生前整理も簡単。スムーズに進める5つの方法
生前整理は終活のなかでも最も進めたい事柄のひとつ。分かってはいながら、お墓を購入したり、葬儀の生前契約をするのとは違い、地味でおっくうなイメージは否めませんよね。
働き盛りでまだまだ元気だった時代に、屋根裏にしまっていた大きい荷物…。「あれ、どうしよう。」と思うものもあるかもしれません。できれば自分が元気なうちに、一度思い切って整理して、自分の手で残す・残さないが決められたら、スッキリするはず。
でも、長い年数で積み上げてきた、たくさんの荷物だけに、どこからどう手を付けて良いのか…、最初の一歩も踏み出せない状況も多いですよね。
そこで今回は、生前整理・遺品整理のプロから学ぶ、生前整理のスムーズな進め方や方法、こなすべきポイントをお伝えします。
生前整理も簡単。
スムーズに進める5つの方法
生前整理、まずは「捨てる」
生前整理の基本であり、大変なことが片付けですが、長く住んでいる家には、驚くほどの物があるはず。一部屋だったり、マンションであれば、まだ見通しも付きますが、一戸建てになると気が遠くなることも…。
【 生前整理のコツ、捨てる 】
★ 「気が遠くなる…。」そんな時には、まず片付けではなく、捨てることに集中してください。ともかく不要品を一ヶ所に集めて行くのです。
・ ここで、まだまだある残りの人生を身軽にするためにも、「あの世には何も持っていけない!」これを合言葉に、思い切って、どんどん捨てていくことがポイント。
物が少なくなってくれば、必然的に片付けもしやすくなります。先行きが見えればモチベーションもあがりますし、それこそ、だんだん身軽に、楽しく片付けが進むようになった体験談が多いのです。
捨てる時の基準を決める
とは言え、普段捨てる習慣がない方になると、ひとつひとつ、捨てる決断に時間が掛かり、「なかなか先に進まない…。」なんてことも多いですよね。その場合には、一定の基準を決めてから、捨てる・残す、の判断をすると、捨てる作業がスムーズになるはず。
【 捨てる基準の目安 】
・「いつか着るかも…。」と取ってある服は、一年着ていなければ処分。
・思い出の品は写真に収める。
・遺品整理で家族が困るものは捨てる。
…などなどがあります。
一戸建てなどでガレージがあれば、捨てると決めたものは家から出して、目に入らないようにする人も…。一度「捨てる!」と決めたものの、何日か経ったらついつい気になって、捨てることを辞めてしまい、延々と繰り返すことを避けるためです。
生前整理の特徴は、財産目録
通常の整理と生前整理の大きな違いは財産目録ではないでしょうか。終活をしていると、どの家庭でもあると便利だと気付く遺言書。この遺言書の作成時にも、生前整理の時に、財産目録を作っておくと便利です。
【 財産目録を付ける 】
★ 貴重品関連は一ヶ所にまとめ、もしもの時に備えて財産目録を添えておくと安心。財産目録は、後々誰でも分かるように、不動産であれば住所まで書いて場所を特定するなど、明瞭に書くことがポイント!
もしも家族と同居していて、信頼できる人がいるならば、財産を整理した後は「家族信託」と言う形式を取るのも一案です。
家族信託とは、自分の預貯金口座や財産を家族に預けて、その家計を任せること。家族に託して、お金の心配なく余生を過ごすことを選ぶ選択です。
不用品買取業者に頼むと便利
近年はゴミにお金が掛かるため、大掃除や引っ越しに対応してくれる、不用品買取業者が多くあります。ポストなどを注意して見ていると、チラシなどが入っていることも多々あるので、チェックすると良いかもしれません。
【 不用品買取業者に頼む 】
★ ちょっとしたテレビボードやカラーボックスといった、粗大ゴミの他、パソコンや電化製品などの、リサイクルへ持っていかなければならないものまで、一緒に回収してくれるのが、便利!
・ 料金はパソコンや電化製品が入る場合、それぞれの数や形態によって値段が変わるため、電話で大まかに捨てるものを伝えると、見積もりを出してくれます。
業者によっては、トラック一台を準備して、何でもどんどん入れて良いパッケージを用意していることも…。探してみると、いくつかの業者を見つけることも多いので、先に連絡をして合見積もりを取ってみる方も多いです。
生前整理の専門業者に頼む時
このような不用品回収業者の他に、家まで入ってきて、一緒に片付けをしてくれる、生前整理や遺品整理の専門業者もあります。片付けの後は簡単な掃除をしてくれたり、思い出のアルバム作りや遺言書まで手伝ってくれる業者もあるほど…。
【 生前整理の専門業者に頼むなら 】
★ ただし生前整理・遺品整理の専門業者に頼むなら、よりプライベートな部分まで一緒に片付けるため、それなりに信頼できる業者を選ばなければなりません。
・ 少し前まで「遺品整理を頼んだら、貴重品を取られてしまった!」などの体験談もありました。
最近では信頼を得るために、作業の様子を実況映像(webカメラなど)で流したり、HPなどがしっかりしていて、料金表が掲載されている、物品破損などのトラブルへの対応が書かれている会社などを判断材料に選ぶと安心です。
いかがでしたでしょうか、終活の最初の一歩に始めたい生前整理。けれどもこの生前整理で手間取る方々は思いのほか多いのも事実。高齢になると足腰も弱り、昔からたまってきた多くの物を移動するだけでも大変!
まずはムリをせず、小さなスペース、不用品の少ないスペースから、ベイビーステップで少しずつ片付け箇所をクリアしていくと、心労も少なく生前整理が進められるかもしれません。
家中が片付けば気分もすっきりし、その家で過ごすことも快適になるもの。同居している家族がいるなら、ぜひ家族も巻き込んで、生前整理を進めてしまえば、大変な部分を助けてもらえるかもしれません。
もう独立している子どもでも、家に残している物があれば呼び出して、一緒に掃除してしまうのも一案!ひとりで全てを背負わず、周囲の協力を得ながら、最初の一歩、生前整理を楽しく完了しちゃいましょう!
まとめ
生前整理のスムーズな進め方
・片付けるのではなく、捨てる
・捨てるための基準を設ける
・財産目録を付ける
・貴重品は一ヶ所にまとめる
・家族に財産を預ける、家族信託もある
・不用品買取業者にまとめて捨ててもらう
・専門会社に頼むなら、信頼できる業者を選ぶ