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沖縄のスーコー(法事)おもてなし☆現代に合わせた準備

沖縄のスーコー(法事)おもてなし☆現代に合わせた準備
沖縄のスーコー(法事)では、お供え物に重箱料理や、大勢集まる門中・親族の皆さまへのお膳料理などの準備があり、施主としては大変ですよね。

 

本州でも「隣組」と呼ばれる葬儀や法事を始め、お互いに助け合う集まりがなくなりつつあることが、問題視されていましたが、沖縄でも門中や親族の集まりであっても、なかなか人手は集まらなくなりました

 

そんななか、施主が一人で昔から伝わる沖縄のスーコー(法事)や、ハカヌスージ(お墓のお祝い)などの準備を進めるのは、大変な苦労です。

 

そこで今日は、現代事情に合わせた沖縄のスーコー(法事)について、「大切なことは何なのか」を意識しながらお伝えします。

 


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沖縄のスーコー(法事)おもてなし☆
現代に合わせた準備

現代のお墓事情に合わせた人数でOK

沖縄のスーコー(焼香=法事)や葬儀は、全国的にも大勢の焼香客が集まることで有名ですよね。

 

沖縄では四十九日までのナンカスーコー(週忌法要)でも、故人が亡くなってから奇数の週に当たるハチナンカ(初七日)・ミナンカ(三七日)・イチナンカ(五七日)となると、焼香客を迎え入れる風習があります。

 

【 沖縄のスーコー、施主にムリのない方法で 】

 

☆ 昔ながらの沖縄のスーコーでは、自宅に焼香客を迎え入れる家が多く、そのためか時間もハッキリとは区切られていません。

 

・ そのために、助け合う人手が少なくなった現代では、施主が一日中おもてなしの準備と対応をしなければならず、四十九日まで負担を感じる家庭が増えました。

 

…このような事から現代の沖縄のスーコーでは、それぞれの施主の事情に合わせて、いくつかの選択肢が特徴的になっています。

 

【 沖縄のスーコー、現代に多い傾向 】

 

① 省略できる沖縄のスーコーは、「繰り上げ」「繰り下げ」をして省略する。

 

… 例えば、ハチナンカ(初七日)にシジュウクニチ(四十九日)までの沖縄のナンカスーコー(七日焼香=周忌法要)を全て行ってしまう…、などのケースです。

 

② 沖縄のスーコー形式で行うが、家族のみなどの少人数にする。

 

… ナンカスーコー(周忌法要)の例で言えば、毎週法要自体は行うものの、全て気の置けない身内のみで行うケースもあります。

 

①のような沖縄のスーコー自体を省略する事例では、本州の慣習や流れを参考にした家庭が多いです。

 

一方で②のケースでは、「現実的に施主の負担が大きくなり過ぎるけれど、沖縄の慣習も大切にしたい。」と言う家庭に多い傾向にあります。

 

重箱料理は、小さくてもOK

前述したような事情から、少しでも施主の負担が少なくなるように…、また残飯などを残すことなく、「無駄のない」沖縄のスーコー準備ができるように、準備を進める家庭が増えました。

 

そこで、沖縄のスーコーに変化が見えてきたのが、沖縄のスーコーに欠かせない「重箱料理」の「御三味(ウサンミ)」です。

 

【 沖縄のスーコー、重箱料理への変化 】

 

☆ その昔には、沖縄のスーコーでお供えされる重箱料理は、御三時(ウサンミ)と言われる(※1)だけに、生きている人々にとっても御馳走でした。

 

・ そのため、実際に大きな重箱でたっぷり料理を作っても、拝み後に集まった人々でウサンデー(お供え物を下ろして共食すること)をすることで、「無駄のない」準備ができました。

 

…けれども、現代となってはこれが「御馳走」ではなくなったために、喜んでウサンデーし、いただく様子もなくなっています。…結果的に、多くの残飯を残す家庭がほとんどです。

 

今の沖縄のスーコー準備と言えば、法事料理専門の仕出し店へ重箱料理を注文するなど、施主や家族が腕を振るう場面は少なくなりましたが、それでも、数千円と、なかなか金額も高いお供え物ですよね。

 

この重箱料理も、現代では以下のような選択肢の流れがあります。

 

【 沖縄のスーコー、重箱料理の選択肢 】

 

