おひとり様の終活その1☆安心のために備える5つの事柄
おひとり様の終活は、残された家族のためであることはもちろんですが、何よりも自分の老後の不安を取り除くために行いたいですよね。
アンケートによると、70代以上のひとり暮らしの方々が最も不安になるものは孤独死のリスクでした。もちろん、残された家族に迷惑を掛けたくない、と言うものもありますが、やはりコチラが優先事項はないでしょうか。
例えば、家内で転倒して動けなくなり、誰とも連絡が取れないまま、数日間玄関前にいた…、など、他人事とは思えない体験談は数多くあります。
このような事態を避けるためにも、元気に動ける内から、いざと言う時にも安心できるよう、終活や介護対策を自ら取ることは大切です。
そこで今回は、特におひとり様の終活で、意識して進めたい事柄を5つ、お伝えします。
おひとり様の終活その1☆
安心のために備える5つの事柄
快適な暮らしのための、生前整理
生前整理は終活のひとつで、残された家族が遺品整理が大変だから…、と言う理由を伝えるサイトも多いのですが、実際に生前整理を行ってみると、これこそ、おひとり様のための終活であることを実感します。
【 おひとり様の終活、生前整理 】
★ 70代を越えるといくら元気とは言っても、やはり足腰は弱ってきますが、そうするとどんどん放置しがちになるのが、家内の荷物なのです。
・ どんどん家が汚くなるにつれ、不思議と暮らしも怠惰になりがちなので、スッキリと快適な老後を過ごすためにも、スッキリとした部屋で暮らすことをおすすめします。
「もったいない」の理由で残していた荷物は一気に捨ててしまってみてください。3年使用していないものは、まず使いませんし、他の方に譲る機会もなくなります。
誰か手伝ってくれる方がいるのなら、リサイクルショップも良いですし、一気に軽トラックを借りて処分してしまった事例もあるほど、実は家には物が溜まっているのです。
自分のお金を整理する
突然のケガや何らかの病気で突然入院することになった時、病院とのやりとりを行わなければなりません。そんな時、「行っておいて良かったな…。」と思う事柄が、通帳類の整理です。
【 おひとり様の終活、通帳を整理する 】
★ 誰かに金銭面のやりとりをお願いする場合でも、自分で行う場合でも、できる限り通帳を1つ~2つにまとめて、余分な通帳は整理してしまうことをおすすめします。
・ 自分で精算をしたいなら、通院している病院に入っている銀行(ATM)にお金をまとめておくとより便利です。
電気や水道など、暮らしに掛かる料金の引き落とし口座があちらこちらにちらばっていたら、これらもまとめておくと、入院中の振込みなどの心配もなくなるので、ぜひ一緒に勧めてください。
おひとり様が取りたい地域との連携
おひとり様の終活で最も意識して進めたい事柄は、家内で起きた突然のケガや病気に備えることではないでしょうか。そのためには、地域の方々との連携は欠かせません。
【 おひとり様の終活、緊急時の対策 】
★ まず、役所などには自身がひとり暮らしであることを伝えておいてください。その上で、何らかの集まりに参加するのもひとつのアイデアです。
・ 例えば地域で定期的に行われる、シニア世代向けの集まりや、婦人会、毎週行われるような地域の講座などに参加するのも良いかもしれません。
シニアを対象とした講座になると、「○○さん、いつも来るのにどうしたのかな…。」参加者や主催者の方は、気にして訪問することも多いです。さらにもうひとつ、必ず準備しておきたいものがあります。
【 おひとり様の終活、必需品 】
★ それが、携帯電話と緊急ブザーです。
・ 携帯電話の登録はごくシンプルにして、マンションであれば管理人、通院している病院や友人などに、緊急連絡先を伝えておいてください。
さらに、家内で転倒して動けない…などの時にも役立つのが緊急ブザー、周囲の方々が気付くきっかけになります。
外部サービスを利用して、訪問してもらう
このような不測の出来事が起きた時の対処法ですが、余裕があればセコムなどの警備会社も有効かもしれません。緊急時に押せば、セコムが来てくれますので、対応もより早いです。
【 おひとり様の終活、訪問サービス 】
★ さらに定期的な訪問サービスを受けることにより、契約した回数…(週に一回など)には、必ず誰かが確認に来てくれることにも繋がります。
・ 実際に必要な年齢、体調であれば、訪問看護や訪問介護はとても有効ですが、今現在健康な方の場合には、例えば、食材の宅配サービス系はいかがでしょうか。
多くの世代で愛用される食材の宅配サービスですが、シニア世代向けに、毎日の健康的なお弁当を宅配するものも見受けられます。自分に必要で、且つ安心にもつながるものを、賢く利用してください。
もしもの時の生前契約
生きている時の備えはもちろんですが、おひとり様の終活で不安の声が多いのは、痴呆が進んでしまったり、死後の葬儀や手続きに関わるものが多いです。
【 おひとり様の終活、NPO法人 】
★ そのような時には、身近で老後のおひとり様を支える活動をしているNPO法人などを調べて、契約をするのも安心できて良いかもしれません。
・ 生前には入院すると必要になる保証人や、痴呆になると求められる後見人を請け負ってくれることもあり、死後には葬儀や遺品整理、お墓の手続きなど、あらゆる事柄を行ってくれます。
このような慈善団体やNPO法人の多くは、入会金や月会費が掛かることが多いものの、お金には代えがたい安心も得られるのではないでしょうか。
いかがでしたでしょうか、今回はおひとり様の終活だからこそ、知っておきたい、こなしておきたい事柄をいくつかお伝えしました。基本的な終活とは違い、ひとり暮らしならではの不安が解消できるものばかりを集めています。
老後のおひとり様なら終活とともに現在の暮らしも充実させると、ひとり暮らしならではの楽しみを満喫できるはずです。そのためにも本文でお伝えしたような、生前整理で暮らしとともに頭もぜひ、スッキリとさせてみてください。
さらに生前整理を終えたら、余計なものを買わないようにして、シンプルに暮らすことが、充実した毎日に繋がった、と言う体験談は多いです。
さらに、健康な体のための日々の運動などにも心がけ、おひとり様の終活をきっかけに、充実したシニアライフを楽しんでください。
まとめ
安心できるおひとり様の終活
・元気なうちに生前整理を行う
・お金の整理をしてシンプルにまとめる
・役所にはひとり暮らしだと伝える
・地域のコミュニティーを利用する
・緊急ブザーと携帯電話を常備する
・訪問サービスを利用して訪問してもらう
・NPO法人や慈善団体と契約するのもひとつの方法