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首里十二支カ所巡りは年末までに☆巡る四寺と参り方

首里十二支カ所巡りは年末までに☆巡る四寺と参り方
首里十二か所巡りは、十二支それぞれの干支の守り本尊となる、菩薩様や観音様、如来様、明王様が祀られている寺院を巡り、拝む行事ですよね。

 

自分の干支の守り本尊のみ、参拝することが多いですが、法事の年廻りやトゥシビーの年には、十二支全ての守り本尊で御願をする家庭も少なくありません。

 

特に高齢の祖父母がいる家庭では、おばぁ、おじぃを中心に、テラマーイ(寺参り)をする家庭もありますよね。そこで今日は、年末や法事などで行う、首里十二か所巡りをお伝えします。

 



 

首里十二支カ所巡りは年末までに☆
巡る四寺と参り方

 

首里十二か所巡りのタイミング


首里十二か所巡りは、実際には首里周辺の四寺なので、全て廻っても一日で巡ることができるので、思いのほか楽です。

 

そのために毎年行う家庭も割と多く見掛けますが、日ごろ全てを巡らない家庭でも四寺全てを廻って御願を行う年があります。

 

【 首里十二か所巡りのタイミング 】

 

① 年忌、法事 … 家族が首里十二か所巡りを行うことで、故人の魂の罪が軽減され、天国へ行けると言われてきました。供養のために行います。

 

② トゥシビー(年祝い) … 沖縄で13歳から12年毎に訪れるトゥシビー(年祝い)は、本来厄年です。そのため首里十二か所巡りで「厄除け」を行います。

 

③ 県外に家族がいる場合 … 目の届かない家族の暮らしの安全を祈願するためです。この場合、首里十二か所巡りの後に、三重グスクの「お通し処」で御願をします。

 

トゥシビーで首里十二か所巡りを行う理由は、これから12年、毎年の年神様にご加護をいただくためです。

 

また毎年首里十二か所巡りを行う家庭では、「1日12時間の午前午後、12カ月を、12方角から守っていただくため」と言われてきました。

 

 

首里十二か所巡りでの、参り方


沖縄の御願文化では多いのですが、寺院に参りながら、沖縄の昔ながらの御願を行います。

 

沖縄の御願に理解を示している寺院が多いので、憂慮とは裏腹に御願がしやすいように整えられ、堂々とビンシーやお供え物を持参して、家族で御願を行う光景を見掛けるのも特徴です。

 

【 首里十二か所巡り、拝み方 】

 

① ですからお供え物も沖縄式で、丸盆にビンシーを乗せ、風呂敷に包んで持参します。

 

② ビンシーには手前に花米・クバンチン・塩、奥には徳利一対の間に盃のお酒をいれます。

 

③ 丸盆にはビンシーの手前に、果物、ウチャヌク3セットを供えてください。

 

④ シルカビ(白紙)の上にヒジュルウコー(火を付けていない沖縄線香)をタヒラ半(2枚と半分=日本線香12本と3本分)を置いて拝みます。

 

拝む際にはグイス(祝詞)を唱えますが、一般の家庭であれば、現代言葉で問題はありません

 

 

首里十二支カ所巡り、拝みの言葉


グイスと言っても、沖縄の神様へ使う敬語、言葉遣いのようなもの(くちむんならーし)ですから、内容を理解して丁寧にお伝えしてください。

 

【 首里十二か所巡り、拝みの言葉 】

 

「ウートゥートゥー、首里観音堂(他お寺の名前)の神々しん

 

本日の良き日に、(住所)(干支・家族分)(の結び)が、(お供え物の内容)をお供えして、祈願しに参りました。

 

四方八方から一年の十二か月、家族に御加護がありますよう、四方八方の人々との調和を持って、幸せに安全に過ごすことができますよう…、

 

どうぞ、ミーマンティ ウタビミスーリー ウートゥートゥ

 

お供え物はそのままお伝えすることもあれば、「黄金のような塩」などの枕詞を使うこともありますが、一般家庭であれば、現代語で内容を同じくすれば、問題はありません。

 

 

首里十二カ所巡りの四寺


首里十二か所巡りの寺院は、現在はモノレール首里駅・儀保駅中心に四寺あります。その昔はそれぞれの干支に合わせて十二か所あったとか…。

 

さらに1990年代までは五寺だったのですが、その内の一寺「万松院(ばんしょういん)」が首里十二か所巡りの霊場から撤退しました。現在は下記の四寺です。

 

【 首里十二か所巡りの四寺 】

 

① 慈眼院(じげんいん)、通称「首里観音堂」 … 那覇市首里山川町3-1(098-884-0565)

 

・千手観音(せんじゅかんのん) … 子(ね)
・虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ) … 丑・寅(うし・とら)
・勢至菩薩(せいしぼさつ) … 午(うま)
・普賢菩薩(ふげんぼさつ) … 巳(み)

 

② 安国寺(あんこくじ) … 那覇市首里寒川町1-2(198-884-2735)

 

・不動明王(ふどうみょうおう) … 酉(とり)

 

③ 西来院(さいらいいん)、通称「達磨寺(だるまでら)」…那覇市首里赤田町1-5-1(098-884-1077)

 

・文殊菩薩(もんじゅぼさつ) … 卯(う=うさぎ)
・阿弥陀如来(あみだにょらい) … 戌・亥(いぬ・い)

 

④ 盛光寺(せいこうじ)… 那覇市首里儀保町3-19(098-884-3869)

 

・大日如来(だいにちにょらい) … 未・申(ひつじ・さる)

 

四寺を巡る地図はコチラです。御願を行う参拝をする場合には、事前に連絡をする寺院もあるので、御願前に電話連絡で確認すると、より安心です。

 

 

 

いかがでしたでしょうか、今日は沖縄の10月頃から年末に掛けて多く見られる、首里十二か所巡りについてお伝えしました。

 

今回お伝えした四寺は、どれも首里十二か所巡りに限らず、日ごろから地元の人々に親しまれている寺院ばかりです。年始には多くの地元の方々が初詣に訪れます。

 

特に首里観音堂は観光客にも有名な寺院で、大きなガジュマルの樹や鐘でも有名、観音巡りの順路でもあります。達磨寺に関しては、学問を司る文殊菩薩が祀られているために、受験生が多く訪れるお寺でもあります。

 

ぜひ、首里を楽しみながら、四寺を巡ってみてはいかがっでしょうか。

 

 

まとめ

首里十二か所巡りの方法と寺院

・年忌やトゥシビーなどで行われる
・寺院だが沖縄の御願方式で拝む
・拝みでは家族の住所と干支を伝える
・拝む言葉は現代語でも問題はない
・首里十二か所巡りの霊場は四寺
・どの寺院も、首里周辺にある



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