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清明祭(シーミー)の拝み方。それぞれで唱える「グイス」

清明祭(シーミー)の拝み方。それぞれで唱える「グイス」
清明祭(シーミー)の拝み方は、子どもの頃から何となく目にしているものの、自分で行うとなると曖昧なことが多いですよね。流れは見よう見まねで進められても、特に拝みで唱える言葉(グイス)は不安になりがちです。

 

神職をしている訳ではないので、清明祭の拝み方では正式なグイスを唱える必要はありません。今は現代の言葉を交えて、それぞれの家で内容は同じながら違う言い回しが多いのではないでしょうか。

 

それでも、初めて自分が中心に行うとなれば、内容も含めた清明祭の拝み方をおさらいしたい方も多いですよね。今では門中から独立して家族単位でお墓を建て、家族のみで行う清明祭も増えました。

 

そこで今回は、清明祭の拝み方のなかでも、それぞれのシーンで唱えるグイスについて、細かくお伝えしていきます。


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清明祭(シーミー)の拝み方。
それぞれで唱える「グイス」

 

清明祭の拝み方、ヒヌカン(火の神)


沖縄では御願行事がある日には、最初にヒヌカン(火の神)へ拝みを捧げ、報告する風習があります。

 

清明祭も変わらず、お墓参りへ出掛ける朝にはヒラウコータヒラと半分(日本線香12本と3本)を拝して、今日が清明祭であること、お墓参りに行くことを報告してください。

 

【 清明祭の拝み方、ヒヌカンへのグイス 】

 

★ ウートゥートゥー ヒヌカンガナシー、(あな尊き火の神様)

 

クリカラ シーミーヌ アンネーシーガ、(これから清明祭の案内をしに)

 

ウハカマディ イチャビィグトゥー、(お墓まで行きますので)

 

ムナンジュラサー アンネーシミティー クミィスーリ(無難に案内をさせてください)

 

…以上がお墓参りに出掛ける前の、ヒヌカンへの拝みのグイスです。続いて、お仏壇へもお墓参りに行くことを報告します。

 

【 清明祭の拝み方、お仏壇 】

 

★ ウートゥートゥー ウヤフジガナシー、(あな尊き御先祖様)

 

クリカラ 〇〇ヌシーミーヌ アンネーシーガ、(これから〇〇家の清明祭の案内をしに)

 

ウハカマディ イチャビィグトゥー、(お墓まで行きますので)

 

ムナンジュラサー アンネーシミティー クミィスーリー(無難に案内をさせてください)

 

「無難に案内をさせてください」とは、何とも不思議な言い回しですが、「何事もなく無事に案内(お墓参り)をさせてください。」と言う意味合いです。

 

 

清明祭の拝み方、お墓の掃除


お墓に着いたらお墓の掃除を始めます。門中墓の昔ながらの清明祭の拝み方では、朝に女性陣はウサンミ(お供え物)を用意し、男性陣は先にお墓に行って掃除を行う習慣もありました。

 

ただ最近では家族墓も多くなり、家族単位の清明祭もあるので、この場合には皆で掃除をしてはいかがでしょうか。掃除前にはお墓を守る土地神様、お墓の左側に鎮座する「ヒジャイヌカミ」様へ報告します。

 

【 清明祭の拝み方、掃除前のグイス 】

 

★ ウートゥートゥー ヒジャイヌガナシー、(あな尊き左の神様)

 

クリカラ ウハカヌスージー サビィグトゥ、(これからお墓の掃除をさせてもらいますので)

 

ムナンジュラサー ウハカヌスージーシミティー クミィスーリー(無難にお墓の掃除をさせてください)

 

ヒラウコーはタヒラ(日本線香12本)を拝した後にこのグイスを唱え、掃除を始めてください。

 

 

清明祭の拝み方、ヒジャイヌカミ(左の神)


お墓の掃除を終えたら、再びヒジャイヌカミへ拝みを捧げます。コチラは本来の拝みで、日ごろからお守りいただていることへの感謝を伝え、シルカビの上にタヒラ(日本線香12本)も供えてください。

 

ウサンミ(お供え物)やシルカビ、ヒラウコーもお供えしてから拝みを捧げます。

 

【 清明祭の拝み方、ヒジャイヌカミへのグイス 】

 

★ 「ウートゥートゥー ヒジャイヌガナシー、(あな尊き左の神様)

 

マタ クマヌジーチヌガナシー、(また、ここの土地神様)

 

チャークマ ウマムイジュラサー ウタビリスーチー ウシリガフーディービル (いつもここを守ってくださいまして、感謝しています)

 

チューヤ シーミー ウサギーガチョウイビィン(今日は清明祭をしようと来ています)

 

拝みを終えたらシルカビを燃やしてお酒を掛けて火を消し、ウサンミから何品かお皿に取り分けて(ウハチ)お供えをし直し、ウサンミは一度引き上げてください。

 

 

清明祭の拝み方、墓前


いよいよ墓前の拝みになります。ここで改めてお供え物を出しますが、ウサンミには抜けた部分を補充し(ウチジーへーシー)、四段(チュクン)を並べます。

 

お供え物の詳しい説明は別記事「御三味(ウサンミ)は沖縄の行事料理☆お供えの作法とは」などを参考にしてください。

 

【 清明祭の拝み方、墓前のグイス 】

 

★ 「ウートゥートゥー ウヤフジガナシー、(あな尊き御先祖様)

 

チューヤ クワンマガ ムルスルティー シーミーウサギーガー ウサギーガチョウイビィン(今日は、子や孫みんな一緒に清明祭をしようと来ています)

 

ムル ウミヌエームン・アギヌエームン、マグクル ウサギティーイビーグトゥー ウキトゥイジュラサ ウタビリスーチー、ジョウブツシ ウタビリスーリー

 

(みんな 海の恵み・土地の恵み、心を供えておりますので、受け取ってくださり、成仏してください)

 

マタムル カラタケンコー ニンマサイ サカイハンジョウシミティ クミスーリー

 

(またみんな、体も健康に 年々繁盛していきますように)

 

…以上のグイスを唱えたら、ウサンミの上に置いていたウチカビを焚いて、ウサンミからおかずを取り出してお供えをし(ウハチ)、お供えのお下がりを墓前でいただくウサンデーに移ります。

 

 

 

いかがでしたでしょうか、今回は清明祭の拝み方でもそれぞれの場面で唱える、祈りの言葉「グイス」を詳しくお伝えしました。地域によって沖縄の言葉も少しずつ違いますので、言い回しなどが異なることも多いです。

 

全て覚えることは難しいかもしれませんが、お伝えする内容が合っていれば、問題はありません。ユタさんなどの神職であればグイスとして唱えますが、現代では自分たちの言葉で伝えることが多いです。

 

また、今回はグイスを中心にお伝えしていますので、清明祭の拝み方については詳細を伝えられなかったかもしれません。

 

その流れや手順について詳しく書いている記事(「清明祭の沖縄、2018年は何日から?拝み方をおさらい」)もありますので、こちらもぜひ参考にしてはいかがでしょうか。

 

 

まとめ

清明祭でグイスを唱えるシーンとは

・ヒヌカンへ清明祭に行く報告をする
・お仏壇へも報告してお参りに行く
・掃除前にヒジャイヌカミへ報告する
・掃除後に改めてヒジャイヌカミへ拝む
・最後に墓前で御先祖様へ拝みを捧げる

 


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