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相続問題のいさかいをなくす。事前に回避する方法とは

相続問題のいさかいをなくす。事前に回避する方法とは
相続の手続きはできるだけスムーズに和やかに進めたい、と言う気持ちは、誰もが持っていますよね。もともと仲たがいをしている事例もありますが、絆の深い親族ならば、もめたくはないもの。

 

もちろんお金を巡っていさかいを起こすなんて、想像したくはありませんが、相続トラブルを未然に防ぎ、スムーズに手続きを進めるためには、反対に「相続トラブルはどんな家庭でも起こり得るもの」であることを、理解しなければなりません。

 

事前にその可能性がある理由を知って、心がまえをしていることで、和やかに相続手続きが済ませられるなら、助かりますよね。そこで今回は、現在の相続トラブルの傾向から見る、心得と回避方法をお伝えします。本記事を参考にしながら、これからの話し合いをスムーズに進めてください。

 



 

相続問題のいさかいをなくす。
事前に回避する方法とは

 

相続トラブルをなくす心がまえ


遺産相続トラブルが近年増加傾向にあること、日頃身近な問題ではないだけに、意識していない方々がほとんどです。

 

【 近年膨れ上がる、遺産相続トラブル 】

けれども実は、裁判所が発表している司法統計年報のデータでは、平成14年の時点で96,227件だった家庭裁判所の相談件数が、平成24年では174,494件まで膨れ上がっているのです!

 

しかも、平成26年の司法統計データでは、その中の75パーセントが5,000万円以下の遺産相続。1,000万円以下でも32%もいるという結果が出ています。この金額は現金や預貯金だけではなく、不動産も含めての金額ですから、一般的に頻発していると言えるのです。

 

 

遺留分の分配は、決して必ずではない


遺産相続の分配は、夫や妻であれば財産の1/2、などなど、その分配比率が決められてはいます。ただ難しい点が全てが現金と言う訳ではないところ。不動産や土地など、均等に分配できない財産も多くあるからです。

 

【 分配は相続者がそれぞれに話して決定して良い 】

★ そのため「今住んでいる家は長兄がもらい、預貯金は次男がもらう」など、分けやすい分配で相続をする事例もあり、お互いが納得していれば、問題はありません。

 

不動産などの財産がある場合、自由に配分ができると便利ではありますが、当事者同士の話し合いで決定できるからこそ、少額の相続問題でも、遺産相続トラブルに発展するとも言えます。

 

 

遺言書を残すのなら


もしも終活をしていて、これから子ども達へ自分の財産を相続してもらおう、と考えている「被相続人」の立場であれば、前項でお伝えしたような相続権を持つ者同士のいさかいも、事前に対策を取ることは可能です。

 

その最も良い対策が「遺言書」。遺言書には三種類のものがありますが、自筆で書く手書きの遺言書が現実的ですし、最も多いタイプ。

 

【 トラブル回避のために遺言書を残すなら 】

★ 相続トラブルを回避するために遺言書を残すのなら、前項で少しお伝えした「遺留分」、つまり相続人が最低限受け取ることができる分配を配慮した、相続の分配は不可欠!

 

それぞれの言い分はあるものの、遺言書の分配があまりにも公平でなければ、心にわだかまりは残りますし、「遺留分」は主張する権利があるため、遺言書をもってしても、相続トラブルは起こり得るのです。

 

 

共同相続はできるけれど…


遺言書の相続配分が、それぞれの遺留分まで加味したものであれば、そのままスムーズに相続手続きへと移ることができます。けれども遺言書がない場合には、相続人が話し合う「遺産分割協議」が行われ、相続人全員が合意をしなければなりません。

 

【 遺産分割協議が進まない場合 】

★ しかしこの「遺産分割協議」の配分決定には期限がありません。そのために、何らかの問題で相続人が一人でも合意をしない場合には、延々と相続手続きが進まない、と言うことになります。

 

・ この場合、取りあえずの解決策のひとつとして「共同相続」の手続きに進む場合があります。ひとつの財産を複数人で相続するのが、この「共同相続」。

 

ただし、相続する財産には税金が掛かるなど、相続後も様々な手続きや支払いがあります。共同相続人の一人でも滞納などがあれば、他の人々に迷惑が掛かり、これもまたトラブルの火種に…。

 

早い段階で遺産分割協議で合意をして、共同相続を解消した方が、後々はスムーズなケースが多いです。

 

 

トラブルの多い不動産相続


相続の金額が少ない点から気付くことが多いように、近年の遺産相続に多いのは不動産を巡ってのトラブル。もしもあなたが被相続人の立場で終活をしているなら、ぜひ意識して対策を取りたいことがあります。

 

【 現在住んでいる家族の今後 】

★ 相続トラブルがこじれてしまえば、愛する妻や同居している家族が今の家を売却し、追い出されてしまうこともあることを、理解しなければなりません。

 

・ 他の相続人に遺留分を主張されてしまえば、売却してその分の金額を支払わなければならないからです。

 

もしも現在同居している、今後が心配な家族がいるのなら、彼らの住む家を守る対策を取っておくのも大切なことなのです。

 

 

いかがでしたでしょうか、遺産相続は昔のようにお金持ちや一部の人間の間の、遠いお話ではなく、明日自分が巻き込まれるかもしれない、ごくごく身近なものだと言うこと、感じた方々も多いのではないでしょうか。

 

特に離婚や再婚経験があるなど、家族関係が複雑な場合には、遺産相続の手続きのなかで思いがけない出来事に遭遇することもあります。確かにお金は大切なものではありますが、家族親族が助け合い生きていくことは、これからの時代だからこそ、より大切。

 

普段は穏やかな関係性でも、お金が絡むことでトラブルにもなりやすい現代ですが、まずはお互いの胸の内を正直に話し、相続手続きを任せられた者は、相続権を持つ人々全てに、正直に財産の全てと気持ちを伝えることから始まるはず。

 

始まりのちょっとした掛け違いが、大きなトラブルに発展することは少なくありません。本記事を参考にしながら、スムーズな遺産相続を実現してください。

 

 

まとめ

遺産相続トラブルに巻き込まれない知識とは

・一般家庭に遺産相続トラブルが増えている
・法的に定められた相続配分は「決定」ではない
・遺言書には最低限の「遺留分」を配慮した分配を記す
・共同相続もその後もめる可能性がある
・こじれた場合は不動産を売却して分割することもある



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