの島々を中心に、悪疫払いの沖縄の御願行事となる「シマクサラシ」が、集落単位で執り行われてきました。

 

今では糸満市などの南部で、子年と午年の旧暦2月11日(6年に1度の年回りです。)で行われています。

 

【 沖縄の御願、シマクサラシ 】

 

★ 集落の集会所などに集まり、牛や豚の肉を皆でさばいて、集落内の各門中の代表が持ち寄った「ビンシー」と共に、拝所を巡ります。

 

・ 同時に集落に続く道の東西南北に魔除けとなる「ひだりない」で編んだ「左縄(ヒジャイナー)」を張って厄を払う儀式です。左縄には厄払いとなる牛や豚の骨をくくります

 

集落内の家ではこの牛や豚の血を小枝に付けて、屋敷の四隅に差して家内にY厄災が侵入するのを防ぎ、最後に皆で肉で汁料理を作りいただいて終わりです。

 

 

旧暦2月の吉日、宮古島の「虫精進」


宮古地方では旧暦2月に、害虫を送り出す「虫精進」の儀礼が行われます。2018年は3月17日から3月末頃が目安で、現在では「虫払い(ムスヌン)」の言い方の方が、馴染みがあるかもしれません。

 

【 沖縄の御願、ムスヌン 】

 

★ 宮古島にある「ムスヌン浜(ムスヌンパマ)」で島を挙げて行われる沖縄の御願行事で、前日に酉・卯・亥生まれの男性が害虫を集めます。

 

・ 当日はこれらの害虫をシャコガイなどの貝に閉じ、小舟に乗せて海に流すのが、沖縄の御願行事「ムスヌン」の儀礼です。

 

田畑の害虫を島の遠くへ流すため、虫精進とともに五穀豊穣の祈願祭にもなります。海に流し終えたら人々は相撲を行い、カチャーシーを踊ったり、歌を歌ったりして賑やかに集うのが特徴です。

 

 

旧暦2月吉日、八重山諸島の「二月タカビ」


また、石垣島などの八重山諸島では旧暦2月頃(2018年では3月中旬頃)の沖縄の御願行事として、「二月タカビ」があります。

 

二月タカビは集落こぞっての沖縄の御願行事ではなく、それぞれの御嶽での拝み行事です。

 

【 沖縄の御願、二月タカビ 】

 

★ 田植えを終了したら門中の神人(カミンチュ)を通して、田植えの終了を報告します。二月タカビの拝みによって無事に稲が育つ事を祈願するとともに、家族の健やかな暮らしを願うのです。

 

・ それぞれの御嶽では塩の他に芋酒、魚のくんせいをお供えします。ここでも神様への拝みなので、ヒラウコーはタヒラと半分(日本線香12本と3本)を拝してください。

 

 

 

いかがでしたでしょうか、今回は旧暦2月前半の沖縄の御願行事をお伝えしました。旧暦2月の前半は2018年の新暦で言うと、3月17日(旧暦2月1日)から3月いっぱいを指しています。(旧暦2月15日まで

 

正確にお伝えすれば新暦2018年3月31日に当たる、旧暦2月15日は、後半の「チィタチ・ジュウグニチの拝み」の日です。この日はチィタチの拝みと同じく、白ウブクをヒヌカンには三膳、お仏壇には二膳お供えして、拝みを捧げてください。

 

また、迷う方も多いかもしれませんが、神様には拝するヒラウコーは「タヒラと半分」ですが、お仏壇へはタヒラ(日本線香12本)となります。

 

本文中でお伝えしたシマクサラシは地域の行事色が強いですが、宮古島のムスヌンは観光客も(こっそりと?)参加する様子も見受けられます。高尚な行事ではありますが、賑やかに楽しむ様子がうかがえますので、時期が合えば覗いてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

まとめ

沖縄の旧暦2月、前半の御願行事

・1日は「チィタチの拝み」
・土帝君を祀る門柱では2日は「土帝君祭り」
・旧暦2月上旬には厄災払いの「シマクサラシ」
・害虫を島の外へ送る「虫払い(ムスヌン)」
・田植えが終わったら「二月タカビ」で豊作祈願

 


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