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沖縄では一日葬は本来の風習②。葬儀社に依頼した体験談

沖縄では一日葬は本来の風習②。葬儀社に依頼した体験談
沖縄では「一日葬」と言われても、馴染みの深い昔ながらの葬儀、と捉える方も多いですよね。実は近年では、全国的に小規模な葬儀スタイル「家族葬」のひとつの種類としての「一日葬」へのニーズが高まっています。

 

沖縄でも一日葬は、故人や喪主の高齢化を背景にして、那覇市などの都心部を中心に増えてきました。ただ一方で、昔ながらの沖縄の一日葬を執り行いたい家族ももちろん多いです。

 

そんななか、最近では全国チェーン展開型の葬儀社と、沖縄らしい一日葬を検討している喪主との意識の違いから、戸惑う方も少なくありません。

 

故人が亡くなってから葬儀まで、短い時間でも意思疎通をしっかりとして、納得できる葬儀を執り行いたいですよね。そこで今回は、今沖縄ならではの一日葬を、葬儀社に依頼して執り行った家族の体験談をお伝えします。

 



 

沖縄では一日葬は本来の風習②。
葬儀社に依頼した体験談

 

昔ながらの沖縄の一日葬、通夜当日


Aさんの祖父は97歳で亡くなりました。本来喪主となるはずの父親は1年以上の入院生活を送っているため、孫であるAさんが喪主を務めました。

 

Aさんの地域では、全国的に展開している葬儀社も数多く見られ、葬儀プランも明瞭で進行も任せられそうで安心感がありましたが、父親の助言で地元の葬儀社にお願いしました。

 

【 昔ながらの沖縄の一日葬① 】

 

★ 沖縄の一日葬(葬儀)に理解が深い地元の葬儀社だったので、昔ながらの沖縄の風習に添った葬儀を、ムリなく進めることができて満足しています。

 

・ 祖父はご臨終の後、自宅に搬送されて家族のみで一晩を過ごしました。枕飾りも沖縄式で準備が進められ、新聞の荼毘広告も早くに手配されています。

 

ご自宅に搬送され、シラベーシ(豚の三枚肉を茹でたお供え物)など、沖縄ならではの枕飾りと会場設定を終えた後、そのまま自宅で地元の葬儀社と打ち合わせを行いました。

 

さらに葬儀社スタッフに、ヌジファー(魂を移動する儀式)や屋敷の神様への報告などの儀式も教えてもらい、昔ながらの風習を重んじる祖父に寄り添った葬儀を行うことができたとホッとしています。

 

【 昔ながらの沖縄の一日葬② 】

 

★ 個人墓地にお墓を持つAさん家では、菩提寺はありません。そのため葬儀社の計らいでお坊さんに読経供養を依頼することができました。

 

・ けれどもお通夜にお坊さんは呼ばずに、告別式と納骨式のみ依頼することに決めました。

 

 

昔ながらの沖縄の一日葬、告別式


翌日、Aさんは朝から家族のみで火葬場へ移動し、火葬を行い骨壺に納めてから告別式会場へ移動です。全国的には告別式→火葬が一般的ですが、沖縄では前火葬の風習を残す地域もあります。

 

Aさんの家も前火葬が昔ながらの風習でしたので、葬儀社へ依頼して先に家族のみで火葬を済ませました。

 

【 昔ながらの沖縄の一日葬③ 】

 

★ 告別式は大きな会場で執り行われました。とても多くの弔問客が訪れたため、列になってお焼香を済ませ、そのまま帰る方の多い葬儀でした。

 

・ そのため、告別式後の振舞い料理である「精進落とし」はありません。また、香典返しは即日渡しとして、単価500円ほどのハンドタオルを200個用意をしてもらいました。

 

沖縄の方々の多くは、お香典を1000円から3000円で包みます。全国的な相場よりもぐっと少ない金額ですので、香典返しは500円前後で充分です。

 

ただ、最近では那覇市など都心部近郊では香典の相場も変わりつつあります。本州出身や都心部の若い世代の方々は、5000円前後のお香典もあるのが、沖縄の一日葬で悩ましいところではないでしょうか。

 

基本的には5000円までは後日改めて香典返しを送る必要はありません。ただ3万円など、あまりに大きい金額を包んでもらったら、忌明けの四十九日後を目安に改めて送るようにしてください。

 

その際の香典返しの金額は、いただいたお香典金額の1/3を目安に準備をするのがマナーです。

 

 

葬儀後すぐに行う納骨式


Aさんの家は代々門中墓に入っていたので、祖父も沖縄の風習のまま、告別式のすぐ後に納骨式まで執り行うよう、葬儀社にお願いしました。

 

昔ながらの沖縄の風習であると同時に、当日に納骨式まで済ませてしまうことで、Aさんとその家族の負担も少なくなる点も判断の理由です。「父親の介護と、葬儀後も続く祖父の法要で、妻が倒れてしまわないように。」とのAさんの考えでした。

 

【 昔ながらの沖縄の一日葬④ 】

 

★ さらに沖縄の風習に詳しい葬儀社では、その後の法要の準備まで頼ることができました。

 

・ 沖縄では四十九日までの週忌法要となる「ナンカスーコー」は、とても大切な位置づけです。奇数週となるウフナンカでは、お焼香に訪れる弔問客も迎え入れる習わしがあります。

 

地元の葬儀社なので当然その風習にも理解が深く、なかなか手作りで準備をするのは大変な、法要のお供え料理(ウサンミ)なども手配してくれたため、助かりました。

 

親族も沖縄の風習には厳しい方々が多いため、地元密着型の葬儀社を選んだことで「沖縄の法要(スーコー)に詳しくて良かった。」と感想を書いています。

 

 

 

いかがでしたでしょうか、今回は沖縄では一般的な一日葬を執り行ったAさんの体験談をお伝えしました。お通夜は家族のみ、告別式から納骨まで一日で済ませるのが、沖縄の一日葬です。

 

けれども近年注目を集めている、全国的に言われる「一日葬」は、その流れも目的や意味合いも少し違います。全国的な一日葬は家族葬のひとつの種類で、沖縄の一日葬とは違い、家族のみなど、ごくごく小規模で執り行われるのが一般的です。

 

ここを取り違えてしまうと、打ち合わせですれ違いが生じるなど、ただでも心労が気になる喪主にとって、余計な負担を背負うことになります。

 

「できるだけ沖縄の風習に沿った葬儀」であること、そして弔問客の人数や納骨の有無などの、大まかな希望を伝えて相見積もりを取り、葬儀社選びをしてみると、よりスムーズです。

 

 

 

まとめ

昔ながらの沖縄葬儀の体験談

・通夜は家族のみで過ごした
・地元の葬儀社が沖縄の慣習で準備
・火葬後、告別式を行った
・告別式は多くの弔問客が訪れた
・香典返しは500円程度の即日渡し
・告別式後、すぐに納骨式まで行った
・後々のスーコーまで手伝ってくれて助かった

 



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