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おひとりさまの老後、おひとりさまを老々介護?その教訓

おひとりさまの老後、おひとりさまを老々介護?その教訓
おひとりさまの老後は何かと不安も多いですよね。そのために終活や地域の交流会で知り合った、同じおひとりさまの老後生活を送っている仲間は、心強い存在になることもあります。

 

高齢者の一人暮らしでは体力もなくなり、ちょっとした怪我や老人うつ病がきっかけで、引きこもり生活になってしまいがちです。これが孤独死の原因にもなるので、周囲との定期的な交流は欠かせません。

 

このようにおひとりさまの老後を過ごすなら、友人知人は大切ですが、不安の多い暮らしだからこそ、関係性が深くなるとついつい頼りたくなってしまう…、心が弱くなってしまう方も多いのではないでしょうか。

 

できればお互いにムリのない支えあいをしながら、良い関係性を築きたいですよね。そこで今回は、おひとりさまの老後生活のなかで、同じおひとりさまを老々介護した体験談とともに、そこで教訓となった事柄をお伝えします。



 

おひとりさまの老後、おひとりさまを老々介護?
その教訓

 

突然の認知症、押されるままに「後見人」に


共に終活をしていたいわゆる「終活仲間」だったAさんとBさん、Aさんは独身で両親は健在ながらすでに90歳を超え、遠方に暮らしていました。

 

一方Bさんは子供がいるものの離婚で親権はなく、長く会っていません。Bさんのご両親はすでに他界し、実家をそのまま相続して暮らしていました。…そんな時、Bさんが病院で診断されたのが「認知症」でした。

 

【 おひとりさまの老後、おひとりさまの後見人に 】

 

★ 実はAさんとBさんは共同でお墓を購入した「墓友」の仲、お互いにおひとりさまながら、支えあう仲でした。

 

・ 一方、血の繋がっているはずの実の子供は長く会っていないため、Bさんは自分の財産の管理をAさんに託したいと考え、財産管理ができる権限を持つ、「成年後見人」をお願いしたのです。

 

終活仲間ではあったものの、AさんとBさんは10歳以上年齢が違い、まだ若いAさんは成年後見人制度についてあまり詳しくはありません。けれども、「どうしても!」と言うBさんに押されて、成年後見人となりました。

 

 

現代の後見人制度の問題


話は前後しますが後々AさんはBさん亡き後、Bさんの息子から財産の搾取を疑われるなど、「嫌な思いをした…。」と回想しています。

 

後々調べてみると成年後見人制度は親族や友人知人ではなくても、弁護士やおひとりさまの老後生活をサポートするNPO法人などで請け負ってくれるところもありました。

 

せっかくお世話をしたのに、後々親族と思わぬトラブルになるのなら、「はじめから専門的な第三者を紹介すれば良かった…。」とも考えています。

 

【 おひとりさまの老後、成年後見人制度の問題 】

 

★ ただ、Bさんは最後までAさんが成年後見人になってくれた事を喜んでいました。…と言うのも、実は成年後見人による財産の使い込みは、専門家や肉親などの立場を問わず頻発していて、それをBさんも知っていたようです。

 

・ Bさんとしては絶対の信頼のおけるAさんに成年後見人になってもらいたかった…、Aさんとしては後々のトラブルに巻き込まれないよう、専門的な第三者にすれば良かった…、と言う構図でした。

 

どちらが良いかは難しいところですが、きちんとした会社や組織であることを調べ、請け負ってくれる会社や団体には、事務処理などに必要な経費と登録料を支払って(ただし法外なお金を請求する場合もあるので、「相応の」金額です。)財産管理を依頼する方が多いです。

 

 

成年後見人と介護は違う


Aさんが後見人になった後、おひとりさまで老後を過ごすことが不安になってきたBさんは、頻繁に電話をするようになります。「一緒に暮らしたい。」とも話すようになりました。

 

【 おひとりさまの老後、成年後見人と介護は違う 】

 

★ そのまま一緒に病院を探したり、ケアマネージャーに相談をしていく内に、だんだんとAさんはBさんの世話や介護の時間が増えてきます。

 

・ 「成年後見人」とは、認知症などで自分で判断が付かなくなった人の財産などを代わりに管理することで、介護の義務がある訳ではありません。それをAさんは伝えるのですが、Bさんは理解していなかったのです。

 

おひとりさまの老後では、同じおひとりさま同士で助け合う場面も多くなります。そのなかで時には、入院時の保証人や今回のように後見人を頼まれることが多いのですが、決める時にお互いの見解は確認しておくと、後々のトラブルが少なくなります。

 

「成年後見人」とはどのようなものか…、最初にお互いに話し合う必要があったのかもしれません。ただ、同じおひとりさまの老後を憂う立場として、放っておけない心情もあったのではないでしょうか。

 

 

認知症は人柄が変わる


また、ここまで聞いていくと「Bさんは随分、他人へわがままでは…?」と感じる方もいますよね。これはAさんも困惑したところだったのですが、実はBさんの「変化」は、認知症が原因でした。

 

【 おひとりさまの老後、認知症は人が変わる 】

 

★ 認知症になると寂しがりになったり、感情の抑制が効かずに怒りっぽくなる、周囲への気遣いができなくなる、不安症になり依存しやすくなる…、などの変化が出ることがあります。

 

・ 認知症の診断前は、おひとりさまの老後を快活に過ごし、理性のあるBさんでしたので、これは認知症によるものと思われます。

 

けれどもそれを「認知症」と理解しないまま、適切な対処をせずにAさんはBさんの言われるがままに動いてしまいました。友人が「認知症」と判断されたら、まずは一緒に病院へ行き、医者の指示を仰ぐ方法が適切かもしれません。

 

 

おひとりさまとおひとりさまの老々介護の顛末


その後Aさんは、Bさんの家に数か月間通い介護をしました。けれどもBさんはその後に一人の夜を怖がり、「一緒に暮らして欲しい」とAさんに頼むようになります。

 

【 おひとりさまの老後に終止符 】

 

★ けれどもAさんは、「Bさんの介護は覚悟したものの、在宅介護まではできない。」として、一緒に自治体のケアマネージャーに紹介された、いくつかの介護施設を回りました。

 

・ そして決めた、今までのBさんの住まいと同じエリアのグループホームに移り住むことになったのです。(成年後見人になっていたので、この時にはスムーズに手続きを済ませることができました。)

 

 

 

いかがでしたでしょうか、今回はおひとりさまの老後生活の体験談をお伝えしました。おひとりさまの老後暮らしを知っている「仲間」だからこそ、その線引きが難しいことは、よく理解できるのではないでしょうか。

 

もしも、同じくおひとりさまの老後を過ごしている仲間に、病気や要介護状態が発覚した時、友人としてサポートできる範囲はどこまででしょうか。

 

アンケートを見てみると、「一緒に自治体の相談室を訪ねる。」「ケアマネージャーに相談に行く。」「一緒に病院へ行く。」などがありました。

 

おひとりさまの老後暮らしとは言え、親族がいるかどうかなどは人それぞれです。

 

とても近しい仲で、自分も介護の覚悟があれば問題はありませんが、迷ったらまず、相談窓口へ共に行き、今後の対策を取るお手伝いをするまでを線引きとするのが、最も多い判断かもしれません。

 

 

 

まとめ

おひとりさま同士の老々介護の体験談と教訓

・近しい終活仲間が突然の認知症
・後見人を請け負ってくれる事務所もある
・後見人には介護の義務はない
・認知症の症状を理解して対応する
・地域のケアマネージャーに一緒に相談に行く

 



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