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【沖縄の昔話】旧正月に敷く三色の色紙、ウカリーの物語

【沖縄の昔話】旧正月に敷く三色の色紙、ウカリーの物語
沖縄の昔話を紐解くと、現代にも続く沖縄の御願の風習の馴れ初めが分かりますよね。沖縄では旧正月に、お仏壇や台所に祀られている火の神(ヒヌカン)へ、みかんなどをお供えします。

 

この時、みかんなどのお供え物の下に「黄色・赤・白」の三色の色紙を敷いて置くのが昔ながらの習慣です。

 

黄色は黄金(お金)を表し、赤は血の色、白は清める(清めることで開運を願う)意味合いがありますが、それだけではなく、この三色の色紙を旧正月のお供え物の下に敷く理由となった、沖縄の昔話があるのです。

 

本州の方々に限らず、沖縄でも若い世代では知らない方も多い、旧正月にまつわる沖縄の昔話、興味深いですし、子どもにも言い伝えたいですよね。

 

そこで今回は、旧正月のお供え物の下に敷く「ウカリー」の由来となった、沖縄の昔話をお伝えします。

 


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【沖縄の昔話】旧正月に敷く三色の色紙、
ウカリーの物語

 

貧しい家の息子


この沖縄の昔話は、沖縄県の中部にある中頭郡に生まれた若者のお話です。沖縄県中頭郡と言えば、サーフィンが盛んな北谷や美浜の町が観光地としても有名ですよね。

 

【 沖縄の昔話、働き者の息子 】

 

★ 沖縄県の中頭郡、貧しい家に生まれた息子は、大変は親想いの優しい青年で、家を助けるために身売りをし、奉公をしていました。

 

・ 昼間は奉公先で働き、夜になると家まで歩いて、奉公先でいただいた自分の食事や食べ物を届ける毎日を送っていました。

 

棺桶を背負う老父


そんな毎日が続くある大晦日の晩のことです。いつものように青年が奉公先から実家まで、自分の食事や食べ物を持って夜道を歩いていると、前方にぽつんとおじいさんが見えました。

 

【 沖縄の昔話、夜道に老父 】

 

★ おじいさんはひとり、大きな荷物を背負いながら夜道を歩いています。青年が近づいてよくよく見ると、なんとそれは棺桶でした。

 

・ 「こんな夜道をひとりで…、どうされましたか?」と話しかけます。すると、おじいさんは青年に事の成り行きを話してくれました。

 

おじいさんの言う事には、この大晦日にひとりきりの孫が亡くなってしまったとの事でした。そのために、大晦日の夜遅くに、孫の亡骸を納めた棺桶を背負い、お墓に行くのだと言います。

 

青年の思いやり


このおじいさんの話を青年はふびんに想いながら聞き入りました。せめてもと青年は孫の亡骸を納めた棺桶を、代わりに背負ってお墓に向かうことにします。

 

【 沖縄の昔話、消えた老父 】

 

★ 青年が棺桶を担いでしばらく歩んだ後、ふと辺りを見回すと、どこにもあのおじいさんはいません。どこかへ消えてしまったのです。

 

・ 青年はしばらくおじいさんを探しましたが見つかりません。しばらく「どうしようか…。」と考えていましたが、夜も遅く、仕方なく棺桶を家に持ち帰りました

 

棺桶の中身


大晦日遅くに青年は家にたどり着きました。けれども棺桶を背負っているのですから、当然家族は驚きます。事の次第を家族に話した後、ともかく「棺桶を開けよう。」との話になりました。

 

【 沖縄の昔話、棺桶を開くと… 】

 

★ 静かに棺桶を開くとそこには孫の姿はなく、何と黄金とあらゆる宝物(タカラムン)が入っていたのです!

 

・ 青年とその家族は「これは神様からの贈り物だ…。」と、村中でお祝いをして神様へ感謝を捧げました。

 

この沖縄の昔話が、現代のウカリーの「黄金の黄色・血の赤・清浄の白」の三色へとつながります。

 

沖縄の旧正月飾りの意味合い


沖縄では旧暦の旧正月も祝うため、学校は午前中のみの授業になったり、習い事などはお休みになることも多いです。新暦の正月から正月飾りを飾り続ける家も多く、沖縄の正月飾りは本州のものとは少し趣も変わります。

 

前述したように、お仏壇にはウカリーの他、炭に昆布を巻いたものも祀るため、沖縄のスーパーなどでは炭の昆布巻きが見れらます。

 

ではこのウカリーをはじめとする、沖縄の旧正月で飾るお飾りの意味合いは、どのようなものなのでしょうか。

 

【 沖縄の昔話、ウカリーや炭の昆布巻きの意味合い 】

 

① ウカリー … 血の赤は「健康祈願」、黄金の黄色は「金運」、清浄の白は「開運」を表す三色です。

 

② 炭の昆布巻き … 炭はたんと(炭と=たくさん)慶び事が訪れますようにと願うため、昆布は本州と同じく「喜ぶ=よろ昆布(こぶ)」の意味合いで飾ります。

 

 

いかがでしたでしょうか、今回は沖縄の旧正月でお仏壇や火の神(ヒヌカン)に飾る、お正月飾りの由来となった沖縄の昔話をお伝えしました。沖縄の昔話では多くの神様が登場します。

 

また、今回の沖縄の昔話で出てきた老父ですが、沖縄では「ウティンヌ老人(天の老人=天の神様)」がいるとされ、かまどの神(火の神)であるヒヌカンも年末に天へ「帰省」して、ウティンヌ老人に一年の事を報告するのです。

 

さらに、ウティンヌ老人は沖縄のシャーマン的な役割を果たす「ユタ」さんのなかにも、ウティンヌ老人を見たと言う方もいます。そう考えるとこの沖縄の昔話のおじいさんも、ウティンヌ老人だったのかもしれません。

 

この他にも(本州にも似通った話がありますが)、沖縄の昔話には十二支の話など、旧正月に親から子へ伝えたいものがたくさんあります。ぜひ、この機会に家族で沖縄の昔話に花を咲かせてみてはいかがでしょうか。

 

 

まとめ

ウカリーにまつわる沖縄の昔話

・貧しい青年が奉公に出ていた
・ある大晦日の晩、青年は老人に出会う
・老人は孫の棺を背負って歩いていた
・青年が棺を担いであげると、老人が消えた
・家に帰り棺を開けると、宝物が入っていた!
・ウカリーのは黄金・血(健康)・開運の意味がある

 



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