① 手作りで現代の人々にも「美味しい」、重箱料理を用意する。

 

… 沖縄のスーコーで出す重箱料理は、昔ながらの習わしはありますが、ある程度は品目が自由です。そこでエビフライやいなり寿司などまで…、集まった人々が実際に美味しい料理を詰める家庭も増えました。

 

② 重箱料理自体を「小さくする」

 

… 「重箱料理はあくまでも、お供え物」と割り切った方法です。一人前程度の小さな重箱で用意をします。

 

(※1)「御三味(ウサンミ)」とは、海の幸や山の幸など、あらゆる御馳走が集まった「御三味」と言う…、つまり「御馳走」の意味合いがあります。

 

焼香客へのお膳料理は「折り」でOK

…ただし、重箱料理を小さいお重に詰めた場合には、沖縄のスーコーでは欠かせないウサンデー(お供え物を下ろして共食すること)は、できないですよね。

 

そもそも、沖縄のスーコーでは、ご飯に汁もの、ウサチ(酢の物などの前菜)におかずを配膳した、お膳料理を焼香客の皆さまへお出しし、おもてなしをする地域も多くありました。

 

…でもこれは、少ない人数で準備をする現代では、施主の負担がとても大きいものになります。

 

【 焼香客へのおもてなしは、折り詰めを用意 】

 

☆ そこで現代では、焼香客へは重箱料理とは別に、仕出し専門店に折詰弁当を注文する家庭が増えました。

 

・ 折詰弁当であれば、その時に残したとしても、焼香客は家庭に持ち帰ることが出来ますし、配膳などの人手も必要ありません。

 

その昔の沖縄のスーコーでは、お膳料理の準備のために、大きな鍋などなどを借りるなど、朝から女性達が集まり忙しくしていました。…施主一人、二人…では、難しいおもてなしですので、仕出し料理店の折詰弁当は便利です。

 

沖縄のスーコーであっても、その規模によっては、折詰弁当ではなく、ちょっとしたカステラなどのお菓子をお土産をご用意しても良いかもしれません。

 

お花をたくさん、用意する

このように生きている人々…、焼香客の皆さまへのおもてなしを簡略化する分、お供養の本来の意味合いを大切にする様子も増えつつあります。

 

「故人のお供養」を大切にするとして、より増えてきたのが、お花です。

 

【 沖縄のスーコー、故人へのお花が多くなった 】

 

☆ 一般的に後生(あの世)では、「香り」「煙」が届く、いただくとされてきました。(そのためにお線香などがあります。)一方、食べ物はいただけません

 

・ そのために故人へ届く「香り」として、重箱料理などのお供え物が小さくなった分、お仏壇やお墓にお花を豪華に飾る様子が見られるようになっています。

 

…また、若い世代の沖縄のスーコーの傾向として、昔から定番の菊などの仏花に拘らず、生前の故人が好きだった花を豪華に飾るケースも多いです。

 

 

いかがでしたでしょうか、今日は昔ながらの沖縄のスーコーの習わしも引き継ぎながら、現代の事情に合わせた、今の沖縄スーコーの流れや傾向をお伝えしました。

 

そんななか、地方や離島に行けば、今でもお墓のお祝い(ハカヌスージ)やウフスーコー(大焼香=※2)では、チラガー(豚の頭)や尾っぽをお供えするなど、昔ながらの沖縄のスーコーも見受けることができます。

 

琉球王朝時代から続く、儒教の影響を受けた習わしと、本州から流れた仏教の影響を受けた習わしと、チャンプルーになっている沖縄のスーコーだけに、現代ではそれぞれの習わしを上手に取って、判断する家庭が増えたようです。

 

(※2)ウフスーコー(大焼香) … 25年忌・33年忌に当たる沖縄のスーコーで、故人が亡くなってから時間が経っているため、神様へ還る、お祝いの意味合いがあります。(そのためにチラガーなども供えてきました。)

 

 

まとめ

沖縄のスーコー、現代の変化
・大勢の焼香客を迎えるスーコーから少人数に変化
・スーコーの回数自体をまとめて省略する
・昔は御馳走だったお供え料理が残飯になっている
・お供え料理の内容を現代に合わせる
・お供え料理自体を少なく準備をする
・焼香客へは別に折詰弁当を注文する
・料理の簡易化の代わりにお花を豪華にする


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