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【沖縄の旧暦七月】旧盆到来!タナバタからウークイまで

【沖縄の旧暦七月】旧盆到来!タナバタからウークイまで
沖縄の旧暦七月は、何といっても旧盆の到来ですよね!お仏壇のある家では、その前の週にある「タナバタ」のお墓参り行事から、沖縄の旧盆は始まります。

 

本州では全国的にお盆初日の当日に、お墓参りをして御先祖様をお迎えにあがりますが、沖縄では旧暦七月七日「タナバタ」の日に、御先祖様をご招待(アンネー=案内)するからです。

 

そこで今日は、沖縄の旧暦行事最大とも言える旧盆、タナバタから旧盆三日間(地域によっては四日間)の日程と概要を、沖縄の旧暦カレンダーと共にお伝えします。

 

ぜひ、参考にしてください。

 



 

【沖縄の旧暦七月】旧盆到来!
タナバタからウークイまで

 

沖縄の旧暦七月は、タナバタ→旧盆


沖縄の旧暦行事では、旧正月や清明祭(シーミー)と並んで最大とも言える、大切な旧盆ですが、全国的にもお盆は帰省をしたりと、大切に扱われてきましたよね。

 

沖縄に限らず、日本では先祖崇拝の歴史がありますから、現代までどこでもお盆は馴染みがある慣習ですが、沖縄の特徴は、昔ながらの旧暦で行われる点です。

 

ただし2019年度の今年に限っては…、偶然にも全国的なお盆と日程が重なりました♪本州へ出ている沖縄の方々も、お盆休みで帰りやすいかもしれません。

 

【 沖縄の旧暦七月、年間行事 】

 

① 旧暦7月1日(新暦2019年8月1日・木曜日) … ヒヌカン(火の神)・チィタチ(一日)の御願

 

② 旧暦7月7日(新暦2019年8月7日・水曜日) … タナバタ

 

③ 旧暦7月13日(新暦2019年8月13日・火曜日) … 旧盆初日「ウンケー」

 

④ 旧暦7月14日(新暦2019年8月14日・水曜日) … 旧盆中日「ナカヌヒー」

 

⑤ 旧暦7月15日(新暦2019年8月15日・木曜日) … 旧盆最終日「ウークイ」

 

⑥ 旧暦7月15日(新暦2019年8月15日・木曜日) … ヒヌカン(火の神)・ジュウグニチ(十五日)の御願

 

ちなみに、コチラでは分かりやすく「旧盆」と呼んでいますが、昔ながらの沖縄では旧盆を「シチグァッチ」と言います。…とは言え、今の若い沖縄の方々は「旧盆」と呼ぶ方が多いのではないでしょうか。

 

 

沖縄の旧暦7月7日は、お墓参り


沖縄では旧暦7月7日は名前こそ「タナバタ」ですが、新暦7月7日のような祈願事の行事ではありません

 

この日は旧盆を前にして、お仏壇のある家(宗家=ムチスク)の家族がお墓を掃除し、御先祖様にお盆へのご招待(アンネー=ご案内)を掛けます。

 

【 沖縄の旧暦7月7日、「タナバタ」 】

 

★ 今ではお墓の掃除のみで済ませる家庭も多くなりましたが、本来はお仏壇のある家の家族が御先祖様に手を合わせ、旧盆の案内を掛ける行事がタナバタです。

 

・ お墓参り行事がメインである清明祭(シーミー)や十六日(ジュウルクニチー)とは違い、少人数で簡素に行います。

 

また、タナバタの日は「神様の目が届かない」として、建墓(お墓を建てること)や改葬(お墓を引っ越しすること)など、日取りに気を遣うお墓事も、この日なら堂々と行えるとして、重宝されてきました。

 

 

沖縄の旧暦7月13日~15日は旧盆!


