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【沖縄の旧暦行事】旧暦二月☆ウマチーやシマクサラシ

【沖縄の旧暦行事】旧暦二月☆ウマチーやシマクサラシ
沖縄の旧暦二月は、「ニングァッチウマチー(二月ウマチー)」や春のお彼岸、悪疫払いのシマクサラシ(シマクサラサー)などもありますよね。

 

沖縄では旧暦二月に春のお彼岸を行うことのない門中(父方血族)も多いですが、お彼岸を行う門中では、彼岸の入り以降に、屋敷の御願を行う家庭も多いです。

 

新暦2020年、旧暦二月は2月24日より始まり、3月23日まで!年度末の忙しい時期ですが、この機会にお墓参りもしたいですよね。

 

そこで今日は、沖縄の旧暦カレンダーと共に、旧暦二月に行う沖縄の旧暦行事をお伝えします。

 



 

【沖縄の旧暦行事】旧暦二月☆
ウマチーやシマクサラシ

 

沖縄の旧暦二月の年中行事


旧正月明けでひと段落した時期ではありますが、沖縄では旧暦二月は土地神様「トーティークー(土帝君)」への御願や、地域で行う悪疫払い「シマクサラシ」などの行事があります。

 

【 沖縄の旧暦二月の年中行事 】

 

① 旧暦2月1日(新暦2020年2月24日・月) … チィタチの御願(ヒヌカン)

 

② 旧暦2月2日(新暦2020年2月25日・火) … トゥーティークー(土帝君)への御願

 

③ 旧暦2月15日(新暦2020年3月9日・月) … ジュウグニチの御願(ヒヌカン)

 

④ 旧暦2月15日(新暦2020年3月9日・月) … ニングァッチウマチー(二月ウマチー)

 

⑤ 旧暦2月はじめ(新暦2020年2月24日~3月9日頃まで) … シマクサラシ

 

⑥ 春分の日と前後三日間(新暦2020年3月17日火曜日~3月23日月曜日) … ニングヮッチヒガン(二月彼岸)

 

⑦ お彼岸の入り後 … ヤシチヌウグァン(屋敷の御願)

 

…以上です。

 

ただし八重山諸島では旧暦二月全般のどこかで、虫払いの行事も行われてきました。例えば宮古では「虫精進」、八重山諸島では「二月タカビ」などがあります。

 

 

トゥーティークーの御願


沖縄の旧暦二月の御願行事、「トゥーティークー(土帝君)の御願」は、日ごろ自分達が住む地域を守ってくださる神様への御願です。

 

地域を守る神様を沖縄では「トゥーティークー(土帝君)」と呼び、沖縄県のアチラコチラで拝所を見ることができます。

 

【 沖縄の旧暦二月☆トゥーティークーの御願 】

 

☆ 地域行事として行うことが多いですが、門中で行うこともあり、旧暦2月2日を御願日とする地域が多いです。(新暦2020年では2月25日)

 

・ 主には地域や門中で、この一年内に赤ちゃんが産まれた家庭があれば報告をして、繁栄を祈願します。

 

土地神様ですから、その昔は農耕の神様でもありました。そのため、今でも農作が盛んな地域では豊作祈願が営まれます。

 

詳しくは別記事「トゥーティークーへの御願☆土地神様への拝み方」でお伝えしますので、コチラを参考にしてください。

 

 

悪疫払いの集落行事「シマクサラシ」


コチラも那覇市都心部を中心に、すっかり見なくなった沖縄の旧暦行事です。主に地域(集落)を中心として結界を張り、この地域に悪疫が入ることを防ぐための御願です。

 

【 沖縄の旧暦二月☆シマクサラシ 】

 

☆ 地域(集落)の門中の長がビンシーと重箱に盛りつけた「肉」を携えて、地域の拝所(ウガンジュ)に集まり、御願を行います。

 

・ 地域(集落)の境目には左縄(ヒジャイナー)で結界を張り、悪疫を跳ね除ける骨肉をくくりつけるのが慣習です。

 

拝みを終えると地域(集落)で持ち寄った肉を煮て、肉汁を皆でいただく習わしがあります。

 

コチラも詳しくは別記事「【沖縄の御願】旧暦2月の悪疫払い。「シマクサラシ」とは」でお伝えしますので、コチラも楽しみにしていてください。

 

 

農作物祈願の「二月ウマチー」


「ウマチー」は沖縄の農作物の豊作祈願と感謝祭で、旧暦2月・3月(麦)5月・6月(稲)の年四回あります。

 

農耕の衰退とともに、ウマチー行事も廃れてきましたが、今でも大綱引きで盛り上がる沖縄の地域も多く、「繁栄」祈願として、門中行事としても見受けられるのが特徴です。

 

【 沖縄の旧暦二月☆二月ウマチー 】

 

☆ ただ、現代まで残る最も大きなウマチーは五月ウマチーではないでしょうか。

 

・ 二月ウマチーを個人の家庭や門中で行うこともありますが、この時には地域の御嶽や殿(トゥン)で、神酒(※1)と花米(※2)を供えて拝みます。

 

(※1)の神酒は沖縄では「ミキ」と言い、その昔は麦穂や稲穂を醸して作りました。けれども今では、ヤクルトや市販の「ミキ」を缶ごと供える光景が多いです。

 

(※2)の「花米」は、何もしていない生米の米粒で、小皿に盛りつけて、お酒と共にお膳に配膳して供えます。

 

五月ウマチーなど、地域行事で行う時には、神酒(ミキ)をバケツいっぱいに手作りして、人々に振舞うことも多いです。拝む時のヒラウコー(沖縄線香)はタヒラ半(二枚半=日本線香12本と3本)です。

 

 

 
いかがでしたでしょうか、今日は沖縄の旧暦二月の年中行事についてお伝えしました。最後にお伝えしたウマチーについては、別記事でも数多くお伝えしています。

 

沖縄カレンダーで見る「ウマチー」って?その意味と行事」なども参考にしてみてください。

 

また旧暦二月後半の春のお彼岸も、大きな沖縄の旧暦行事です。ただ、お彼岸に関しては、お彼岸自体を行わない門中、お墓参りに行く門中(幸地腹門中など)、家のみで拝む門中などさまざまです。

 

 

 

 

まとめ

沖縄、旧暦二月の年中行事とは

・旧暦2月2日、トゥーティークー
・旧暦2月15日、二月ウマチー
・旧暦2月初旬、シマクサラシ
・春分の日と前後三日間、二月彼岸
・お彼岸の入り後、ヤシチヌウグァン



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