日本で「お盆」の日程にはいくつかのパターンがあります。その昔は陰暦を用いて来たため、太陽暦となってからの対処がさまざまに分かれたからです。

 

旧暦と新暦はだいたい一ヶ月前後の差があるとして、「だいたい」一ヶ月後の8月13日~15日の日程としてきたのが、東京を中心とした本州の主流ではないでしょうか。

 

また、旧暦の日程をそのまま新暦に持ってきた、7月13日~15日と言う地域もあります。

 

【 沖縄の旧暦7月13日~15日は旧盆 】

 

★ 年によっては9月に入ることもある沖縄の旧盆ですが、2019年に至っては全国的なお盆と同じ日程の、8月13日(火)~15日(木)と重なっています。

 

・ 前項でお伝えした「タナバタ」で、すでにお墓参りを済ませていますので、沖縄では旧盆初日には、家の門前でお迎えをする家が多いです。

 

…また、地域によっては3日間ではなく、4日間掛けた旧盆もあります。最も本格的な旧盆は最終日の「ウークイ」で、この日には沖縄ならではのお供え物、重箱料理なども用意して見送るのが一般的です。

 

 

沖縄の旧暦7月15日のヒヌカンへの拝みは…


沖縄では旧暦7月15日は旧盆の最終日に当たりますよね。ですからお仏壇への拝みは旧盆の拝みに準じる家庭がほとんどです。

 

御先祖様をお迎えする旧盆ですから、神様であるヒヌカンへは特別な拝み事はなく、従来通りヒヌカンへの「ジュウグニチの拝み」を捧げる家もあります。

 

【 沖縄の旧暦7月15日、ジュウグニチの拝み 】

 

★ 沖縄では毎月1日と15日がヒヌカンへの拝みの日です。

 

① この日はヒヌカンだけでもささやかに、白ウブク(白ごはん)を小さなお椀に三杯供える家庭も見受けます。

 

② 一方、旧盆の日でもあるので、従来通りのヒヌカンへの拝みではなく、お仏壇へ供えたおかずを供える方法も慣習のひとつです。

 

どちらでも問題はないのですが、旧盆のおかずを供える地域の方が多いかもしれません。

 

ヒヌカンへはヒラウコーをタヒラ半(二枚半=日本線香15本)、「ウチャワキ(お茶脇)」として小皿におかずを配膳して供えますが、お箸は添えません。

 

ちなみにお仏壇の御先祖様へはタヒラ(二枚=日本線香12本)ですので、拝する場所によって使い分けてください。(お供え物のお膳も、お箸を添える違いがあります。)

 

 

いかがでしたでしょうか、今日は沖縄最大の旧暦行事である「旧盆」が到来する、沖縄の旧暦7月の年中行事をお伝えしました。

 

本文中で「沖縄では旧盆初日にお墓まで御先祖様を迎えない」とお伝えしましたが、ごく一部の地域…、例えば石垣島などの離島など…、では、本州と同じように、お墓までご案内に行く地域もあります。

 

お供え物などもグーサンウージやソーローハーシなど、沖縄独特のお供え物ばかりです。

 

ただ沖縄では、旧暦行事がそれぞれの家庭に今でも残るために、スーパーやホームセンターでは、所せましと旧盆グッズが並びます。

 

旧盆のお供え物や拝み方、手順などは別記事で数多くお伝えしていますので、ぜひ、沖縄の旧盆に纏わる記事も、それぞれ参考にしてみてください♪

 

 

 

まとめ

沖縄の旧暦7月の年中行事

・旧暦7月1日(2019年8月1日)チィタチの御願
・旧暦7月7日(2019年8月7日)タナバタ
・旧暦7月13日(2019年8月13日)旧盆初日ウンケー
・旧暦7月14日(2019年8月14日)旧盆中日ナカヌヒー
・旧暦7月15日(2019年8月15日)旧盆最終日ウークイ
・旧暦7月15日(2019年8月15日)ジュウグニチの御願



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